手みやげ選びのエキスパート・現役秘書が選ぶ6品に納得!!

2016.10.30
ananの大好評企画である「手みやげ大賞」から、座談で公開された現役秘書が信頼する6軒をご紹介。「極上の一箱で、本気度を伝えたい」という「ここぞ!」というときの手みやげです。

教えてくれたのは、小宮範子さん(広告)、野中由美さん(特許事務所)、高倉瞳さん(コンサル)。みなさん、秘書コミュニティサイト「こちら秘書室」メンバーの現役秘書です。http://secretary. gnavi.co.jp/

高倉:私は秘書になってまだ半年ほど。手みやげについてはネットで見て気になった品を試食して、納得のいくものだったらリストに加えるなど、まだまだ勉強中です。お二人は、どのように手みやげ情報を収集していますか?

小宮:私も秘書になって1年と少しと経験が浅いんですけど、それこそなりたての頃は、手みやげの本や雑誌を片っ端から読んで、こういう場面ならどんなものがいいという情報をスクラップしていました。あとは最近、ぐるなびが運営する「こちら秘書室」の会員向けに行われる「接待の手土産」品相手の状況を考慮した手みやげ選びが必須。評会(全国選りすぐりの手みやげを秘書が評価をする会)に参加して、リストを厚くしています。

野中:私はいろいろ試した結果、ある程度のリストができています。上司が地方の取引先を訪問する際に用意することが多いので、そんな時は“東京ならでは”の品を意識するようにしています。『清月堂』はまさにそう。紙袋に“銀座で一番古い和菓子処”と書いてあり、それが会話のきっかけになるといいなという期待も込めて…。

高倉:それは喜んでいただけそうですね。私は“ここぞ”という場面で、『塩瀬総本家』の「錦宝華」を用意したことがありました。格式高い和食店にボスがお招きいただいたお礼に、その場でお渡しする品だったので、老舗の和菓子がいいということになりまして。

小宮:わ! 金箔が乗ってて豪華。高倉 そうなんです(笑)。先様にお客様をご紹介いただく予定でもあったので、そのご挨拶の気持ちも込めて、金箔もそうですが袱紗に包まれているなど、おめでたい仕様のこちらの品を選びました。

野中:確かに手みやげを用意する場面は、会食にお招きいただいた際のお礼というケースも多いですよね。そうなるとお渡しした方がご自宅に帰られて、ご家族と召し上がる可能性が高い。

小宮:先方にお子様がいることが分かった場合、私は『アトリエうかい』の「フールセック」を用意しています。バラエティが豊富で見ていて楽しく、大人から子供まで好まれやすい味でもあるので。

高倉:私たち秘書は、直接お相手の方に手みやげを渡す立場ではないので、そういった家族構成や、あるいは会社でお召し上がりになるなら部署の方の人数など、できる限り担当者にリサーチして、状況を把握することが大切ですよね。

野中:まさに。あまり状況が分からない場合は、女性に喜んでいただけそうな品を選ぶのも一案。たとえお渡しした男性が知らないブランドであっても、女性社員が「ここ有名なんですよ」と盛り上がってくだされば、男性にも嬉しい気持ちになっていただけるはず。

高倉:確かにそれは言えますね。弊社でも男性上司がいただいてきた品に私たちが喜ぶと、上司は嬉しそうですから。そういう意味でも、知名度は大事。個人的な手みやげなら、あまり有名ではなくてもパッケージのセンスの良さなどで選ぶこともありますが、対会社の場合は、どれだけたくさんの人に知られているかということを重視しなければ。

小宮:そこで、ホテルショップ。

高倉:そうなんです。帝国ホテルは世界的にも有名なので、とくに海外のお客様に喜んでいただけます。しかも、実はとても高価。ご存じの方からは、「あのように素晴らしい品を…」と丁重なお礼を頂戴することもあるんですよ。

野中:ホテルの品は、確かにブランド力がありますよね。私がザ・ペニンシュラ東京で手みやげを購入している理由の一つも、それ。とくに「マンゴープリン」は、年齢や性別を問わず好評です。ただし、こちらは先方へお伺いした際のご挨拶用。少し重量があるので、お持ち帰りいただく場面では、控えるようにしています。

小宮:気をつけるといえば、事前に健康志向の方という情報がある場合は、『サマーバード オーガニック』の品を活用しています。こちらは100%オーガニックのチョコレート。そのことをボスがお相手の方にお伝えしたら、とても喜んでくださったと聞きました。

野中:そういう反響が、秘書にとっては励みになりますよね。

高倉:手みやげを持っていったら商談が決まった、なんて単純なことはありませんが、何もなくご挨拶するより確実に印象はいいはず。

小宮:ビジネスを円滑にする糸口になれるように、これからも手みやげ選びに磨きをかけたいですね。

帝国ホテル 東京『ガルガンチュワ』「オーチャード」¥10,800(税込み)。

帝国ホテル 東京『ガルガンチュワ』「オーチャード」¥10,800(税込み)。帝国ホテル1階のホテルショップにて販売。日持ちは30日。配送可。東京都千代田区内幸町1-1-1 TEL:03・3539・8086 8:00~20:00 無休
帝国ホテル 東京『ガルガンチュワ』「オーチャード」¥10,800(税込み)。帝国ホテル1階のホテルショップにて販売。日持ちは30日。配送可。東京都千代田区内幸町1-1-1 TEL:03・3539・8086 8:00~20:00 無休

