冨永愛「食事はデリバリーにしても肌はフルコースで」 日々のケアを語る

2021.4.24
目にする度にその美しさに目を奪われてしまう、そんな冨永愛さんの美容習慣を公開! 肌と髪、さらにその土台となる心のケアのスペシャルなヒント集。

魅了する肌と髪は、習慣がつくる。

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美しさをアップデートするために実践していること、マインドの保ち方…内外の美しさを追求する、まるでアスリートのようなルーティンとは。

【Body Care】パーツごとにアイテムをチェンジ、全身に潤いを巡らす。

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「肘やひざ、かかとは角質をやわらかくしてくれる成分が入ったもの、バストやヒップはバスト用美容液と、パーツごとに最適なものを使い分け、マッサージしながらなじませます。首筋、鎖骨、腋の下はリンパを流すようにしっかりと」

【Hair Care】ドライヤーの温冷を使い分けて仕上げるのがポイント。

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「温風で全体を乾かしたら、すぐに冷風で冷やして毛羽立ったキューティクルをなめらかに。温風と冷風を交互に使うことで髪のキューティクルが整ってツヤ髪になります。週2~3回は地肌にスカルプ美容液をつけて頭皮マッサージも」

【Skin Care】日々の丁寧なケアを継続し続けることがモデルとしてのベース。

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「スキンケアは仕事の一環みたいなものなので、自分を励ましながら毎日のルーティンを地道にやり続けるのみ。肌への負担が少ない、最新の知見やテクノロジーが反映されたコスメをアップデートするようにしています」

【Inner Care】炭水化物は少なめに発酵食品と旬の野菜をたっぷりと。

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「食事は1日2食の自炊が基本。現場にお弁当を作って持っていくこともあります。昼食は酵素玄米、味噌汁や納豆など発酵食品をメインに、夕食はタンパク質が不足しないように鶏肉や旬の野菜のグリルなどをいただきます」

目指すのは、透明感と血色感がある健やかな肌です。

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清らかで濁りのない、透き通るような肌の持ち主である冨永愛さん。ひとえに日々の丹念なケアの賜物だそう。

「スキンケアは、ブースター、先行タイプの乳液、化粧水、美容液、アイクリーム、クリームが基本のステップで、その時どきの肌の状態によって、塗る分量を調節したり、ホワイトニングやマスクなどのスペシャルアイテムを投入します。大切なのは、それぞれのアイテムをしっかり時間をかけて浸透させていくこと。手のひらで触って肌に浸透したなと思ったら、次のステップへいくようにしています。また、デコルテまでが顔だと思って、鎖骨まわりまで丁寧にケアを」

ここまでストイックにケアを続けられる原動力はどこに?

「私にとって最高の褒め言葉は、撮影現場で『いいね』と言ってもらえること。モデルとしての作品に対して評価してもらえるのが一番の喜びです。だからケアすることは仕事の一環! 正直面倒だなって思うこともあるんですけど(笑)、食事はデリバリーにしても肌はフルコースでケアしています」

これからの季節は日焼け止めも必須。

「紫外線カットの機能だけではなく、美白効果があるものやエイジングケアしてくれるものなど、ここ最近はすごく進化しているなと実感しています。マスクを取った時に一気に肌が乾燥してしまうので、今年は保湿力も高い日焼け止めが重宝しそう。塗る時は、すべらせずタッピングしながらなじませるのがコツ」

艶やかな髪や磨き抜かれたボディも、日々のセルフケアで育まれる。

「頭皮は経皮吸収率が高いので、シャンプー類は肌にも環境にもやさしいものをセレクト。髪はシリコン製のブラシを使って、頭皮をマッサージしながら洗います。ボディは気分や季節によって、香りやテクスチャーを変えて楽しく続けられる工夫をしながら、毎日時間をかけてやっています。でも本当に疲れている時は、お風呂上がりにオイルを全身にバーッとなじませるだけのチートデイに(笑)。積み重ねてきた習慣があるので、無理しない日があってもOKにしています」

新しい生活様式の中で美の意識や価値観も変化している。世界のランウェイを歩いてきた冨永さんが考える美とは?

「以前は画一的な基準に縛られている部分があったと思いますが、今はランウェイでも、肌の色や年齢もさまざまに、ビッグサイズのモデルも歩くようになりました。人それぞれのベストな体型や美しさの基準があって当然ですし、国や時代によっても美しさの価値観は異なりますよね。その人らしい笑顔や所作って美しいし、結局、美の正解は一つではないのかな、と。だから一辺倒の美にとらわれるのはもうあまり意味がないと思っていて、自分らしい美しさを追求していくことが大切なのではないでしょうか」

“自分らしさ”という言葉にとらわれすぎて、迷ってしまう人も多い。

「それも含めて“自分らしい”んじゃないかな。他人と比べる自分も、迷っている自分も、あなたはあなたじゃない? って。そのプロセスも素敵ですよね」

誰もが不安を抱えて先行きが見えない今だから、大切にしていることがある。

「気軽に人と会えなくなったからこそ、つながりを大事にしたいと思っていて、メールではなく、あえて手紙を友人に出したりしています。メールは便利ですが、やっぱり手書きの文字の方が伝わるものも大きいと思うので」

オンとオフの切り替えも必要だそう。

「仕事では常に自分と向き合っていて、プレッシャーもウェルカム! これを乗り越えたら次のステージの自分がいるよって鼓舞しながら臨んでます。だからプライベートでは、ぼーっとテレビを見たりして、力を抜くことを心がけています」

今後迎える、40代のイメージは?

「未知の世界ですが、もっと楽しくなるんじゃないかと思っています。体力は落ちるだろうけど、若い頃より生活や精神面に余裕が持てて自由度が増してくる年代だし、メイクなんかの美容スタイルも自分の好きなものに素直になれるんじゃないかな。カメラの前ではモデルとして、もっといろんな引き出しを持っておきたい。目の奥にマインドは宿るし、表情に生き方が表れるから。それってその人の内面だったり人生経験そのもの。年を重ねることを臆せず思いきり楽しみたい」

とみなが・あい 1982 年生まれ、神奈川県出身。17歳でNYコレクションにてデビューし、一躍話題となる。著書に『冨永愛 美の法則』(ダイヤモンド社)。

写真2、3枚目・ニット¥132,000 タンクトップ¥38,500 ショートパンツ¥69,300(以上ヌメロ ヴェントゥーノ/イザ TEL:0120・135・015) 写真4、5、6・ドレス¥748,000(ヴェラ・ウォン ブライド/ヴェラ・ウォン ブライド銀座本店 TEL:03・3535・2688)

※『anan』2021年4月28日号より。写真・今城 純 スタイリスト・SHOCO ヘア&メイク・Mio(SIGNO) 取材、文・岡井美絹子

(by anan編集部)