あなたの「怒り」のタイプを診断! しいたけ.さんが発散法を伝授

2021.12.4
厳しい状況下での生活が余儀なくされた2021年。今まで感じたことのない負の感情を抱いた人も多いのでは? 占い師、作家・しいたけ.さんのカラー心理学によれば、ネガティブな感情に囚われた時、その原因によって独自の色が表れるのだそう。そこでここでは「怒り」の感情を原因別にカラーで紹介。自分のもやもやが、どのタイプかを見つけて、処方箋を参考にすっきりしましょう!

しいたけ.さんのカウンセリング「怒り」

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かーっとなる感情もふたを開けてみれば、瞬発的に感じるもの、攻撃性が強いもの、長く抱え続けているものなど、さまざまな種類があります。

【赤の怒り】 理不尽なふるまいや、弱い人が虐げられたりすることに対する正義の怒り。
【森の色の怒り】 社会に蔓延する不条理に対して感じ、連鎖して広がる怒り。
【黒の怒り】 過去の辛い経験が連想されて生まれてくる怒り。

赤の怒り

正義感からくる怒りが多い。自信がないと溜め込みがち。
赤の怒りは、正義感から生まれるものが多いです。感じた瞬間に、素直に表に出すことができ、誰にも害を与えることなく鎮火させられます。なおかつその怒りが、他人の役に立ったり、周りの環境を良い方向に持っていけるので、非常に生産的。

しかし自信を失っていたり、自己肯定感が低い状態で怒りを感じると、赤の短所が顕著に表れ、普段なら的確に怒れる場面で、グッとのみ込んでしまう側面が。怒りを溜め込まないようにするためには、どんな状況であっても自分のことはいったん棚に上げて、違和感をスルーしないことが大切です。「おかしくない?」と口にしたり、「こんなことがあってしんどい…」など、被害者的な発言になっても構わないので怒りを吐き出しましょう。

しいたけ.さんの処方箋
□あなたの感じた怒りは他人の役に立つので心配なし。
□怒りを素直に出せない時は、違和感を口に出すこと。
□「おかしくない?」「しんどい…」がお守りの言葉。

森の色の怒り

不条理な社会に次々と怒りを感じる蓄積型。
森の色の怒りは、一見ライトそうに見えて、実は闇が深いです。最初は、特定の人に対するイライラから始まり、それを消化しないまま日々忙しく過ごしていたら、ストレスの原因となることが次々と起こり増幅。いつの間にか自分でも抑えられなくなってしまい、社会全体に対する憤りにまで発展しています。

インプットすることが得意で、SNS中毒でもあり、あらゆる手段を用いて新しい怒りの材料を仕入れ続けるタイプなので注意が必要。常に怒りを抱えて過ごしていて、このまま蓄積を続けていたら爆発するのも時間の問題です。だから定期的にSNS断ちを心がけて。スマホの依存癖がある人は、登山や座禅など、物理的に情報を遮断できる体験を行うのも効果的です。

しいたけ.さんの処方箋
□怒りや憤りのタネは、小さなうちに消化すること。
□新たな怒りを生まないために、時にはSNS断ちを。
□登山や座禅で、物理的にスマホと距離を置くのも有効。

黒の怒り

幼少期の怒りを火種に前に向かっていく。
幼少期に人に馬鹿にされたり、周りから浮いていたりと、他者と分かり合えなかった経験から、人とうまくコミュニケーションがとれないことに怒りを感じています。しかし、それはすでに過去の話で、今はあきらめることで、自分なりに怒りを乗り越え、違う道を歩んでいるのが、黒の怒りのタイプです。

原点にある怒りを利用して、歌を作ったり、絵を描いたり、何かしらの形で怒りを外に出すことで、うまく消化することができています。人に害を加えるような生々しい怒りではなく、才能にも繋がるような磨かれた怒りに変化しているので、ある意味、健全な状態といっていいでしょう。今以上に怒りを自己流に表現していけば、さらに共感を呼び、人の心を動かせるようになります。

しいたけ.さんの処方箋
□辛い経験から得た怒りは、心のハードディスクに保存。
□怒りをあきらめた先に見えてくる景色がある。
□作品として怒りを表現すれば、共感を得られる!

しいたけ.さん 占い師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究するかたわら、占いを学問として勉強する。『しいたけ.の小さな開運BOOK』が好評発売中。12月2日に新刊『しいたけ.のやさしいお守りBOOK』(共に小社刊)が発売に。公式サイトhttps://shiitakeofficial.com/

※『anan』2021年12月8日号より。イラスト・100%ORANGE 文・鈴木恵美

(by anan編集部)