【診断】自己肯定感が揺らぐ原因が判明!? 答えでわかる「あなたの思考のクセ」

2022.6.30
あなたの自己肯定感を邪魔するものは? 思考のクセ診断にトライ!

自己肯定感が揺らいでしまう原因を探ろう。あなたが陥りやすい思考パターンのクセから対策まで、韓国の精神科医であるユン・ホンギュンさんが解説してくれました。

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自己肯定感を邪魔するものを自覚。

自己肯定感が揺らいでしまう原因を探るため、今回は4つのキーワードをピックアップ。どれも日常の中で心の隙間に入り込み、ともするとネガティブな思考のループに引きずり込むかもしれません。

「ネガティブな感情に思えますが、実はどれもうまく付き合えば悪いものではありません。生きていくのに必要な感情でもある。それぞれをきちんと理解して、対応すればいいのです」(ユンさん)

ユンさんが考えたチェック診断を通して、あなたのクセを調べてみよう。自分のタイプがわかれば、ネガティブ思考から抜け出すきっかけも見つけやすくなるはず!

診断方法

以下の項目の中で、今の自分の気持ちに当てはまるものにチェックを。A~Dの中で最も多かったものから、あなたの思考のクセがわかります。

□感情の起伏が激しい…A

□人からアドバイスを聞いても“自分には無理”“どうしたらいいかわからない”と感じる…C

□人に相談しないと何事も決められない…D

□人に対して攻撃的になる…B

□人が自分の短所を知っているのではと戦々恐々としている…B

□恋人が途切れないタイプだ…D

□いいことがあっても素直に喜べない…B

□寝る前にその日した発言や行動が気になってくる…A

□どうせ何をやってもうまく行かないと思ってしまう…C

□上司の期待が仕事のモチベーションだ…A

□心配性すぎて常に考え事をしている…C

□周りから自己肯定感を上げたほうがいいと言われる…D

あなたの自己肯定感を下げている思考のクセは、いったいどれ?

Aが多かったあなたを邪魔するものは…承認欲求

自己肯定感にとってファストフードのようなもの。

承認欲求とは、他者から認められたい、という気持ちのこと。

「承認欲求が満たされると自己肯定感は簡単に上がります。例えばSNSで“いいね”をもらうだけで上がるのです。でも承認欲求は諸刃の剣で、行動のモチベーションにもなりえますが、一方で“他者に認められる”ことが第一になる、つまりそれは判断の主体を自分ではなく他者に預けると同義です。それは人生を不安定にし、回り回って自己肯定感を下げることに繋がってしまいます」

【回復法】「他者からどう思われるか、つまり未来に得られる評価のことではなく、“今できること、すべきこと”に集中しましょう。また自分がしたいこと、自分がいいと思うことを主軸に行動を」

Bが多かったあなたを邪魔するものは…劣等感

エネルギーにもなるが消耗にも繋がる。

劣等感とは、大きく2つの考えが合わさって生まれるものだそう。

「自分は他者と比べて欠けているものがあり、しかもその“欠けているもの”は、自分にとってとても大事なものである――この2つの論理が絡み合い、生まれてしまうのが劣等感です。その考えに支配されてしまうと、自分の短所を隠すために防御的な行動、あるいは攻撃的な行動をとることも。その結果、“あの人は攻撃的な人間だ”というマイナスイメージを与えてしまい、さらに自己肯定感を下げる…という負のループに」

【回復法】「20代は劣等感をモチベーションとして使うこともできます。でも30代後半を迎えたら劣等感を捨てて開き直ることも大事。短所はカバーすればいいのです」

Cが多かったあなたを邪魔するものは…無気力

肉体的な疲れや、失敗体験からやってくる。

人間は、生産的な行動をしたいと思う動物であり、その気持ちがあることでまた、自己肯定感が生み出される、とユンさん。

「しかしときに私たちは、やる気が出ない、だるい、何もしたくない…など生産的行動ができない、無気力状態に陥ることがあります。一歩踏み出す前に、“どうせできない”と諦めたり、“やり抜く自信がないなら、やらないほうがいい”とネガティブな予測をしてしまう、そんな思考に陥ります。

【回復法】「病気、睡眠不足など身体的な原因と感情的な理由がありますが、どちらにせよ疲れが要因。無理に理由を探す必要はありません。“できること”のハードルをできるだけ下げ、少しずつでも行動範囲を広げていきましょう」

Dが多かったあなたを邪魔するものは…依存心

生きるのに必要なものだが、人に依存するのは△。

依存というのは人間の本能。あらゆるものに依存して、人間は生きているとユンさんは言います。

「問題は依存の度合いと対象。依存心の強い人は、対象を自分より強いと思いがちで、その結果ますます自分を“弱い存在だ”と認識し、自己肯定感を下げていきます。また韓国では“決定障害”というのですが、物事を自分で決められず判断を人に委ねがちになる、というのも典型的な行動です」

【回復法】「依存自体は悪いことではないし、大事な感情なんです。まったく依存するなというのは現実的ではありません。依存するなら、例えば自然など、人間ではないものに依存してみて。また依存の対象を1つにせず、2つ3つと分散してみるのもいいでしょう」

ユン・ホンギュンさん 精神科医、自尊感情専門家、ユン・ホンギュン精神健康医学科医院院長。著書『どうかご自愛ください』(ダイヤモンド社)が韓国で120万部の大ヒットを記録した。

※『anan』2022年7月6日号より。イラスト・網中いづる 取材協力・キム・スヨン

(by anan編集部)