“ほうれい線ケア”に簡単コリほぐし! マスク生活での顔の劣化を改善

2021.6.6
いわゆるブルドッグ顔の改善には、コリの解消だけでなく、筋トレも必須。マスクの裏でたるみきった表情筋に活を入れ、本来あるべきスッキリ顔を取り戻そう。

マスクの裏で、怠けてしまった筋肉たち。

マスク生活がもたらした、顔への悪影響は相当なもの。

「マスクをしていると顔の筋肉の動きは制限され、話す時も口を小さく開けざるをえません。リモートワークや、自粛生活で話す機会が減ったという人もいるでしょう。どちらも、顔の筋肉の運動不足が問題になります」(ヘッドセラピスト・山本幸恵さん)

また、マスクだと息苦しく、自然と口呼吸になっている人も多い。

「口を開けっぱなしでいると、口輪筋がゆるみ、さらに顎のオトガイ筋が衰えてゆるむという負の連鎖が起こります。結果、頬がたるんでしまうのです」(山本さん)

食べる時の筋肉の使い方も、顔の劣化に影響を及ぼす。

「最近の人は、しっかり噛む回数が減っていることもあり、口輪筋やオトガイ筋などの口周辺の筋肉が衰えやすい傾向にあります。口周辺の筋肉が衰えると口呼吸を誘発し、浅い呼吸になりがちです。浅い呼吸は自律神経のバランスを崩すので、体調不良の原因にもなるでしょう」(歯科医師・五十嵐俊彦さん)

働くことを忘れた筋肉を目覚めさせ、運動不足でたるんだ部分はトレーニングあるのみ!

口呼吸や筋肉の運動不足で、口まわりはどんどんたるむ。

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口を閉じたり、唇を尖らせる時に動かす口輪筋。多くの表情筋は口輪筋から放射状に伸びている。衰えると口角が下がる。顎の重要な筋肉オトガイ筋は、口輪筋の劣化の影響をダイレクトに受ける筋肉。

疲れ顔の負の連鎖

口輪筋が衰える。

オトガイ筋が衰える。

頬がたるむ!

ゆるみ疲れ顔コリほぐし

頭皮持ち上げ

頭皮全体を持ち上げて、顔の筋肉にもアプローチ。「“お”という口の形は、口輪筋をしっかり使うために重要です。頭皮と口輪筋で顔の筋肉を引っ張り合い、衰えた筋肉を目覚めさせて」(山本さん)

使うのはココ!

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ピアノを弾くような手の形にして、両手の指の腹を使い、頭皮に押し込む。

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1、すべての指で耳を囲むようにして、指の腹をピタッと頭皮に当てる。

2、側頭部の地肌を頭頂部に向かって持ち上げるように指をスライドさせる。爪を立てないよう注意。頭頂部まで5秒ほどかけて指を移動。

3、左右の指を交差させて髪の根元をぎゅっと両手で掴み、頭皮を持ち上げる。

4、髪を掴んだまま“お”という口の形にする。5秒キープ。手を離し、1~4を5回繰り返す。

ほうれい線ケア

ブルドッグ顔に見える一番の原因、ほうれい線の対策を。「ほうれい線を目立たせるのは、口まわりや頬の筋肉のコリです。鼻の脇から口角のラインをしっかりほぐせば、線も薄くなってくるでしょう」

ここをほぐす!

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使うのはココ!

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両手の人さし指の第二関節を使う。しっかり力を入れ、関節の骨で刺激して。

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1、小鼻の脇からスタート。両手の人さし指の第二関節を使い、グリグリと強めの刺激で筋肉のコリをほぐす。当てている指は皮膚の上を滑らせないようにする。イタ気持ちいい刺激で。

2、小鼻の脇から少し下に移動し、頬骨キワの筋肉をほぐす。さらにほうれい線に沿って口角の横あたりの筋肉までほぐす。

山本幸恵さん ヘッドセラピスト。15年前にヘッドスパ専門サロンをスタート。体の不調にも働きかける、独自開発の深頭筋マッサージ(R)を、これまで3万人以上に施している。https://www.yukie-head.com

五十嵐俊彦さん 歯科医師。「飯田橋内科歯科クリニック」勤務。噛み合わせの調整による心身への様々な効果を研究。マウスピース製作にも力を入れ、トップアスリートのパフォーマンスアップにも貢献。

タンクトップ¥1,990(GapFit/Gap新宿フラッグス店 TEL:03・5360・7800)

※『anan』2021年6月9日号より。写真・中島慶子 スタイリスト・仮屋薗寛子 ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ) モデル・メイ・パクディ 取材、文・板倉ミキコ

(by anan編集部)