アメリカでの生活が今のフワちゃんを作った? “大好きな自分”を語る

2020.8.2
スポブラ姿で、髪にはカラフルなピンがたくさん。そして手には自撮り棒。一度見たら忘れられないスタイルで、YouTubeからテレビのバラエティ番組まで、毎日引っ張りだこのフワちゃん。芸能事務所に所属せず、何にも縛られない自由な立ち位置で、先輩芸人や初対面の有名人であろうとタメ口&名前を呼び捨てにするスタンスだが、それでも敵を作らずにむしろ愛されるのが、フワちゃんの不思議な魅力。今回の取材では、スタートして早々に「あたし、才能めちゃめちゃあるよ! いくらでも言える!!」と断言するスーパーポジティブな一面も。そんな彼女の考え方や、ここに至るまでの道のりを探るべく、根掘り葉掘りインタビューしました!

あたしはあたしのファンだから無敵なの!

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――自分の才能について聞かれても答えづらいと思いますが…。

フワちゃん:あたし、全然言えるよ! とびきり明るくて、楽しくて、見ている人にエネルギーを与える。そういうエンターテイナーの才能があると思うんだけど、それはもう子供のころからわかってたの。周りのみんなを笑わせたい、楽しませたいという気持ちは本能的に備わってたし、学校でも親戚の集まりでも、いつもみんなを楽しませてきたんだ。だからこの仕事は天職なんだよね。才能は幼いころからすでに開花しまくっていたんだけど、それを職業や生き方に持っていく術は、YouTubeを始めるまでわからなかった。それに、才能の裏側には短所もあって、飲食店でバイトすればお客さんにタメ語で話したり、料理食べちゃったりするからすぐにクビになってたし、初対面の人から「なんだこいつ?」って思われることもしょっちゅう。当たり前だよね(笑)。まあ悪く言えば、人としてダメな部分もたくさんあるの。だから、あたし自身は自分の才能を信じていたんだけど、周りからは「おまえそんなんで生きていけんのか」って心配されてた。

――それでも自分の才能を信じられたのはどうしてですか?

フワちゃん:子供のころにアメリカで生活していた経験がめっちゃ大きいと思うんだよね。向こうにはいろんな人種の人がいて、それぞれいろんな家庭環境があるのを見てきたから、みんなが違う環境で生きることが普通の世界だったの!! だから、それぞれに個性があるのが当たり前だった。日本に帰ってから「なんでそんな格好してるの? おかしいよ」って言われても、みんなが肯定されてきた環境の経験があるから、全然気にならなかった。そういうとき「じゃあなにがおかしいの?」って聞いても、実は大した答えって返ってこないんだよね。でもね、そう言ってくる人って別に私を傷つけようとしてるわけじゃないこともあるから、別にムキになって戦わないの。こっちの心の持ちようで全然はねのけられるレベル!

――ハートは強い方ですか?

フワちゃん:とっても強いよ! あ! みんなができる強い心の持ち方があるから教えてあげる! それは、自分のファンになること。 あたし、フワちゃんのこと超好き!! これは本当に偶然だけど、自分の好きなタイプと自分自身のタイプがたまたまドンピシャだったの! 幼馴染みのアイツが、まさかの「運命の人だった」みたいな感覚! みんながもし自分のことそんなに好きじゃなくてまだファンじゃない場合は、自分に有利な項目だけのレーダーチャートを作ってみて。たとえば「人に優しい」「ペットが懐く」「美味しいお店を知ってる」とか! 有利な項目だけだとぜ~んぶ満点になるから、自分の満天の魅力に気づくよ! こういうのって、一度ファンになっちゃいさえすればもう嫌いにならないしね。アイドルもそうだけど、推しのカッコ悪い姿を見たからって嫌いにならないじゃん。それも含めて好きだから! そうなれば誰でも無敵だよ!!!

――なるほど! 先ほども、ご自身の好きなところをたくさん挙げていただきましたね。

フワちゃん:そう!! 明るくって楽しくて、かわいくて、周りの友達が最高。挙げだしたらマジ止まんないよ!

――大好きなんですね(笑)。

フワちゃん:んふふふ! ただ、自分を好きになると自信が持てるけど、それを周りも把握していると思っちゃダメ!! アウトプットする方法を探さないとね。あたしの才能も今ではみんなが知ってくれてるけど、知られてないときは全然受け入れられなかった! なんでみんな気づかないの! って怒りそうになったけど、アウトプットの方法が全然正しくなかったの。昔はお笑いコンビを組んでいて、ネタをやって有名になって…という王道ルートが当たり前だと思ってたけど、周りの友達から「フワちゃんはYouTuberに向いてるからやれば」って言われて。全然思ってもなかったルートだけど、やってみたらそっちから有名になれた。子供のころから思い描いていた夢は紆余曲折を経て叶ったの! きっと、信頼する人の言葉を受け入れて、臨機応変に切り替える力を養うことも大事。目標を変えることはカッコ悪いことじゃないしね。そんなあたしの次の夢は、あたしの生き様をそのままエンターテインメントにすること。どんどん海外に出て活躍したいし、挑戦してる様子もみんなに楽しんでほしい!

――最後に、アンアン読者にひと言!

フワちゃん:みんな元気?? 大人になってもジャンプばっか読んでるおバカな男子たちを尻目に、ウチらはアンアンだよ! アンアン読んでる時点であんたは最高にセンスがある! 才能しかないよ!

――ちなみに、フワちゃんが好きな漫画って何ですか?

フワちゃん:絶ッッっ対に『ドラゴンボール』。あ!!!! サイアク、ジャンプじゃん!(笑)

東京都出身。お笑い芸人として一時はコンビを組むも解散。事務所を辞めて2018年にYouTubeチャンネル「フワちゃんTV」を開設し、たちまち人気者に。『フワちゃん完全攻略本 2020』(宝島社)発売中。

※『anan』2020年8月5日号より。写真・内田紘倫(The VOICE) ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ) 取材、文・若山あや

(by anan編集部)