山下健二郎「最強の親父になれると思う」 結婚願望を告白

2021.7.17
キレキレのダンスで魅了する一方、人懐っこい笑顔と優しい語り口でMCとしても活躍中の、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEパフォーマー・山下健二郎さん。そんな山下さんは、火曜メインパーソナリティを務める朝の情報番組『ZIP!』や自身のYouTubeで、釣りにDIY、キャンプにと趣味全開。ついには趣味のための基地として古民家を購入。その一軒家を自身でリノベーションし、趣味を思う存分に楽しむ番組までスタートしました。

性格的に自分が楽しいと思うことしか続けられない。

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――山下さんがこれまでハマってきたもののなかで、ダンスだけは少し方向性が違うような…。

山下:ギアがないですもんね(笑)。高校生の時に文化祭で踊ったのが始めたきっかけなんですが、その頃は、いまみたいにどこでも習える時代じゃなくて、ちょっと踊れるとモテる、みたいな(笑)。モテたかったんですよ。そこはいまもそんなに変わらず、踊って人に褒められたい欲をずっと求めてる気がします。もともと体を動かすのが好きだったんですが、ダンスは、やっていると日に日にうまくなっているのがわかる面白さもありました。あと、音楽やファッションにも興味があって、ダンスを通じて触れる世界も好きになって、だんだんダンス自体がライフスタイルに繋がったというのもあります。スニーカーにしても、’80年代、’90年代のダンスシーンを研究してるなかで、誰が履いていたモデルなのかがわかってきて、そこにオタク気質が発揮されたりもして。20歳になってからは、クラブみたいな大人の社交場に行けるっていうのも楽しかったです。

――近年、どんどん仕事と趣味が密接になっていますよね。

山下:僕いま36歳なんですけれど、30になって将来を考えた時に、所ジョージさんみたいな大人になりたいなって思ったんです。家族思いだし、国民的にも愛されているところも素敵だし、何より趣味をどんどん深掘りして遊びの達人みたいになって、それを仕事に繋げている。自分もこの道を進みたいってなったんですよ。もちろん趣味が仕事になれば責任もかかってきますけど、自分のなかで仕事だから趣味だからと線引きしていなくて。知らないことは知らないし、失敗も全然してもいいし、それで周りにどう思われてもいいと思っているんです。

――そう思えるのがすごいです。年齢を重ねるほど、失敗は怖いし、知らないとは言いづらいです。

山下:20代の頃はそうでした。「なんでもやります」「やれます」って。でも、だんだんそれがしんどくなったんですよね。性格的に自分が楽しいと思うことしか続けられないってことがわかってきて、30代になった時に人間関係とか仕事の内容とかを精査するようになりました。会社にも「自分はこうやって生きていきたいんです」って相談して、ならば…という提案もしてもらって。まだまだ成長段階ですけれど、この2~3年で徐々に自分のスタイルが確立できてきた感じがします。これがちゃんと形になって、それで成功したら、最強じゃないですか。すべてが自分発信なわけで、成功も全部自分のものですからね。そのぶん責任も全部自分になるんですけど。

――会社に相談されたんですね。

山下:やっぱり一番にあるのはアーティスト活動だし、三代目JSBっていう存在が大きいですから。僕自身、三代目の音楽もダンスも好きだし、その軸はブレないです。でも例えば自分が60歳になった時に最前線でパフォーマーができているかといったら、きっとやってない。近い将来踊れなくなった時のセカンドライフとして、何をやっていきたいかを考えたんです。自分の好きなものを続けて仕事になっていれば安心だし、たとえ芸能界じゃなかったとしても楽しく人生を送れているだろうし、そのほうが自分らしいなと。

――LDHのかたは、皆さん趣味を極めている印象があります。

山下:というのも、ボスのHIROさんが、個人活動は自分のやりたいことをやるのが一番いいんじゃないっていう考えなんですよ。アーティスト活動さえちゃんとやってくれればいいとおっしゃるんで。

子供ができたら最強の親父になれる気がします。

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――以前に某番組で、「結婚したい」とおっしゃっていましたよね。

山下:したいんですけどね。自分のこのライフスタイルをもう崩せないんで、理解してくれる人じゃないと無理でしょうね(笑)。でも自分で言うのもですが、一人暮らし歴が長いので料理もできるし、掃除も洗濯も、家事は完璧なんですよ。

――結婚相手に求めるものは?

山下:僕、ケンカが大っ嫌いなんです。ギスギスしたくないんで、空気が悪くなりそうだと感じたら、僕から速攻謝ります。それでうまくいくならいい。しょーもないことで一緒に盛り上がれて、楽しい人生を歩んでくれる人がいいですね。

――趣味には付き合ってほしい?

山下:一緒にやってくれたらなおさら嬉しいですけど、強要しません。理解してほしいという思いもなくて、興味がないならば、そっとしておいてくれたら。でも、子供ができたら最強の親父になれるんじゃないかと思うんですよ。

――その山下さんが感じているグループでいる魅力はなんですか?
 
山下:
7人が7人それぞれに音楽性もダンスジャンルもバラバラなんですけど、揃った時のパワーが本当にすごいんです。僕らは下積みがなくいきなり集められてデビューだったんですが、だからこそ仲もいいし、いまもずっとワクワクしながら活動できているのかなって。

――グループ仲の良さは、山下さんの存在も大きい気がします。

山下:いつもふざけてますからね。それは子供の頃からです。でも、この間、(今市)隆二が「けんちゃんがいるからほっこりした空気感で仕事ができているのかな」と言ってくれたのは嬉しかったです。自分ではまったく意識していなくて。もともと楽観的なんですよ。

WHO’S HOT

山下さん自ら購入した一戸建ての古民家を、プロの指導の元でリノベーションしていく過程を追うドキュメントバラエティ『山下健二郎、古民家に住まう』は、WOWOWにて放送中。公式YouTube「YAMASHITA BASE」では改造の過程を配信するほか、釣りやスニーカー、DIYなど、その多彩な趣味の世界を垣間見ることができる。

やました・けんじろう 1985年5月24日生まれ、京都府出身。三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEパフォーマー。朝の情報番組『ZIP!』(日テレ系・5:50~)に火曜メインパーソナリティとしてレギュラー出演中。現在、三代目のニューシングル『100 SEASONS/TONIGHT』が好評発売中。

ジャケット¥52,800(ディーゼル/ディーゼル ジャパン TEL:0120・55・1978) カットソー¥8,580(サミット) パンツ¥36,080(スビ) 共にヌビアン原宿 TEL:03・6447・0207 シューズ¥33,000(ドクターマーチン/ドクターマーチン・エアウエア ジャパン TEL:03・6746・4860)

※『anan』2021年7月21日号より。写真・内田紘倫(The VOICE) スタイリスト・中瀬拓外 ヘア&メイク・下川真矢 インタビュー、文・望月リサ

(by anan編集部)