ステレオタイプをぶっ壊す! ハリウッドで活躍の“アジア系俳優”7人

2020.9.29
米エンタメ界を賑わす、アジア男子たちに注目します!

「ブラック・ライブズ・マター」運動の拡大からもわかるが、多様性を受け入れて、平和に共存したいと考える人は世界中に増えている。ハリウッドで最近、アジア系スターの活躍が目立つのも自然な流れだ。黒人ヒーローを生んだマーベルが新たに世に送り出すのは、中国人ヒーローのシャンチー。抜擢されたシム・リウには同輩からの期待も大きい。今までのアジア系俳優はアクション演技や学者タイプの役をオファーされがち。しかし最近はイケメン枠にも進出し、ラブコメ作品にも堂々と主演している。美の基準も観客ターゲット層も多様化している証拠だろう。世界の人口の半分以上が実はアジア人。今後はより多くのアジア系俳優が世界中で活躍するに違いない。

ルイス・タン(SINGAPORE)

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シンガポール人の父と、イギリス人モデルの母から受け継いだエキゾティックな美貌が圧倒的。『バットマン』などのスタント・コーディネーターとして活躍した父親からカンフーを仕込まれたほかにも、ムエタイや空手もマスター級。恵まれた肉体から繰り出されるパンチやキックはとてもパワフルで、既存のカンフー俳優にはない魅力だ。スタントマンとして業界入りし、ドラマの脇役を経て、『五行の刺客』でメインキャストに昇格!
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シム・リウ(CHINA)

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若い頃の中井貴一を彷彿させる涼しげな眼差しのシム・リウ。エキストラとしてエンタメ界入りし、『ニキータ』などの脇役を経て、『キムズ・コンビニエンス』でようやく注目された苦労人だ。イケメンすぎず、ずっこけた言動で笑いをとるコメディ俳優として開花。2021年公開予定の映画『シャンチー・アンド・ザ・レジェンド・オブ・テン・リングス』では、マーベル初のアジア系ヒーロー、シャンチー役に大抜擢され注目度急上昇!
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ロス・バトラー(SINGAPORE)

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中華系DNAを持つキアヌ・リーブスを見れば納得だが、アジア系俳優の魅力のひとつが、若々しさ。実年齢よりも遥かに若く見られがちだ。『リバーデイル』や『13の理由』で瑞々しい高校生を熱演したロスは、その特性を存分に活用している。が、オタク風なアジア系ティーンではなく、主役と並ぶ明るいジョック系を演じられるのがロスの持ち味。『好きだった君へ:P.S.まだ大好きです』ではラクロス部員として親友の恋もサポート!
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ヘンリー・ゴールディング(MALAYSIA)

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ロンドンで美容師として働いた後にマレーシアでタレント活動をスタート。俳優デビュー作『クレイジー・リッチ!』で知的な庶民女性を愛する富豪青年を演じ、女性のシンデレラ願望に火をつけた。続いて『シンプル・フェイバー』『ラスト・クリスマス』と立て続けに人気女優の相手役に抜擢されている。ガイ・リッチー監督の新作と『G.I.ジョー』シリーズ最新作が公開待機中で、スターダムを駆け上るアジア系俳優のひとりだ。
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アレックス・ランディ(KOREA)

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医療ドラマ『グレイズ・アナトミー』シリーズ初のゲイ&アジア系外科医ニコを演じるアレックス。韓国とイタリアのハーフで、長身と均整のとれた肉体美の持ち主。モデルとしても活躍する彼が演じる外科医は陽気でセクシーなキャラで、ロッカールームで美しすぎる半裸も披露する。第15シーズンから登場するや、世界中の女子のみならずLGBTQ界も全面的にアレックスを応援。番組レギュラー入りも近いはず。
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マニー・ハシント(PHILIPPINES)

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フィリピン系カナダ人のマニー。『グッド・プレイス』のジェイソン役で人気ブレイク。優しい顔立ちと細マッチョな肉体のアンバランスさもセクシーだ。修行僧と間違われたが実際は麻薬売買などの悪事に手を染めた享楽的なDJというキャラで、コミカルな演技でアジア人のステレオタイプを打破している。今後、超大作『トップガン』の続編や、ニコール・キッドマンと共演するTVドラマでますます注目度がUPしそう。
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アンドリュー・コージ(JAPAN)

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故ブルース・リーが企画していたTVシリーズ『ウォリアー』で、アメリカ人祖父を持つカンフーの達人ア・サームを演じ、注目されたアンドリュー。イギリスと日本のハーフの彼は、アジア系のDNAが濃く出た外見のために演じる役柄に限界を感じ、引退を考えていたというから、まさに運命の逆転! 育ててくれた母親のために頑張るという親思いな発言も素敵だし、日本語も話せるというから、日本映画でも活躍できるかも。
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アジア男子…エンタメ界でアジアの男たちの勢いが止まらない。SNSやストリーミングサービスの普及で、その熱狂は国境を超えますますグローバルなものになっている。ドラマ『2gether』がツイッターで世界トレンド1位になり、タイのBLドラマに沼落ちする人が続出という一大ムーブメントを巻き起こしているのを筆頭に、俳優としても目覚ましい活躍を見せるボーイズグループメンバーや、華流イケメンの台頭など、今、アジア男子に世界が夢中!

※『anan』2020年9月30日号より。取材、文・山縣みどり

(by anan編集部)