食べるときにレンチンするだけ! 超簡単&便利な「冷凍おかずパック」って?

2021.11.18
作り置きよりもラクちんな「冷凍おかずパック」を利用して、忙しい人も不足しがちな栄養素をしっかりと補って!

冷凍&チンで、食材の鮮度・栄養素をキープ。

時短料理研究家のろこさんが考案した「冷凍おかずパック」は、フリーザーバッグに材料を入れて、冷凍庫で保存。食べるときに電子レンジでチンするだけの超簡単調理テク。5分程度で準備ができ、鮮度を保ったまま約2週間~1か月保存できるのが魅力だが、食材を冷凍や加熱することで、栄養価が減少しないか、気になるところ。

「ビタミンD、マグネシウム、亜鉛、鉄は、調理しても栄養価が損なわれない栄養素なので心配いりません。それだけでなく、冷凍することで食材の細胞が壊れやすくなるので、加熱の際に味が染み込みやすいというプラスαの効果も」

と、管理栄養士の篠原絵里佳さん。そこでここでは、ろこさん流冷凍おかずパックの作り方と、ビタミンDを多く含む食材を使ったレシピをご紹介します。

冷凍おかずパックの作り方

STEP1:フリーザーバッグに、肉・魚→野菜の順番で食材を入れる。
肉・魚を入れて、先に味付けすることで冷凍焼けを防止。フリーザーバッグを寝かし、肉・魚を平らにしてから、その上に野菜をのせると色みや食感が長持ち。

STEP2:しっかりと空気を抜いてファスナーを閉じ、厚みが均等になるうにならして、凍らせる。
食材が空気に触れないよう、真空状態にすることで、酸化しにくく、おいしさと栄養をキープ。厚みを均等にすることで、レンチン時の加熱ムラを抑えられる。

STEP3:食べる直前にフリーザーバッグから食材を取り出し、耐熱皿に置いてレンチン。
肉・魚を上にして、耐熱皿に置き、ラップしてチンすることで、野菜にも旨みが染み込む。フリーザーバッグごとの加熱は、溶けてしまう恐れがあるので避けて。

ビタミンD

カルシウムの吸収をサポートし、免疫機能を調整する働きがあるビタミンD。魚やきのこ類に多く含まれるので、鮭やサバを主役に、きのこを添えるだけで、おいしさも栄養価もアップ。

代表的な食材

鮭、しらす干し、サバ、アジ、カレイ、きのこ(特に舞茸)、きくらげ

こんなときにおすすめ!

  • 寒気があったり、風邪をひきそうなとき
  • 花粉症の症状が出てきたとき
  • 外出が少なく、日光を浴びていないとき

鮭のちゃんちゃん焼き

31

切り身1切れに、一日の摂取目安量以上のビタミンDを含む、鮭のおいしさと栄養素を丸ごと味わえる一品。少し焦げたみその香ばしい風味が、食欲をそそる!

【材料(Mサイズ1袋分)】
生鮭(切り身)…2切れ(200g)、キャベツ…3枚(150g)、えのき…1/2袋(50g)、A[みりん…大さじ2、みそ…大さじ1,1/2、酒…大さじ1]

【準備】

  1. キャベツは3cm幅に切り、えのきは半分に切りほぐす。
  2. 鮭は塩少々(分量外)をふって水気を拭き取る。破裂防止のために、楊枝で皮や身に数か所穴を開ける。
  3. フリーザーバッグに2の鮭とよく混ぜ合わせたAを入れ、袋の上からなじませる。平らにならし、1を鮭の上にのせる。
  4. 全体を平らにならし、空気を抜いて冷凍する。

【食べるとき】

Food

フリーザーバッグをハサミで切り、鮭が上になるようにして耐熱皿に入れる。ふんわりラップをして600Wで10分加熱する。

サバのみそ煮

Food

火加減が難しい和食の定番メニューも失敗知らず! 舞茸のビタミンD含有量は、きのこ類でトップクラス。サバのしっとり感、舞茸の香り、みそのコクが三位一体。

【材料(Mサイズ1袋分)】
生サバ(切り身)…2切れ(160g)、舞茸…1/2パック(50g)、長ネギ(白い部分)…20cm(40g)、A[砂糖、みそ、水、酒…各大さじ1、おろし生姜(チューブ)…少々]

【準備】

  1. 舞茸はほぐし、長ネギは斜め薄切りにする。
  2. サバは塩少々をふって10分ほどおき、さっと水で洗って水気を拭き取る。破裂防止のため皮目に切り込みを入れる。
  3. フリーザーバッグに2のサバとよく混ぜ合わせたAを入れ、袋の上からなじませる。平らにならし、1をサバの上にのせる。
  4. 全体を平らにならし、空気を抜いて冷凍する。

【食べるとき】

Food

フリーザーバッグをハサミで切り、サバが上になるように耐熱皿に入れる。ふんわりラップをして600Wで10分加熱する。

ろこさん 時短料理研究家、野菜ソムリエ、フードコーディネーター。訪問調理の仕事をしながら、テレビや雑誌など、幅広く活躍中。著書に『簡単! 冷凍おかずパック』(扶桑社)、『3STEP 冷凍コンテナごはん おかわり』(徳間書店)など。Instagramは@roco1230

※『anan』2021年11月24日号より。写真・中島慶子 スタイリスト・池田沙織 レシピ監修・篠原絵里佳 取材、文・鈴木恵美 撮影協力・UTUWA

(by anan編集部)