岡崎体育「ライブハウスは戻ってくる」 “生”の魅力を熱く語る

2020.6.21
岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ライブハウス」です。
okazakitaiiku

新型コロナウイルスによって、ミュージシャンたちもライブ活動を自由にできない中で、自分たちの音楽活動をどう持続するかを考えています。そんな中、メジャーなアーティストたちが、弾き語りなど自宅からの演奏を届ける生配信という分野が、着実に市民権を得ています。音楽の楽しみ方、聴き方の選択が増えることはとてもいいことです。そう感じる一方で、ライブはライブでちゃんと戻ってくると僕は信じています。まだまだ時間はかかるかもしれませんが、新型コロナウイルスが終息したあかつきには、ライブハウスは以前と何の変化もなく同じ顔して戻ってくる。僕はそう思っています。

なぜなら、ライブってそれだけで特別なものだからです。やはり、CDで聴く、パソコンやテレビの画面を通して観るものとは違う感動がある。それだけは何があろうと絶対に変わらないと思うんです。生の強さははかり知れないものがあり、それがなくなることは決してない。だから、帰ってくるのを待つだけです。僕の周りでも、営業できないライブハウスは多いです。お世話になっていたライブハウスが経営困難になっているという話を聞くのは辛いし、僕だって微力ながら協力していきたいと思っています。なくなることは絶対にないんだから、とにかく笑ってライブができる日まで、一緒に乗り越えていきたいです。

不思議なもので、こういう状況になると自分でライブをやることより、誰かのライブに行きたいという思いが強くなりました。僕はミュージシャンの中では、他人のライブに行かないほうで知られていますが、そんな僕でさえ「ライブに行きたい」「誰かのライブを観たい」と、今、めちゃくちゃ思っています。おっきい音で聴いて「この曲かっこええな」と肌で感じたい。みなさんも、そう思っていますよね?

もちろん、自分のライブをしたいと思う気持ちもあります。やるとしたら、思い切りさりげなく戻りたいです。コロナの前と後で何かを変えるとか、変わったとか、そういうギミックは入れなくていいと思うんです。僕のキャラ的になんか変わったことするのを期待されそうですけれど、最初のライブは、今まで通りの、変わらない岡崎体育のライブをみなさんにお見せしたいです。大きな音で。

おかざきたいいく ヤバTとの新番組『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)が好評放送中。NHK総合で放送されていた、よるドラ『いいね!光源氏くん』の主題歌「ニニニニニ」が配信中。

※『anan』2020年6月24日号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・村田真弓 文・梅原加奈

(by anan編集部)