こだわりブレッドボウルに濃厚チャウダーたっぷり 恵比寿の気になるベーカリー♪

2016.11.27
フードライターの平野紗季子さんがオススメの食事を紹介する「平野紗季子のMY STANDARD GOURMET」。今回は『CROSSROAD BAKERY(クロスロード ベーカリー)』のニューイングランドクラムチャウダーのブレッドボウルです。
ニューイングランドクラムチャウダーのブレッドボウル(¥900)。パンの仕込みは前日からスタートし、長時間低温発酵させたうえで高温で焼き上げる。そのこだわりが、外側ぱりっと中もっちりな理想のブレッドボウルを生み出している。
ニューイングランドクラムチャウダーのブレッドボウル(¥900)。パンの仕込みは前日からスタートし、長時間低温発酵させたうえで高温で焼き上げる。そのこだわりが、外側ぱりっと中もっちりな理想のブレッドボウルを生み出している。

冬の寒い日にあたたかなスープを飲むのはそれだけで幸福だけど、それがブレッドボウルになみなみと注がれて現れたら、どんなご馳走も敵わない。

恵比寿に今年の10月にオープンした『CROSSROAD BAKERY(クロスロード ベーカリー)』では、まさに絵に描いたようなブレッドボウル入りのスープがいただける。ずんぐりと焼かれた大きなパンに、あさりがたっぷり入った濃厚なニューイングランドクラムチャウダー。ふわふわと湯気を漂わせるその姿は、眺めるだけで暖がとれそう。スプーンで頬張る具沢山の食べ応えも嬉しいけれど、クライマックスはじんわりチャウダーが染みたパンをちぎって食べる瞬間。ひたひたしっとり食感と、それでもパリッと香ばしい外皮のバランスが最高潮の美味しさを運んでくれる。

正直言えばパンとスープを別で出しても味の構成自体は変わらない。だけど彼らがブレッドボウルにこだわったのは、そこに宿る幸福感。パンのクオリティにはもちろん本気、だけどチャーミングさも忘れない。そんな楽しい仕掛けがあるからこそ、人は笑顔になるし、店は明るくなる。

CROSSROAD BAKERY(クロスロード ベーカリー)東京都渋谷区恵比寿西 1‐16‐15‐1F TEL:03・6277・5010 8:00~23:00(22:00LO)無休(年末年始は除く) http://crossroadbakery.com/
CROSSROAD BAKERY(クロスロード ベーカリー)東京都渋谷区恵比寿西 1‐16‐15‐1F TEL:03・6277・5010 8:00~23:00(22:00LO)無休(年末年始は除く) http://crossroadbakery.com/

店内にはカフェスペースが併設され、さっとパンを買いたい時も、のんびり食事を楽しみたい時も大歓迎で寄り添ってくれる。交差点を行き交う人たちのありとあらゆる空腹を満たすパン屋さんは、この街に新たな幸せの風景を増やしている。

ニューイングランドクラムチャウダーのブレッドボウル(¥900)。パンの仕込みは前日からスタートし、長時間低温発酵させたうえで高温で焼き上げる。そのこだわりが、外側ぱりっと中もっちりな理想のブレッドボウルを生み出している。

CROSSROAD BAKERY(クロスロード ベーカリー)東京都渋谷区恵比寿西 1‐16‐15‐1F TEL:03・6277・5010 8:00~23:00(22:00LO)無休(年末年始は除く) 
http://crossroadbakery.com/

※『anan』2016年11月29日号より。写真・清水奈緒 取材、文・平野紗季子

(by anan編集部)