大胸筋のポテンシャルが目覚める。バスト周りの歪みを整える、簡単ストレッチ3選

2022.12.2
ヘルシーでメリハリのあるボディを持つ、ピラティスインストラクターの関清香さん。今回はバストまわりをほぐすための厳選したスペシャルプログラムを伝授!

大胸筋をほぐして鍛えるとバストの印象が激変。

ピラティスインストラクターの関清香さんに寄せられる相談で、このところグッと増えてきたのが、胸が落ちてしまったという悩み。

「前かがみの姿勢をしている時間がただでさえ長いのに、リモートワークが増えて人に会う機会が減ったことで、良い姿勢を気にしなくなってしまったのが原因です」

バストの土台は大胸筋。胸部全体に扇状にある大きな筋肉だ。でも、悪い姿勢でいることで筋肉は硬くなり、鎖骨まわりのバストを引き上げる力も失って、胸は下がり、しぼんだように見えてしまう。

「バストの土台を安定させ、厚みも出す大胸筋を作るには、必ずほぐしてから鍛えること。姿勢矯正にもなるほぐしは毎日してほしいのですが、一緒に毎日鍛えれば、確実にバストアップが叶います」

ほぐしの動き

肩甲骨まわり~背中の順番でほぐすと肩を自由に動かせるようになり、大胸筋のポテンシャルが目覚める。最後に大胸筋をほぐせば、バストアップトレーニングに必要な準備は万端。

【肩甲骨にアプローチ】体育座りストレッチ(10回)

巻き肩で固まってしまった肩甲骨周辺の筋肉をほぐすストレッチ。体重を乗せることで負荷がかかり、自然と胸が開きやすくなる。力任せにやらず、じっくり負荷をかけて。

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はじめの姿勢
体育座りから両手を体の少し後ろにつき、お尻だけ前に移動。

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1、手のひらは床につけず、指で床を押す。息を吸いながら、上体を骨盤の上に乗せるイメージで、肩を反らす。重心は骨盤を意識。息を全て吸い込むまで姿勢をキープ。

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2、息を吐きながら、胸を閉じるように肩だけ前に動かす。肘をゆるめて、重心を骨盤から腕の方に。体重も腕の方に乗せるイメージ。吐ききったら1に戻る。1~2を繰り返す。

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【NG】肩が動かず背中が丸まっている
肩が動きにくい人がやりがちなのが、背中を丸めたり肘を曲げて、肩を前に動かした気になること。

【背中にアプローチ】パピーポーズストレッチ(2回)

子犬が伸びをするようなポーズは、肩まわりと背中全体をストレッチできる。背骨の間が広がるように感じて心地よく、胸も開くので呼吸が深くなり、全身の緊張がほどける。

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1、四つん這いになり、膝は股関節の真下に置く。膝は大きめに開けた方が楽。肘を伸ばしたまま両手を体の前へ移動させ、胸の中心と顎を床に近づける。5呼吸分体勢をキープ。

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【NG】膝をつく位置が前すぎる
膝の位置が前になるほど、ストレッチが入りづらい。柔軟性があればできるので、自分の体に合わせて。

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【NG】手を置く位置が近すぎる
両手を置く位置が体に近すぎると、胸が浮いてしまい、上体を伸ばしきれずほぐしの効果が下がる。

【大胸筋にアプローチ】寝転びストレッチ(10回)

大胸筋ほぐしには、500mlのペットボトル2本とストレッチポール、ヨガブロックを用意。バスタオルを固めに巻いた手製のポールと、タオルを畳んだものでも代用可能。

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1、ストレッチポール(バスタオル)に背中を預けて胸を開き、ヨガブロック(タオル)に頭を乗せて仰向け。両膝は立てる。ペットボトルを頭頂方向にバンザイ。手は床につけない方が、ストレッチが入るため◎。

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2、息を吐きながら肩甲骨を寄せ合うように肘を曲げて腕を下ろす。両手でWを作るイメージ。肘から手首は床につけ、手は浮いたままをキープ。息を吸いながら1に戻り、上げ下げを繰り返す。

関 清香さん ピラティスインストラクター、「STUDIO es」代表。体が硬い人や運動が苦手な人でも続けられるプログラムの考案に定評あり。オンラインレッスンも行い、YouTubeでも配信中。Instagramは@studioes731

※『anan』2022年12月7日号より。写真・安田光優 ヘア・松橋亜紀 取材、文・板倉ミキコ

(by anan編集部)