“王子様”みたい! 横澤夏子のピンチを救った優し~い人とは!?

2021.3.8
出会った女性がネタの源。そんな横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、困っている人を優しく導く女になりきり。

相手がつまずいている原因に気がつくことが大事。

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実は今、リトミックの資格を取ろうとしています。リトミックとは、音楽に触れることで子どもの能力を伸ばすという教育方法。教室に通わせようと思っていたのですが、ご時世的になかなか難しい。それなら自分が教えられるようになろうと思い、学校に行き始めました。リトミックの一つに、「うさぎさんになって跳びはねてみよう!」という内容のものがあり、伴奏のピアノを弾くのですが、それが即興演奏なんです。先生は「適当に弾いたらいいからね!」と言うものの、適当がわからず困っていました。すると帰り道に、ほかの生徒さんが、「よかったら楽譜を送りますよ」とか、「リモートでピアノレッスンしますよ」と声をかけてくれたんです。“めちゃくちゃ優しい!”と思ったし、正直、その助け舟がなかったら、リトミックを諦めていたかもしれません。ピアノを嫌いにならずに済んで本当によかったです。その人は、私を船に乗せてゴールにたどり着くよう導いてくれました。答えを教えるのではなく、自分で頑張る部分はきちんと残す。助け舟の出し方は人それぞれですが、私にはベストな方法だったので、おかげでリトミック脳になれることができたと思います。

助け舟を出すには、きちんと学び、基礎をわかっていることが第一歩。そうじゃないと打開策を提案することができないですよね。さらに、相手がつまずいているポイントを理解することで、上手に助けることができます。「この方法はどう? それが難しければこういう方法もあるよ」と、いくつか選択肢を提示しながら、答えに導いていく。相手の手をグッと引っ張るのではなく、「よかったらどうぞ」と優しく手を差し伸べる。そんな、王子様みたいな助け方ができる人になりたいものです。

よこさわ・なつこ 芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。婚活で培ったテクニックをまとめた著書『追い込み婚のすべて』(光文社)が発売中。昨年2月に第一子を出産。

※『anan』2021年3月10日号より。写真・中島慶子 イラスト・別府麻衣 文・重信 綾

(by anan編集部)