動物になった気分でトライ!? アメリカ発、話題のエクササイズ“アニマルフロー”

2022.3.12
体の重要ポイントだからこそ、毎日しっかりケアしたい“太もも&股関節”。楽しく始められる話題のエクササイズ、2010年にアメリカで生まれたアニマルフローをご紹介。

動物になった気分で体を動かそう。

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「動物のような低い姿勢で両手足を床につけ、移動したり伸びたり、跳んだり、ひねったりと多面的に体を動かしていきます。その動きを次々とつなげていくワークです。動物の動きに似たムーブメントで、“人間という動物の機能”を向上させながら、神経筋の発達、体幹の安定性、柔軟性、可動性等が向上します」(インストラクター・daisukeさん)

手足で体を操作することで太ももなど下半身の筋肉も刺激。反復運動が多い一般的な筋トレなどと違い、ダイナミックで、しなやかで、踊っているようでとてもカッコいい。動物になった気分でトライしてみて!

なぜ効くの?

手足でバランスをとるために、下半身の筋肉が刺激される。

低い姿勢でバランスをとる動きは、体幹等の上半身や下半身の筋肉も働きます。「太もも・お尻と股関節周囲の筋肉も使うので、おのずと下半身も鍛えられます。また脚を開いたり伸ばしたりする動きもあり、股関節の柔軟性や可動性の向上にも一役買うと思います」(daisukeさん)

【POINT 1】童心に帰って、思い切り楽しもう。
トレーニングではありますが、daisukeさん曰く「とにかく楽しんでほしいし、体を動かす心地よさを味わえるのがこのメソッドの醍醐味。子供に戻った気分で、思い切り体を動かしてみましょう」

【POINT 2】基本のフォームを意識して動く。
アニマルフローは、ひとつひとつの動きに目的や意味があります。まずはスタートとなる基本のフォーム(型)を崩さないように意識しながら、痛みのない範囲で無理せずに動くことが重要です!

【POINT 3】呼吸は止めずに自分のペースで。
息を吸って吐くタイミングに決まりはなし。自分の体が求めるタイミングで呼吸を止めずに行いましょう。「動きを覚えたら、呼吸を意識するとフローがより深く、集中しやすくなります」

太もも・股関節に効く動き

BEAST(ビースト)

四足歩行の動物をイメージした動きを取り入れたエクササイズ。四つん這いの形から膝や片手を浮かせるだけなのですが、これがキツい!(笑) まずは1ポーズ10秒からトライ。

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(1)手は肩幅、膝と足を腰幅に。へそ下あたりに膝を置き四つん這いに。骨盤は軽く前傾し、肘の内側を前方に向ける。最後に膝を床から2.5cmほど浮かせる。これで10秒キープ。

(2)床についている右足のつま先を床から少し持ち上げる。これで10秒キープ。もし手首の痛みがなく、またまだ行ける、と思う人は、足を入れ替えて、それぞれ20秒キープしてみて。

(3)今度は左手と右足を少し持ち上げて、10秒キープ。まだ行けそうな人は、左手&右足を戻し、右手と左足を同様に持ち上げて10秒キープしてみよう。

CRAB REACH(クラブ リーチ)

その名のとおり、蟹のフォームから体を反るエクササイズ。「体を大きく動かすので、“全身を鍛えながらストレッチをしている”実感を得られやすいポーズです!」

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(1)座り姿勢から後ろに手をつき、指先は後ろに向ける。お尻は手足の中間になるように。肩甲骨を寄せながら胸を張り、肩と腕を外側にひねる。足幅は腰よりやや広くとる。

(2)お尻を軽く浮かせて、視線は斜め上に向けましょう。その状態のまま、左手をパーに開いて、鼻先から15~20cmくらいの位置に上げる。右腕に体重がグッとかかります…。

(3)左手を上げたまま、かかとを軸にお尻を真上に持ち上げてブリッジ。この時、かかとの押しが弱いと体が頭の方向に流れやすいので注意。真上に上げることを意識しましょう。

(4)顔の前に上げた左手は耳横を通り頭部を囲うように動かす。視線は右手の甲へ。上半身は反りながらひねり、側面の筋肉を伸ばすイメージ。そして3→2→1の順番で戻る。

daisukeさん ANIMAL FLOW(R)や理学療法士、ピラティス、HIIT THE BEATなどの様々な資格を生かして“人と社会の笑顔を創る”を活動のテーマに、一般の方やパラアスリートまで、多くの方のリハビリや運動指導を行っている。

※『anan』2022年3月16日号より。写真・中島慶子 イラスト・ububun

(by anan編集部)