2PMの Jun.K「シャワーの時は、忘れないように必死」ソロの苦労とは?

2016.12.11
2PMのJun.Kさんが新作ソロ作品をリリース。音楽に向き合う姿勢は、とことん真面目! お話を聞きました。
ジュン ケイ 1988年1月15日生まれ。‘08年、2PMメンバーとして韓国デビュー。'14年、ミニアルバム『LOVE&HATE』で日本ソロデビュー。最新作『NO SHADOW』が12月14日発売に。現在、ソロツアー中で12月22日、日本武道館でファイナルを迎える。 ジャケット¥370,000 スエードトップス¥320,000(以上バルマン オム/ブルーベル・ジャパンTEL:03・5413・1050)
ジュン ケイ 1988年1月15日生まれ。‘08年、2PMメンバーとして韓国デビュー。’14年、ミニアルバム『LOVE&HATE』で日本ソロデビュー。最新作『NO SHADOW』が12月14日発売に。現在、ソロツアー中で12月22日、日本武道館でファイナルを迎える。 ジャケット¥370,000 スエードトップス¥320,000 (以上バルマン オム/ブルーベル・ジャパンTEL:03・5413・1050)

東京ドーム公演を成功させるほどの人気を誇るグループ、2PMでメインボーカルをはるJun.Kさん。圧倒的な声量から生まれる歌声はソウルフルでセクシー。時に儚く、曲によっても変幻自在。その素晴らしい歌い手がセルフプロデュースしたミニアルバム『NO SHADOW』が届いた。

「今回は、自分自身が作り、歌う音楽に対して正直でありたくて、大衆性はまったく考えずに作りました。ここはラップだと直感したらラップ、そして急に歌に……といったように、感情の赴くまま、自由に表現しています。なので、今の僕をストレートに感じてもらえると思います。アルバム全体のベースは、R&Bとヒップホップ。ふだんからいろんな音楽を聴いて、個性を活かせるジャンルを取り入れるようにしています。今回は、『PHONE CALL』で、ヒップホップのジャンルのひとつ、トラップに挑戦しました」

日本では’14年からソロ活動をスタートさせたが、韓国では今夏が初。そして、改めて2PMメンバーの優しさに心を打たれたそう。

「頼んだわけじゃないのに、僕の曲を口ずさんだ動画やジャケット写真をSNSにアップしてくれたり、いっぱいPRしてくれました。本当に、いい仲間なんです」

Jun.Kさんの曲作りは、ひとつのキーワードから始まる。たとえば、アルバムタイトルにもなっている「NO SHADOW」なら“影”。当たり前のように隣にいた、愛する人を影にたとえ、失って初めて気づく虚しさや心の痛みを綴った切ない詞だ。

「キーワードは、ベッドに入る直前にひらめくこともあれば、シャワーを浴びながらのことも。シャワーの時は、忘れないように必死ですよ(笑)。急いで蛇口を締めて、手を拭いて、ボイスレコーダーに吹き込みます。落ち着いたら、浮かんだひとつの言葉に対して30分くらいかけて、マインドマップの枝をどんどん伸ばしていき、アイデアをまとめ上げます」

さきほど話題に出た「PHONE CALL」は、急遽作って収録した曲なのだそう。

「もともと入れる予定だった他の曲を、作ってから1か月後に聴いてみたらどこか物足りなかったんです。せっかく作った曲ですが、自分が満足できないものを入れることは絶対にできず、新しい曲を作りました。レコーディングでも、納得いくまで録り直します。僕は、歌を入れてからコーラスも歌い、最後のミックス作業も立ち会います。大変だけど、人に任せるより自分でやった方が後悔しないので、精神的にはラクなんです。細かい性格で、アレンジャーさんを疲れさせることもありますが(笑)」

こうした妥協を許さない姿勢から、完璧主義者と評されることも。

「自分でもそう思います。ただ、プロデューサーJun.Kしては『怠けてるよな。もっと努力しろ』と自分に言いたい。映画観賞も読書も人と会うことも、すべてがアイデアに繋がるので、たくさん経験が必要なんです。だから、時間を惜しみ勤勉に生きないと」

◇ジュン ケイ 1988年1月15日生まれ。‘08年、2PMメンバーとして韓国デビュー。’14年、ミニアルバム『LOVE&HATE』で日本ソロデビュー。最新作『NO SHADOW』が12月14日発売に。現在、ソロツアー中で12月22日、日本武道館でファイナルを迎える。 ジャケット¥370,000 スエードトップス¥320,000(以上バルマン オム/ブルーベル・ジャパンTEL:03・5413・1050)

※『anan』2016年12月14日号より。写真・内田紘倫 スタイリスト・吉田ケイスケ 取材、文・小泉咲子