横澤夏子のリモート会話術「コミュニケーションも“仕込み”が大事」

2020.7.2
出会った女性がネタの源。そんな横澤夏子さんが、産休中だからこそ出会えたいい女を実演する“おめでた編”。今回は、未来の自分を助けられる女性、「とにかく仕込む女」になりきり。

コミュニケーションも料理と同じく下準備が大事。

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最近、YouTubeにアップされている、“1週間分のお肉や野菜の仕込みをしておく”という動画をよく見ています。結構な量の食材を切ったりすることは大変だけど、結果、楽になる。自分を助けることになるんです。料理人の仕事も、基本的に、最初は仕込みから始めることが多いですよね。そのくらい、仕込みというのは、料理の土台となる大切なものなんだと思います。以前、ドラマの『ちりとてちん』の中で、主人公がエビチリを作ろうとするシーンがあったんです。エビの背わたを取り終わり、“あとは炒めるだけ”という段階にきた時に、友人の女性がやってきてエビを勝手に炒めてしまい、キレるのですが、これはかなり嫌だし、私ならもう作りたくないとすら思いました(笑)。やっぱり、仕込みをちゃんとした人にこそ、胸を張って炒めるというメインのパートを担う権利があるはず。それに、料理だけじゃなく、人間関係においても仕込みは大事。例えば友だちとリモートで話す時も、見せたいものをパソコンの周りに並べておくと、話の引き出しが増えて盛り上がりやすいことに最近気がつきました。

仕込むことは手間がかかるし面倒くさいので、“今日は仕込む日”と、きちんとスケジュールに組み込んでみると実現しやすそうです。“未来の私のために”と思えば頑張れそう。実際、後で“過去の私が助けてくれた。ありがとう!”と、自分に対して感謝の気持ちが芽生えるはず。それに、仕込みの動画を見ているだけでも楽しくなって、見ているうちに実践したくなるかもしれません。時短になるだけでなく、食材を腐らせて自分を責めてしまう、なんてこともなくなりますよね~。早速私も、動画をマネしながら、やってみたいと思います!

仕込みを実践してみました~!

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私も野菜を仕込んでみました。大変ではあるものの、やってみると熱中できることが判明! ただし、これをどう使うかは、思い浮かびません…。

よこさわ・なつこ 芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。婚活で培ったテクニックをまとめた著書『追い込み婚のすべて』(光文社)が発売中。2月に第一子を出産。

※『anan』2020年7月8日号より。写真・中島慶子 文・重信 綾

(by anan編集部)