箱を開けた瞬間イチジクやベリーなど豊潤な果実が目を楽しませてくれる、知る人ぞ知る極上のフルーツケーキ。10種以上のフルーツやナッツは、それぞれリキュールの種類と漬け込む時間を変えるという手の込みよう。発酵バターやハチミツを使った生地とマッチ。帝国ホテル1階のホテルショップにて販売。日持ちは30日。配送可。東京都千代田区内幸町1-1-1 TEL:03・3539・8086 8:00~20:00 無休 http://www.imperialhotel.co.jp/

塩瀬総本家「錦宝華(きんぽうげ)」9個入り¥4,700。

塩瀬総本家「錦宝華(きんぽうげ)」9個入り¥4,700。7日前までに電話で要予約。袱紗を開けると鶴の模様の包装紙、それを開けると蓋に水引がかけられている。東京都中央区明石町7-14 TEL:03・3541・0776 9:00~19:00 日・祝日休
塩瀬総本家「錦宝華(きんぽうげ)」9個入り¥4,700。7日前までに電話で要予約。袱紗を開けると鶴の模様の包装紙、それを開けると蓋に水引がかけられている。東京都中央区明石町7-14 TEL:03・3541・0776 9:00~19:00 日・祝日休

塩瀬総本家の饅頭の歴史は、なんと660年以上。宮内省御用も務めたなど確かな味を代々受け継いでいる。なかでも「錦宝華」は予約しないと手に入らない特別な品。五色の皮は森羅万象をおめでたい色に置き換え、三重餡など4種の餡は繁栄を表したもの。7日前までに電話で要予約。袱紗を開けると鶴の模様の包装紙、それを開けると蓋に水引がかけられている。東京都中央区明石町7-14 TEL:03・3541・0776 9:00~19:00 日・祝日休

アトリエうかい「フールセック・大缶」15種入り¥4,500(税込み)。

アトリエうかい「フールセック・大缶」15種入り¥4,500(税込み)。7種入り小缶も。神奈川県横浜市青葉区新石川2-4-10 モリテックスたまプラーザビル1F TEL:045・507・8686 11:00~19:30 日曜休、月曜不定休
アトリエうかい「フールセック・大缶」15種入り¥4,500(税込み)。7種入り小缶も。神奈川県横浜市青葉区新石川2-4-10 モリテックスたまプラーザビル1F TEL:045・507・8686 11:00~19:30 日曜休、月曜不定休

高級鉄板料理店として名高い、うかい亭の菓子工房で作られている、宝石箱のようなクッキーの詰め合わせ。ほろりとした口どけが特徴で、これは鉄板料理のあとにも軽やかに食べられるようにと考えられたもの。チーズ味などもあり、食べ飽きないバリエーション。7種入り小缶も。神奈川県横浜市青葉区新石川2-4-10 モリテックスたまプラーザビル1F TEL:045・507・8686 11:00~19:30 日曜休、月曜不定休
http://www.ukai.co.jp/atelier/

ザ・ペニンシュラ東京『ザ・ペニンシュラ ブティック&カフェ』「マンゴープリン」詰め合わせ6個入り¥3,149。

ザ・ペニンシュラ東京『ザ・ペニンシュラ ブティック&カフェ』「マンゴープリン」詰め合わせ6個入り¥3,149。日持ちは製造から180日。東京都千代田区有楽町1-8-1 ザ・ペニンシュラ東京B1 TEL:03・6270・2717 11:00~19:00 無休
ザ・ペニンシュラ東京『ザ・ペニンシュラ ブティック&カフェ』「マンゴープリン」詰め合わせ6個入り¥3,149。日持ちは製造から180日。東京都千代田区有楽町1-8-1 ザ・ペニンシュラ東京B1 TEL:03・6270・2717 11:00~19:00 無休

ブティック&カフェにはフレッシュなマンゴーがトッピングされたマンゴープリンもあるが、会社を訪問する際の手みやげには、日持ちがして常温での保存も可能なピューレタイプのこちらが便利。アルフォンソマンゴーを使用した、サッパリとした甘さが後を引く。日持ちは製造から180日。東京都千代田区有楽町1-8-1 ザ・ペニンシュラ東京B1 TEL:03・6270・2717 11:00~19:00 無休 http://tokyo.peninsula.com/boutiqueandcafe/jp

サマーバード オーガニック「タパス」9種入り¥4,500。

フラワーアーティストのニコライ・バーグマンさんが、故郷のデンマークで作られている100%オーガニックのチョコレートを日本で展開。ショーケースのようにチョコレートが並んだパッケージも壮観な「タパス」は、リコリス、ミントなど9種のフレーバー入り。中米やマダガスカル産の有機カカオ豆を厳選して使用。配送可。東京都港区南青山5-5-20 TEL:03・6712・6220 10:00~20:00 不定休 http://summerbird.jp/

清月堂本店「おとし文」15個入り¥2,160(税込み)。

明治40年、銀座7丁目で創業。店の看板である「おとし文」は、黄身餡をこし餡で包んで蒸したもの。個包装かつひと口サイズで、仕事の合間に食べていただくにももってこい。5個1列ずつの組み合わせが可能で、個数や味をアレンジ自在なのも使い勝手よし。季節限定のおとし文も。東京都中央区銀座7-16-15 清月堂本店ビル1F TEL:03・3541・5588 9:30~19:00(土曜~18:00) 日・祝日休 http://www.seigetsudo-honten.co.jp/

右から、小宮範子さん(広告)、野中由美さん(特許事務所)、高倉瞳さん(コンサル)。みなさん、秘書コミュニティサイト「こちら秘書室」メンバーの現役秘書。http://secretary.gnavi.co.jp/

※『anan』2016年11月2日号より。写真・内田紘倫 取材、文・保手濱奈美 撮影協力・UTUWA

(by anan編集部)