節約のコツは優先順位と仕組み作り! 支出を減らすための3つの方法とは?

2023.5.19
お金を貯めるために起こすべきアクションは、積極的に貯蓄する、節約して支出を減らす、投資して資産を増やすの3ステップ。ここでは“節約”に注目します。ファイナンシャルプランナーの高山一恵さんが教えてくれました。

自分が何にお金を使っているのか? “支出の見える化”をしよう。

支出を減らす=節約するには、自分のお金の流れを“見える化”することから始めよう。その上で家計の見直しを行い、具体的にどこを削ることができるかを考えていく。大切なのは優先順位と仕組み作り。何から節約するか、どうやって減らすかを学ぼう。

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1、カンタン家計簿をつける。

“支出の見える化”に効果的なのがカンタン家計簿での管理。買い物のレシートや領収書などを1か月分集めて、固定費、食費・交際費、その他の3つに分類。必要な支出に○、不要な支出に×、曖昧なものに△をつける。翌月から、×の支出を減らすようにする。「何にお金を使っているか、大まかな傾向や使い方のクセを把握でき、不要な支出が明確になります。家計簿をつけるのが面倒な人はここから始めて。家計簿アプリも便利でおすすめです」

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ざっくり3つの費目に分けて管理。
カンタン家計簿は、支出の分類→集計→評価の流れで。

  1. レシート、領収書、キャッシュレス決済の履歴などを固定費、食費・交際費、その他に分類。
  2. 1か月後に使った金額を集計する。
  3. レシートを見直して支出を評価する。

家計簿をつけるメリット

  • 自分の使い癖がわかる。
  • 使途不明金が出にくくなる。
  • 今後の支出や貯蓄の計画が立てやすくなる。

2、固定費から削減する。

節約で大事なのは、優先順位をつけること。まずは固定費から見直す。「家計の中で固定費が大きな割合を占めているので、一度見直すだけで節約の効果が長続きします。今の自分の固定費と理想の支出割合を比べて、大きくオーバーしている費目があったら、そこが削減のポイントです」。anan読者世代なら、まずは通信費、いくつも加入しがちな動画配信サービスなどのサブスク、ジムやクレジットカードなどの年会費から見直してみよう。

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給与の手取り額に占める理想の割合。
住居費:20~30%
水道・光熱費:7~9%
保険料:3~5%

減らしやすいのは通信費。プランの見直しを。
スマホなどの通信費は、低価格プランや格安スマホに乗り換えるだけで、大幅なコストカットに。月3000円以下のプランが続々登場しているので、月5000円以上支払っているなら、乗り換えるだけで年3万円近く節約できることも。実際にどれくらいのデータ容量が必要か、まずは確認を!

3、変動費、無駄遣いは仕組みを作って減らす。

固定費の次は変動費と無駄遣い。管理しにくい項目だが、自分なりに節約できる仕組みを作り、ルールを守るのがベスト。「コーヒー代、自販機、ATMの手数料などラテマネーといわれる、日常で何気なく使ってしまう少額のお金は、積み重なると大きな出費に。行く回数を減らす、使う予算を先に決めておくなどの仕組みを作り、意識づけることで減らすことができます」

【ラテマネー】
カフェショップのコーヒー代を減らすには、よく利用するショップのプリペイドカードを活用。1か月の予算を決めてカードのみで支払い。予算以上使わないことを徹底する。

【コンビニ、ドラッグストア】
スキマ時間や帰宅中に用がなくても何となく寄ってしまい、ちょこちょこ買いをしがち。これは単純に、本当に必要なものがある時以外は行かないなど、行く回数を減らすに限る。

【「今だけお得!」の罠】
「5000円以上で送料無料」「今日だけ半額」「3足1000円」など、思わず買いたくなるウリ文句に注意。本当に欲しいものか、3足も必要か、ポチる前にしっかりと見極めを。

【自分には価値のないもの】
例えば、付き合いで仕方なく参加した飲み会の費用など、価値を感じないものに対する支出が、実は一番の無駄遣い。普段から自分なりの価値基準を持って判断すれば、防げる。

高山一恵さん ファイナンシャルプランナー。講演や執筆活動、相談業務を通して、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。頼藤太希さんとの共著に『はじめてのお金の基本』(成美堂出版)など。

※『anan』2023年5月24日号より。マンガ・サヲリブラウン 取材、文・鈴木恵美

(by anan編集部)