経済力より気持ちが大事? 女性313人に聞く、“恋愛”本音アンケート

2021.8.18
恋をしている割合はどのくらい? 現代の恋愛で重視されることは? 18歳~39歳の女性313名にアンケート調査し、専門家に分析していただきました。恋愛を取り巻く今の状況を俯瞰で把握することが、自分自身の恋愛観を知るヒントになるかもしれません。
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Q.片思い、両思い関係なく、いま恋をしていますか?

はい…57.5%、いいえ…42.5%

Q.恋をしていますか? に「はい」と答えた人。恋をしている相手とあなたの、今の関係に満足していますか?

とても満足している…37.6%、どちらかというと満足している…35.8%、どちらかというと満足していない…19.1%、全く満足していない…7.5%

Q.恋をしていますか? に「はい」と答えた人。恋をしている相手とはどんな関係性ですか?

交際中…64.4%、片思い…31.1%、その他…4.5%

Q.恋をしている相手とはどんな関係性ですか? に「交際中」と答えた人。恋愛に発展したきっかけはなんですか?

職場、取引先や学校など、身近にいたから…38.8%、アプリ、相談所で出会った…19.8%、友人からの紹介…12.9%

コロナ禍の壁があっても、交際割合は変わらないという傾向が。

「コロナ禍で出会いがない」といっても、今回の調査では、恋をしている人が約6割で、そのうち交際中が約6割(全体の約4割が交際中)。「18歳~34歳の未婚女性の6割に交際相手がいないという2015年の国の調査データに一致します。コロナ禍でも恋愛力は低下してはいないとの印象を受けました」(ニッセイ基礎研究所・天野馨南子さん)。「世の中全員が恋をしていたら大変(笑)。まずまずの結果だと思います」(エッセイスト・ものすごい愛さん)

Q.恋をしていますか? に「いいえ」と答えた人。恋をしたいと思いますか?

はい…50.4%、いいえ…49.6%

Q.恋をしたいと思いますか? に「はい」と答えた人。恋をしたい理由はなんですか? (複数回答)

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結婚をしたいと思っているから…49.2%、私生活が充実するから…41.8%、内面・外面ともにきれいでいたいから…35.8%、ときめくのが好きだから…32.8%、安心したいから…17.9%、「恋愛したほうがよい」と周囲の人から言われるから…10.4%、その他…4.4%

恋をしたい理由は「結婚」への意識がベース。

やはりというべきか、結婚を見据えたうえで恋愛をしたいと考えている人が多い模様。「いつからかは明確ではありませんが、以前は“告白できない”とか、不倫関係についての恋愛相談が多かったのに比べ、ここ数年は恋愛や結婚への価値観の違いなどの相談が多くなったように思います。恋愛を現実的に捉える傾向が見えて、結婚したいという前提で恋をしている人が多い印象です」(ものすごい愛さん)

Q.恋をしている相手とはどんな関係性ですか? に「交際中」と答えた人。いま交際している人との関係で、恋愛感情はどれくらい大切ですか?

必要不可欠…50.9%、必要不可欠ではないけれど、できればあるほうがいい…42.2%、恋愛感情がなくてもいい…6.9%

Q.恋愛をした相手と結婚したいと思いますか?

絶対そうだと思う…23.6%、ある程度そうだと思う…46.0%、どちらともいえない…22.4%、あまりそう思わない…8.0%

恋愛感情ありきの結婚を理想とする人が多い。

前出の「結婚したいから恋をしたい」という意識や、アプリなどで結婚前提の条件での絞り込みを経ての相手選びが一般的になっているとはいえ、結婚ありきではなく、恋愛感情を重視する人が多い。「 恋愛をした相手と結婚したいか」に対し“絶対そうだと思う”の割合を引き上げたのは20代。「データでは若い世代ほど、相手と結婚したいと考えて交際している女性が多いことが示されています」(天野さん)

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Q.恋をしている相手とはどんな関係性ですか? に「交際中」と答えた人。どんなところが決め手になって交際しましたか? (複数回答)

自分への真剣な気持ち…58.6%、(相手のことを)尊敬できる…23.3%、落ち込んだ時の支え…20.7%、ルックスが好み…19.0%、尽くしてくれる…13.8%、女性としての自信をくれる…12.9%、生活スタイルが合う…10.3%、仕事ができる…7.8%、経済力がある…7.8%、守ってくれる(防犯含む)…7.8%

Q.恋をしている人・していない人含め、回答者全員に。恋愛するうえで相手に何を求めますか? (複数回答)

自分への真剣な気持ち…61.3%、(相手のことを)尊敬できる…35.1%、落ち込んだ時の支え…27.5%、生活スタイルが合う…25.6%、経済力がある…17.9%、相談相手、話を聞いてくれる…17.6%、ルックスが好み…16.0%、守ってくれる(防犯含む)…14.7%、女性としての自信をくれる…10.9%、仕事ができる…9.3%

「恋愛の理想」と「実際の決定打」の間で大きく違いの出る項目とは。

交際相手の決め手が、恋愛に求めることと比べて10pt以上低かった項目は「相談相手になる」(「決め手」ではランク外!)「生活スタイルが合う」「尊敬できる」「経済力」。「データからは相手への依存心や独りよがりな考え方を持たないほうが交際につながることが見て取れます」(天野さん)。「いろいろな理想があっても、好きになるとある程度は目をつぶれるということかもしれません」(ものすごい愛さん)

天野馨南子(かなこ)さん ニッセイ基礎研究所の生活研究部所属、人口動態シニアリサーチャー。少子化対策や女性活躍推進などの研究が専門。講演や寄稿などで活躍。著書に『データで読み解く「生涯独身」社会』(宝島社新書)ほか。

ものすごい愛さん エッセイスト、薬剤師。webメディア「AM」での恋愛相談連載「命に過ぎたる愛なし」をはじめ、様々なメディアにエッセイを寄稿。著書に『今日もふたり、スキップで~結婚って“なんかいい”』(大和書房)が。

※『anan』2021年8月25日号より。取材、文・若山あや

(by anan編集部)