共通点も多い!? 玉城ティナ×琉花、初めて同士の“不思議な関係性”とは

2022.1.8
お互いにモデルとして第一線で活躍し、しかも同学年だという玉城ティナさんと琉花さんが、“監督”と“主演”という立場で登場。ふたりが新たに築き上げた“不思議な関係性”を語ります。

同学年でモデル…共通点の多い私たち。

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――ショートフィルム『物語』で、“監督”と“主演”という関係性にある玉城ティナさんと琉花さん。それ以前から、関わりは?

玉城ティナ:もちろん、琉花さんの存在は昔から知っていたし、モデルの仕事で数回会ったことはありますが、がっつり同じ時間を過ごしたのはこれが初めてですね。

琉花:はい。私も玉城さんのことを映画などで見て知っていたし、可愛くて素敵な方なんだろうな…と思ってインスタを拝見していました(笑)。

玉城:私も、勝手に琉花さんのインスタを見てました(笑)。でも、今回私が琉花さんをキャスティングしなければ、この関係性は生まれていなかったと思うと不思議。

――琉花さんを主演に選んだ理由を教えてください。

玉城:一番は、琉花さんに興味を持っていたからです。

琉花:嬉しい!

玉城:普段私も選ばれる側だから、このように選ぶ側になるというのは、初めての感覚でした。琉花さんが、お芝居をするのは初めてだというのはちょっと意外でしたが、でも、私も監督をやるのは初めてだったので、初めて同士。だから「お互いにわからないことも、一緒に作っていけたら嬉しいです」って最初にお伝えしたんです。琉花さんは、撮影が始まる前の顔合わせで、めっちゃ緊張していて…。

琉花:最初に選んでいただいた時、嬉しすぎて「やりたいです!」ってすぐにお返事をしましたが、そのあと、セリフがたくさんあってまだ覚えてないし、どうしよう、できるかな…と緊張してきちゃって。でも玉城さんが「台本も変わるかもしれないし、やりやすいようにすればいいよ」って言ってくれて、安心しました。

玉城:実は、私たちは同学年なんですよね。

琉花:そして同じ、モデルという職業でもあって。

玉城:それなのに、監督と主演という立場からか、琉花さんは最初から敬語で。

琉花:あははは(笑)。

玉城:監督の立場で私がタメ口にしちゃうと、権力を持ってるみたいで嫌だから、私も敬語に。

琉花:時々「監督」とか「ティナちゃん」て呼んだりもしました。

玉城:タイミングが難しいね(笑)。

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――『物語』は真っ白な部屋を舞台に、里奈(琉花)、裕也(奥平大兼)、玉城さんが演じる名もなき女性が、奇妙な関わりを見せます。観る人によって解釈が変わりそうですね。

玉城:多くを説明するより、観たあとに余韻が残る作品にしたい、と思って。役作りやお芝居も、琉花さんにお任せしました。

琉花:捉え方はきっといろいろで、私も、何度も何度も台本を読んでいるうちに、玉城さんが描きたいことがなんとなくわかってきたんですよね。

玉城:すぐに誰とでもつながれるこの時代に疲れてしまうこともあれば、でもやっぱり話を聞いてくれる人がいるだけで救われることもある。脚本を書く時にはそんなことを思い浮かべていました。

――そんなおふたりの関係性を、一言で表すなら?

玉城:今は監督と役者の関係で、友達とも言い難いし、同僚とも違うし。一緒に作品を作るというのは、変な関係。だから“同じ地球にいる者たち”とか(笑)。

琉花:“不思議な関係”だよね。

玉城:監督と役者のことを、一緒に作品を作るにあたり、みんなで一つの方向に進むという信頼関係から“共犯者”なんておっしゃる監督もいるんですが、それも今なら、正しい表現だと感じます。

――ちなみに、おふたりはつながりは多いほうですか?

玉城:この仕事をしていますから、まあまあ多いですよね。

琉花:私もそうかな。人とつながるのは得意なほうではあると思います。そして、この作品に出て、つながり方はいろいろあるな、と実感しました。

玉城:私は、一人の時間も欲しいし、誰かと過ごす時間も大事。ただ、一人の時間を孤独だと思わずに楽しめるのは、心の底で誰かとつながっているからでもあって。

琉花:一人っ子なので、私も一人でいる時間が好きです。

玉城:私も一人っ子! やっぱり共通点、多いですね(笑)。

玉城ティナが監督・脚本を務めた『物語』は、5人の俳優たちがショートフィルムの制作に挑むWOWOWによるプロジェクトの第2弾「アクターズ・ショート・フィルム2」の一作品。琉花、奥平大兼のW主演。2月6日(日)17:00よりWOWOWにて放送・配信。

たましろ・てぃな(写真・左) 1997年10月8日生まれ、沖縄県出身。主演を務めるドラマ『鉄オタ道子、2万キロ』(テレビ東京系)が1月7日24:52から放送スタート。
ロングジレ¥95,700(アキラナカ/ハルミ ショールーム TEL:03・6433・5395) ニットドレス¥134,200(フラッパー/エンメ TEL:03・6419・7712) ネックレス¥29,700(ボーニー/エドストローム オフィス TEL:03・6427・5901) ブレスレット¥19,580(ブリーレオン/ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルームTEL:03・3401・5001) 人差し指のリング¥24,200(エネイ/ショールームリンクス TEL:03・3401・0842) 中指のリング¥22,000(アトリエエスティーキャット) シューズ¥259,600(ロジェ ヴィヴィエ TEL:0120・957・940)

るか(写真・右) 1998年1月19日生まれ、東京都出身。ファッションモデルとして雑誌のカバーを飾ったり、数多くの広告に出演。写真家として写真展を開催するなど、多方面で活躍中。
ボアベスト¥28,600(タン contact@tanteam.jp) ロングシャツ¥46,200 パンツ¥30,800 ベルト¥50,000(以上ハイク/ボウルズ TEL:03・3719・1239) ネックレス¥26,400(アトリエ エスティーキャット st-cat.com) ピアス¥5,170 リング¥9,350(共にニナ・エ・ジュール) ブーツ¥48,400(フラッタード)以上ショールーム 233 TEL:03・6859・8112

※『anan』2022年1月12日号より。写真・内田紘倫(The VOICE) スタイリスト・入江陽子(SIGNO) ヘア&メイク・吉﨑沙世子(io/玉城さん) 上川タカエ(mod’s hair/琉花さん) インタビュー、文・若山あや

(by anan編集部)