「唾液」の質&量をチェック! 3つ以上あてはまると…口臭の原因にも

2021.1.28
実は唾液は、私たちのカラダを守ってくれるヒーロー的存在。量だけではなく質もまた大事。唾液の健康状態を改めてチェックしよう。

あなたの唾液力をチェック!

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唾液の量をチェック

  • ペットボトル飲料を1日に1500ml以上飲んでいる。
  • 食べ物を飲み込むとき、味噌汁やお茶などで流し込むことが多い。
  • 口の中がネバネバする、あるいはパサパサしている気がする。
  • 気がつくと口で呼吸をしている。口臭がある気がする。
  • 口の中に口内炎などの傷ができやすい。
  • 歯磨きをしているのに虫歯になりやすい。

3つ以上当てはまった場合は、唾液の量が少なくなっている可能性大。無意識に水分を摂りすぎていたり水分で食事を流し込んでいる人は、口の中が乾燥しているドライマウスの可能性あり。ネバネバ、パサパサという感覚は唾液不足の兆候。口呼吸は当然、口内の乾燥を招きやすい。口臭の原因は唾液による自浄作用が働いていないせい。口内炎も唾液量の低下による細菌の増殖、虫歯は唾液の緩衝作用が働いていない結果、生じやすくなる。

唾液の質をチェック

  • 朝食を食べないことがある。
  • ヨーグルトなどの発酵食品をあまり食べない。
  • 野菜やイモ類はあまり食べない。
  • 冷たい飲み物や食べ物をよく摂取する。
  • 人より早食いという自覚がある。
  • 脂っこいものや肉が好き。
  • 外出するよりも家にいることのほうが多い。
  • よく便秘になる。あるいは下痢になる。
  • 簡単な運動も面倒に感じる。

4つ以上当てはまった場合は、唾液の質が低下している可能性が高い。質のいい唾液の条件はIgA、ラクトフェリン、成長因子など心身の健康維持に働く成分がしっかり含まれていること。唾液の質も量も40代から徐々に落ちていく傾向があるものの、年齢に関係なく偏食や運動不足といった生活習慣で質が下がることも多い。その結果、腸内環境が乱れて便秘や下痢になったり、やる気の低下といったメンタルへの悪影響が。

つきのき・けいいち 神奈川歯科大学副学長・大学院歯学研究科長、環境病理学教授。専門分野は口腔病理診断学・唾液腺健康医学・環境病理学。『唾液サラネバ健康法』(主婦と生活社)などの著書がある。

※『anan』2021年2月3日号より。イラスト・山中玲奈 取材、文・石飛カノ

(by anan編集部)