【結婚意識調査】年収より性格の良さ重視? 20~30代女性が相手に求めるもの
Q. 結婚相手に求めるものはなんですか?(複数回答)
1位…性格の良さ(77%)、2位…金銭感覚の一致(68%)、3位…家事への積極性(51%)、4位…食べ物の好みの一致(42%)、5位…年収(40%)、6位…趣味の一致(36%)、7位…容姿(31%)、8位…体の相性(28%)、9位…学歴や職業(17%)
経済的な要件より、性格の良さが重要!
結婚は夢ではなく生活。そこで何を重視するかが見える要素がランキングに並んだ。女性にとっては、生活を一緒に楽しめるかどうかが、結婚においては大切な模様。重要視されるかと思った年収は5位。1位は相手の内面を求める声。
Q. 婚活をしたことはありますか?
YES…24%、NO…76%
YESのうち
1位…マッチングアプリ、2位…婚活パーティ、3位…合コン、4位…友人&知人の紹介、5位…結婚相談所、6位…お見合い
意外とみんな婚活はしてないことが判明?
どこまでを婚活とするか、という問題はあれど、あまり積極的にはしていない様子。そして“どんな婚活をしたか?”の1位はマッチングアプリ。かつて出会いの主軸だった合コンが3位なのは、さらにコロナが追い打ちをかけたか。
識者に聞く、今の“結婚”
今の“結婚”事情について、経済誌『週刊東洋経済』編集者・長瀧菜摘さんに伺いました。
結婚市場自体は縮小。マッチングアプリは活況。
昨年から今年にかけて、コロナによって変化が起きた経済市場をいろいろ取材する中で、結婚市場といえば、会食や旅行などコロナの影響を受けた業種と同様に打撃があったのでは? と気が付き、現状を知ろうと、調査や取材を始めました。前提として結婚市場規模は、人口が減り結婚する人数が減っている中で、年間1~2%程度減少し、緩やかに縮小している状況でした。生き方が多様化する中で、結婚はするけれど式は挙げない、さらには結婚そのものを選択しない人も徐々に増加。そこにコロナ。取材させていただいた専門誌の方は、「東日本大震災やリーマンショックでも、ハレのイベントである結婚式はここまで影響はなかった」とおっしゃっていて、でも’19年から’20年では、結婚にまつわる経済は1兆円くらい蒸発している。それが結婚市場のコロナ禍での現状です。
コロナによって式ができなくなり、結婚や結婚式について改めて考えた人も多かったと思うのですが、ご祝儀を織り込んだとしても、20代30代にとって何百万円もかかる結婚式は、大きすぎる買い物だと気が付いた人が多かったという気もします。この先も安定した収入があり、しかも上がっていくなんて楽観的に考えている人は、ほぼ皆無。その中で、結婚式にそこまでお金をかける必要ってある? というのが、その世代の本音だと思います。
一方で比較的活気があるのがマッチングアプリの市場。新たに参入する会社も多く、各社業績が伸びています。これからは結婚式だけではなく、出会う前から顧客を掴み、結婚式、そして結婚後のアニバーサリーまでフォローする、長く顧客と付き合い続ける企業が勝ち残るのではないでしょうか。
ながたき・なつみ 経済誌『週刊東洋経済』編集者。記者時代はドラッグストアや軽自動車などの業界を取材。現在はITやネット業界、ライフスタイル分野を担当。
※『anan』2021年8月25日号より。イラスト・micca
(by anan編集部)