日焼け止めの正しい塗り方は? プロおすすめ、最新UVケアアイテム

2022.5.11
毎年続々と新作が登場する日焼け止め。「多すぎて違いがわからない」「去年と同じものではダメなの?」という読者に向けて、今年の日焼け止め市場の進化ポイントやおすすめアイテムを美容ジャーナリスト・小田ユイコさんが指南!

日焼け止めの域を超えた選択肢の多さに注目。

最新UVケアアイテムを目の前にして、「まだ伸びしろがあったのか、と驚きました」と美容ジャーナリストの小田ユイコさん。

「マスク生活を考慮したフリクションプルーフはもはや標準装備化されて、日焼け止め+スキンケア効果を謳ったアイテムが続々。きしみや乾燥などの懸念も軽々クリアして、日焼け止め=ストレスという方程式が取り払われました。環境に配慮したオーシャンフレンドリーなアイテムは、そろそろ外で楽しみたい、という私たちの気分にマッチしている気がします」

紫外線をブロックしながら美白ケアまでできちゃった!

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防ぐケアと与えるケアを同時に叶える日焼け止めも、今年のビッグトピック。「昨年から日焼け止め+エイジングケア、日焼け止め+美白ケアなど、UVケア以上の働きをしてくれるものが増えてきていますが、その+αの機能がさらにアップグレード。特に美白ケアを兼ね備えたものは、『UVケアとホワイトニング、どちらがメイン?』と聞きたくなるほど高性能に。保湿成分にもこだわっていて、紫外線ダメージを加速させる乾燥にもしっかり対応。使い心地も上々です。日焼け止めでありながら最新の美白美容液と比べても遜色ない、すぐれた美肌効果をぜひ体感してほしいですね」

【1】Yunth「リンクル美白UVジェル」

美白・シワ・肌あれをケア。
有効成分・ナイアシンアミドが、あらゆる肌悩みをリカバー。ハイスペックなのに石鹸オフできるのも嬉しい。[医薬部外品]SPF50+・PA++++ 30g¥2,970(Yunth info@yunth.co.jp)

【2】エトヴォス「ミネラルUVホワイトセラム」

ぷるんとした透明美肌に。
メラニンの生成を抑えるトラネキサム酸を配合。シミやそばかすのケアはもちろん、肌全体のトーンアップも。[医薬部外品]SPF35・PA+++ 30g¥3,850(エトヴォス TEL:0120・0477・80)

【3】HAKU「薬用 日中美白美容液」

シミ研究の先端技術を搭載。
新乳化技術により、2種の美白有効成分の配合に成功。日中の肌に潤いを与え続け、透明感を持続。[医薬部外品] SPF50+・PA++++ 45ml¥5,280*編集部調べ(資生堂 TEL:0120・81・4710)

つけてる気がしない!? 美容液級テクスチャー。

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高SPFの日焼け止めはベタつきが気になる、という声に応えて、テクスチャーも劇的に進化。「日焼け止め独特の皮膜感はある程度は仕方ない、というのが定説でしたが、そんなセオリーを打ち破るストレスフリーなアイテムがズラリ。美容液のようになめらかなものから、化粧水のようにみずみずしいものまで、スキンケアの延長で使えるので、ベタつきたくないメイク前にも躊躇なく取り入れられます。UVカット成分を含みながらみずみずしさを出すのは至難の業だったのですが、各社の技術力によりつけ心地のよさを実現。保湿効果も高いので、紫外線ダメージによるインナードライからも守ってくれます」

【1】4U「プロテクト&グロウUV」

一日中続く心地よさを追求。
独自の乳化技術で軽やかで崩れにくいテクスチャーを実現。ヘパリン類似物質を配合し乾燥やマスクあれも回避。[医薬部外品] SPF35・PA+++ 30g¥3,520(かならぼ TEL:0120・91・3836)

【2】ビオレUV「アクアリッチ アクアプロテクトローション」

水のようにのびて肌に密着。
UVカット成分をプルプルのアクアカプセルに閉じ込め、ベタつきや重さのないのびやかな質感に。SPF50+・PA++++ 70ml¥968 *編集部調べ(花王 TEL:0120・165・692)

【3】アンプリチュード「フェイスプロテクター」

極薄フィルターがフィット。
数種類の極薄フィルターが重なり、紫外線を徹底カット。肌と一体化し、内部の潤いを閉じ込める。SPF50+・PA++++ 50g¥4,950(アンプリチュード TEL:0120・781・811)

【4】カネボウ「ヴェイル オブ デイ」

補水し続けるセラムUV。
約75%を水相成分で構成。持続的に肌に潤いを届け、夕方まで乾きにくいなめらかな肌を実現。SPF50・PA+++ 40g¥5,500(カネボウインターナショナルDiv. TEL:0120・518・520)

塗り残しを作らない! 日焼け止めのつけ方をおさらい。

せっかく日焼け止めを塗っても、量が少なかったり塗りムラができていたら本末転倒。紫外線の侵入を許さない正しい塗り方を、小田さんに教えてもらった。「最近の日焼け止めは肌なじみがいいので、どこに塗ったかわからなくなってしまうことも。上から下、内から外と、塗る順番をしっかり決めてルーティン化することが大切です。5点置きでもいいのですが、私のおすすめは指全体にあらかじめなじませてから、額と頬に広げる塗り方。長いストロークでのばせるので、塗り残しなく塗ることができます」

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中指の第一関節に取り、両手の指全体になじませる。
中指の第一関節が埋まる程度の量を取り、両手の指を合わせて人差し指、中指、薬指を中心に広げる。

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指の面を使い、額と両頬にざっくりとのせる。
片手で額にさっとのせたら、一度両手を合わせて残りを2分割し、それぞれ両頬に広げる。

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レイヤーさせるように内から外へストローク。
頬は内から外に向けて、額は放射状に顔全体に広げる。隙間を作らないように少しずつ手をずらして。

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頬の高い位置には日焼け止めを追加投入。
目もとや鼻、口まわりにもなじませたら、紫外線を受けやすい頬には少量指にのばして重ね塗りを。

小田ユイコさん 美容ジャーナリスト。数々の取材を通じてスキンケアの知識を蓄積。美容誌や女性誌で活躍。YouTube「小田会ビューティCHANNEL」も好評。

※『anan』2022年5月18日号より。写真・山口恵史 イラスト・德丸ゆう 取材、文・野崎千衣子

(by anan編集部)