飽きっぽいは思い込み!「集中力」は遺伝50%、残り50%は…専門家が解説

2020.2.8
「私は集中力がないから…」「努力が苦手…」とはじめからあきらめている人に、グッドニュースが! 誰でも技術によって“集中状態”を持続することができるのです。ふつふつと湧き上がる怠けたいという雑念を払い、目の前のことに取り組める最高のテクニックをご紹介。

集中力アップのカギは“理性と本能”にある。

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「締め切りが近いのに、仕事を先延ばししてしまう」「勉強に取りかかって5分も経たないうちにスマホを操作してしまった…」など、目の前にやるべきことがあるのに、集中力を発揮できない場面は誰にでもあるもの。「そもそも自分には集中力がまったくない」と思っている人も少なくないのでは?

「確かに、仕事への意欲や集中力は生まれつきの性格によって50%が決まるという研究結果があります。ただしこれは、“遺伝で決まる集中力は半分にすぎない”ということ。実は残りの半分はあとからでも修正がきく“ある要素”で構成されているのです」(サイエンスライター・鈴木祐さん)

鈴木さんの言う“ある要素”とは、理性と本能のこと。

「脳の集中状態を保っているのが理性なのに対して、それを阻もうとするのが本能です。本能はまるでお腹をすかせた子猫のように、あらゆる刺激、欲望に対して強い反応を即座に示すのが特徴。つまり集中力を高めるテクニックとは、自由奔放な子猫を上手にしつけ、理性の力で脳を効率的に動かす道筋を作ることに他なりません」

ちなみに鈴木さんによると、成人が集中状態を持続できるのは平均でたったの20分なのだとか(!)。この活動限界を伸ばすのは難しく、いかに本能のパワーが強いかを知ることができる。

「情報が激増する現代社会において、集中力はやせ細る一方ですが、本能と正しく付き合うことができれば、仕事や勉強のパフォーマンスを上げることは可能です。そのために役立つのが、最新の脳科学や心理学の知見に基づく集中力アップのテクニック。4つのステップをひと通り試してみれば、誰でも似たような集中力のレベルに到達することができるはずです」

【4つのステップ】集中力を保つためには…。

(1)目標とメリットをはっきりさせる。
(2)モチベーションを持続する。
(3)雑念を払う。
(4)効率的に休みを取る。

鈴木 祐さん サイエンスライター。健康や科学、心理などをテーマに書籍や雑誌の執筆を手掛ける。新刊『科学的な適職』(クロスメディア・パブリッシング)が発売中。

※『anan』2020年2月12日号より。イラスト・加納徳博 取材、文・瀬尾麻美

(by anan編集部)

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