薬膳の力で心の乱れをケア! “不安を取り除くスープ”レシピ3種

2021.6.18
いつもどことなく不安、何だか憂鬱。そんな状態は、東洋医学によると特に血(けつ)が不足している可能性が。血を補い、気持ちを落ち着かせる魚介類を使ったスープで、もやもや気分を乗り切って。スープジャーで作る、“不安を取り除く”スープレシピを教えてくれたのは、国際中医薬膳師の瀬戸佳子さんです。

おすすめ食材

・動物性タンパク質…ホタテ、アサリ、牡蠣、卵、イワシ

・発酵調味料…味噌(特に赤味噌)、塩麹、酒粕

・季節食材…いんげん、アスパラガス、トマト、瓜(きゅうり、かぼちゃ、ゴーヤ、ズッキーニなど)

・その他…春菊、青梗菜、きのこ、なつめ、アーモンド、ローズマリー

血を補いながら気持ちを落ち着かせてくれるのが、貝類や青魚。またローズマリーやなつめ、きのこ、酒粕には精神安定作用があり、心配性タイプにおすすめ。

イワシ缶とトマトといんげんの赤味噌スープ

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青魚のコクとトマトの酸味に味噌の風味がよく合い、ホッとする味わい。味噌はあればぜひ「豆味噌」「八丁味噌」などと呼ばれる赤味噌を。お腹に優しく、不安な気持ちを押し流してくれるデトックス作用も。

【材料(1人分)】
イワシ水煮缶…1缶(190g)、ミニトマト…5個、いんげん…5本、赤味噌(なければ他の味噌でもOK)…大さじ1

【作り方】
1、ミニトマトはヘタを取って半分に切る。いんげんは筋を取り、食べやすい長さに切る。

2、鍋にイワシ缶を汁ごと入れて水100ml(分量外)を加え、1のミニトマトといんげんも加えて中火にかける。

3、2分ほど煮て沸騰したら火を止め、味噌を溶き、スープジャーに入れる。

ホタテと青梗菜のさっぱり卵スープ

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血を補い、精神的に落ち着かせてくれる作用がある貝類。ホタテ缶に、気血を補い、不安を取り除く卵を加えて、酢で爽やかに仕上げたスープ。心を穏やかにする青梗菜と、これから旬を迎えるズッキーニもプラスして。

【材料(1人分)】
ホタテ缶…1/2缶(約70g)、卵…1個、青梗菜…2枚、ズッキーニ(またはきゅうり)…1/6本、鶏がらスープ(鶏がらスープの素をお湯で溶いたもの)…120~150ml、酢…大さじ1、しょうゆ…小さじ1/2

【作り方】
1、青梗菜は根元を落とし、食べやすい大きさに切る。ズッキーニは薄い半月切り、またはいちょう切りにする。

2、鍋にホタテ缶を汁ごと入れて鶏がらスープを加え、1の青梗菜とズッキーニ、酢、しょうゆを加えて中火にかける。

3、十分に沸騰したら溶いた卵を入れ、さっとかき混ぜて、火を止め、スープジャーに入れる。

きのことアスパラのアーモンドミルクチャウダー

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心を落ち着かせる作用のあるアーモンドミルクを牛乳の代わりに使い、だしは加えずにアサリときのこのうまみでいただくあっさりチャウダー。アーモンドミルクがなければ豆乳と、砕いたアーモンドで代用しても。

【材料(1人分)】
好みのきのこ2~3種類(今回はしいたけとしめじ)…50~60g、アスパラガス…2~3本、アサリ缶…1缶(130g)、塩麹…大さじ1弱、アーモンドミルク…50ml

【作り方】
1、きのこ類は、石づきを除いてほぐす。アスパラガスは根元を落とし、硬いはかまは除き、食べやすい長さに切る。

2、鍋にアサリ缶を汁ごと入れ、水100ml(分量外)と1のきのことアスパラガスを加えて中火にかけ、2分ほど煮る。

3、塩麹とアーモンドミルクを加えて混ぜ、温まったらスープジャーに入れる。

◎写真は中身がわかるように縁までスープを入れています。作る時は、各ジャーの容量を守ってください。

瀬戸佳子さん 国際中医薬膳師。東京・青山の「源保堂鍼灸院」で漢方の考えに基づく食事アドバイスなどを行う。著書に『1週間で必ず体がラクになる お手軽気血ごはん』(文化出版局)。

※『anan』2021年6月23日号より。写真・砂原 文 料理製作、スタイリング・田村つぼみ 取材、文・新田草子

(by anan編集部)