「マスク皮膚炎」急増中! 肌トラブルを回避するために大事なこと

2021.4.21
長引くマスク生活や加速する大気汚染の影響で、これまで以上に肌の揺らぎやトラブルに悩む人が急増中。外的刺激に負けない肌を育てるために、健康的な肌の基本であるバリア機能を見直して。

トラブルを回避するには保湿が肝! バリア機能アップ大作戦。

急増中の「マスク皮膚炎」。その原因とは?

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昨年から肌悩みのトップに君臨する「マスク皮膚炎」。原因は、マスクの下のイレギュラーな環境にあるそう。

「マスクをしていると、熱がこもって皮膚温が上昇。その結果皮脂や汗の分泌が増え、蒸れやかぶれなどのトラブルが起こりやすくなります」(美容皮膚科医・慶田朋子先生)

「みんなそれぞれにマスク荒れへの対処法も身についてきた印象ですが、気温が上昇するこれからの季節は、マスク内の湿度が上がり、赤みやひりつき、毛穴の開きなど、肌が揺らぎやすく」(トータルビューティアドバイザー・水井真理子さん)

肌の潤いを守るバリア機能とは。

なぜ肌が揺らぐのか? その理由は肌の角質層のバリア機能が大きく関係している。

「バリア機能とは、角質層に存在する天然保湿因子と細胞間脂質、さらに肌表面を覆う皮脂膜の3つの要素から成る、肌が本来備えている機能。特に細胞の隙間を満たして角層の働きを支える細胞間脂質は、バリア機能のおよそ8割を占める大切な組織。単に水分や油分を補給するだけではなく、細胞間脂質をサポートするセラミドを取り入れることが重要です」(慶田先生)

「バリア機能が低下すると、PM2.5や花粉、ホコリなどの外的刺激の影響を受けやすい肌状態に。日中の肌を刺激から守り、潤いを肌内部にとどめる大切な機能ですが、自律神経の影響で低下することも」(水井さん)

肌の治安を守る皮膚常在菌に注目が。

近年美容業界で浸透しつつある“菌活”が、スキンケアの領域にも。

「ヒトの肌には、美肌菌を代表する表皮ブドウ球菌や、悪玉菌と呼ばれる黄色ブドウ球菌、肌環境次第で善玉菌と悪玉菌のどちらにも転ぶアクネ桿菌など、300種以上の菌が生息しています。これらをバランスよく共存させることが美肌のカギ」(慶田先生)

「常在菌がお互いに均衡を維持しながら生息することで肌の平穏が保たれるのですが、ちょっとしたストレスや生活習慣の乱れで簡単にバランスが崩れ、悪玉菌が優勢に。そうすると、乾燥やかゆみ、ニキビなど、あらゆるトラブルが起こりやすくなるのです。美肌菌にとって心地よい肌環境を整えることで、悪玉菌の増殖を防ぎ、揺らぎにくい肌になります」(水井さん)

慶田朋子先生 美容皮膚科医。銀座ケイスキンクリニック院長。わかりやすい美容理論と丁寧な解説で各メディアで活躍。『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)をはじめ、日々の美容に役立つ著書も好評。

水井真理子さん トータルビューティアドバイザー。その人の肌状態から、食生活などの生活習慣までも見抜く洞察力の持ち主。エステティシャンの経験をもとに、個肌対応のアイテムの選び方や、効かせるテクニックなどを提案。

※『anan』2021年4月28日号より。イラスト・鈴木衣津子 取材、文・ 野崎千衣子

(by anan編集部)

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