横澤夏子「すごく嬉しい気持ちに…」 吉岡里帆の見事な“言葉選び”に感動!?
自分の悩みを知ることがヒントに気づくカギになる。
先日、吉岡里帆さんのラジオに出させていただいた時のことです。吉岡さんから、「横澤さんは、どうやってネタを作っているんですか?」と聞かれたので、「最初に言いたいセリフがあって、それを言うためにキャラクターや設定を作るんですよ」と答えました。さらに続けて私が、「逆に、俳優さんはもらったセリフを言うと思うんですけど、それってどういう状態なんですか?」と尋ねた時に、「それ、いま私がすごく考えていることなんです。横澤さんの話を聞いて、新しいヒントがもらえた気がします」と言われたんです。それを聞いて、私みたいなものが吉岡さんにヒントを与えられたなんて…! と、すごく嬉しい気持ちになりました。実際のところ、私は何かのヒントを彼女に与えたというわけではありません。吉岡さんが自分の力で、日頃考えていることに対して答えに近づいただけなのに、あたかも私が役立つことを言ったようにしてくれたんです。それに、「答えをもらえました」ではなく、「ヒントをもらえました」という言葉を選ぶところもとても素敵ですよね。自分の発言が彼女にとって必要なパズルのピースになり、お互いが有意義な時間を過ごせた気持ちになれました。自然とそういう言葉選びができる人っていいですよね。
彼女のような人になるには、日頃から自分が悩んでいることに対して意識的でいることが大事だと思います。そうじゃないと、何が自分にとってのヒントになるかわからないですよね。あと、これまでの壁にぶち当たった経験をしっかりと覚えているからこそ、自分にとってヒントになることを見極められるんだろうなと思いました。自分と向き合い、人の言葉に対して「これ、役に立ちそうだな」と歩み寄れる人になりたいです!
よこさわ・なつこ 芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。婚活で培ったテクニックをまとめた著書『追い込み婚のすべて』(光文社)が発売中。昨年2月に第一子を出産。
※『anan』2021年8月4日号より。写真・中島慶子 イラスト・別府麻衣 文・重信 綾
(by anan編集部)