今注目の女芸人「3時のヒロイン」 6時間以上話し合った過去を明かす!

2020.1.26
目下注目度急上昇の女子チームといえば、この3人! 元アイドルの福田麻貴、ファッション好きのゆめっち、そしてダンス上手のかなでの、絶妙なチーム力を誇る新世代のお笑いトリオ。anan初登場です!

昨年末『THE W』で優勝し、その名の通り“お笑い界のニューヒロイン”になった、〈3時のヒロイン〉の3人。3人だからこそ発揮できる彼女たちの“チーム・パワー”とは何なのか。その秘密に迫るべく、緊急取材を行いました!

大切なのは、お互いの違いを認め、受け入れること。

3jino

――トリオならではの良さや強さってどんなところにありますか?

福田麻貴:コンビは一対一なので、物事の判断が“正しいか正しくないか”の二択になり、ギスギスしがちな気がします。もちろん3人でも、うち2人がそうなることはありますが、関与していない1人が和ませ役になれるので、人間関係が円滑ですね。

ゆめっち:トリオはコンビより居心地がいいかも。私と違う価値観の人が2人いるという事実に直面するたび、人間は考え方がバラバラなのが普通なんだと実感してますね。

かなで:私は“緊張しい”で、ピン時代は舞台に立つたびにえげつないくらい緊張していたんです。今ももちろん緊張しますが、3人だと緊張も3分の1に緩和される(笑)。

――福田さんを先頭に、どこか家族のような空気が漂いますが、それはどこからくるのでしょうか?

かなで:実際麻貴は私の4歳先輩、ゆめっちも年下だけど先輩なので、女系家族みたいな感じですよね。

福田:でも実は、『THE W』の前に、ひとつ山を越えたんです。結成から長らく、私と、かなでとゆめっちは、結構いろいろ意見の相違がありまして。でも二人は、あんまり私に意見を言わなかったんですよ。

かなで:私は元来自己主張をしない性格で、自分の意見があってもあまり口にしてこなかったんですよね。

ゆめっち:私も、ずーっと人に合わせて生きてきたから、自分の意見があっても、誰かから「それとは逆だよね」と言われると、「うん、逆だよね」って言っちゃう…というか、自分の意見が消えちゃうタイプ。

福田:でも二人とも、意見を言わない割に、納得いかない顔をしてるんですよ。私は雰囲気が悪くなったとしても全部言い合いたいので言うんですが、それをすると、二人が黙っちゃうことが何度もあった。私は去年の『THE W』で優勝するつもりだったし、優勝して忙しくなった後、この意見を言い合えない空気のままの3人だったら、絶対どこかでバランスが崩れると思って、だったら決勝の前になんとかしなきゃと思って、6時間以上話し合いました。そうしたらやっと、二人も言いたいことを言ってくれるようになって。

かなで:これからは、思ったことは言い合おう、というのを、3人のルールにすることにしました。ネタの内容も大事ですが、それと同じくらい、チームワークって大事だと思うんです。心がバラバラなコンビやトリオじゃ、絶対に優勝できない。だから勝つためには、絶対にそこを乗り越えなくちゃって思ってました。

――3人は、友人でもあり、ビジネスパートナーでもあります。一緒に仕事で上に上がっていくためには、何が必要だと思いますか?

福田:違いを受け入れること、ですね。私たちはそれぞれ考え方が、正三角形かってくらい異なるんです。でも、「私と違う!」と突き放したら、そこで終わってしまう。そうではなくて、「意見は全然違う人なんだ」と認め、その上で受け入れるっていうのが、一番大事だと思っています。

かなで:
私は、楽しむこと、かなぁ。仕事がお笑いだっていうところも大きいとは思いますが、よく皆さんに「3人が楽しんでいる姿がおもしろい」と言ってもらうので、3人で楽しむ雰囲気を作り続けたいと思っています。そのためにはやはり、思ったことは全部言い合うことも大事。

福田:私たち、ケンカしてる様子もおもしろいって言ってもらうこともあるので(笑)。

ゆめっち:私は…“ありがとう”って思うことですね。

福田:感謝?!(笑)

ゆめっち:いや、ホントそうなんだよ! 私みたいな人に声をかけてくれて、ここまで連れてきてくれたメンバーへの思いを、マジで忘れちゃいけないって思ってます。

かなで:うん、おもしろい、ゆめっち、おもしろいよ…(苦笑)。ゆめっち え…?! 違います? 求められている答えと違います?!

福田:間違ってても、おもしろいからもういいよゆめっち(笑)。

組んでいたコンビを解散した福田麻貴が、女性芸人ユニットコントのライブで出会ったゆめっち、事務所主催の演技ワークショップで出会ったかなでの2人を誘い、2017年結成。かなえ(右)1992年生まれ、東京都出身。ゆめっち(左)1994年生まれ、熊本県出身。ふくだ・まき(中)1988年生まれ、大阪府出身。’19年開催の第3回『女芸人No.1決定戦 THE W』に出演し、決勝では大差をつけて優勝。今最も注目されている女性芸人。

※『anan』2020年1月29日号より。写真・オノツトム 

(by anan編集部)

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