香椎由宇「子供への接し方が見えてきた」 “チャイルドマインダー”の資格を取得

2022.4.14
悩みは自ら解決することで、自信につながり、理想の自分に近づけるという香椎由宇さん。子育てを楽にしたのは、「チャイルドマインダー」の資格を取得したことでした。

自分の子供と向き合うために、資格を取得。

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10代から、モデルや俳優として活躍してきた香椎由宇さん。大学生の頃、芸能活動を一時休止し、カナダへ留学した経験を持つ。

「高校時代から海外に行きたかったし、英語しか通用しない環境に身を置いて、英語力を磨きたいと思っていました。当時は周りに助けてくれる大人がたくさんいたのですが、若さゆえの反抗心もまだあって(笑)。自分でできる、というのを見せたかったのでしょうね。自ら何かを選択して動いたのは、この留学が初めてでした」

その後、結婚を経て母になると、スキルアップのタイミングは再び訪れた。

「初めての子育てはわからないことだらけ。なぜこんなに手がかかって大変なのかと、ずっと悩まされたし、私自身が精神的に追い詰められて、イライラしてしまう毎日でした。本やネットで解決策を探したりもしましたが、子供一括りの一般的なアドバイスはあっても、“自分の子供”とどう向き合ったらいいのかを誰も教えてくれなかった。そんな時たまたま目にしたのが、チャイルドマインダーという資格。日本では民間資格ですが、イギリスでは国家資格として認められているそうです。ベビーシッターからさらに踏み込み、0~12歳の子供の、教育やマインドケア、病気のことなどを学ぶほか、救急救命や薬の取り扱いに関する知識まで幅広く学ぶもの。これこそ、今欲しいスキルだ! と思いました」

通信ではなく学校に通った理由は、子育てや家事とはきっぱり分けて勉強に集中したかったのと、自分を甘やかさないため。

「週1の通学でしたが、途中駅で母と待ち合わせて、子供を預けてから学校へ向かったり、山ほど出る宿題は子供が習い事をしている間にこなしたりと、時間との戦い。どうやって乗り越えたのか覚えていないぐらい、怒涛の半年でした。それでも続けられたのは、勉強するうちに私の子育ての悩みがどういうものかがわかっていき、子供への接し方や、自分がとるべき行動、スタンスが見えてきたから。気づきもたくさんあって、例えば、先生に『子供の話を、最初から最後まで全部聞いてごらん?』と言われた時は、そういえばそんな余裕すらなかった自分にびっくりしたこともありました」

見事、資格を取得した香椎さん。今では子育てに思い悩むこともなくなり、また、ママ友の子供を、自信を持って預かれるようになったという。ゆくゆくは、同じ業界で働くママたちのケアもしてみたい、という目標もできたそう。

「自分のために何か始めたいと思ったら、躊躇するよりも始めてしまった方がいい。その理由は、結果、やれたから。『やりたい』と口にしていると、周りが助けてくれたり、背中を押してくれることもわかりました。今ではこうやって資格のことについて話す機会ができたり、同じ学校の生徒さんや先生など人とのつながりが広がって、自分に自信が持てるようにも。私にとって“スキルアップ”とは、理想の自分に近づくための目標かな。次は、子供と外で遊ぶスキルを身につけたいですね」

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かしい・ゆう 俳優。1987年2月16日生まれ、神奈川県出身。小学校6年間をシンガポールで過ごす。ファッション誌のモデルや俳優として活躍。4月18日から放送スタートのドラマ『恋なんて、本気でやってどうするの?』(CX系、毎週月曜22:00~)に出演する。

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※『anan』2022年4月20日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・金子夏子 ヘア&メイク・坂本志穂 取材、文・若山あや

(by anan編集部)