洗濯物と物干し竿の高さは近づける? 遠ざける? “骨”にいい習慣6選

2019.10.26
普段の癖や習慣で、骨格はゆがんでしまうもの。そして正しい骨格でないと、余計に疲れたり、体を痛めたりする可能性が…。骨と姿勢のプロフェッショナルに教えていただいたヒントを普段から意識して、骨に丁寧な生活を送ろう!

骨格のゆがみを防ぎ、体本来の動作に。

骨格通りに動かせば、疲れにくいようにできている人間の体。

「ただし、きちんと正しい使い方ができている人はほんの一握りです。日常の動作における、些細な癖の積み重ねなどで、骨格はだんだんとゆがんでしまうもの。骨がゆがんだ状態で体を使うと、一生懸命働く筋肉とサボる筋肉ができ、疲れやすくなったりします。また、骨自体にも余計な負担がかかっていることが多いので、痛めたり、劣化する原因にも」(仲野整體東京青山院長・仲野孝明先生)

骨をゆがませず、長持ちさせるコツを教えていただきました。

「普段から骨を正しい位置で動かすことを意識して、骨に丁寧な生活を送れば、長持ちさせることができます。骨格が整えば、むくみや冷え症など、ちょっとした体調不良の改善にもつながりますよ」

(1)寝起きに背伸びする

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寝返りが少ないと骨格にゆがみが。そのままにすれば、一日をゆがんだ姿勢で過ごすことに…。目覚めたらまず、足を肩幅に開いて立ち、足指はまっすぐ正面、両手を組み天井に向かって背伸びして、ゆがみをリセット。日中も何度か背伸びする習慣を!

(2)真正面で作業する。
キッチンなどで、体を捻って洗い物をしたり包丁を使ったりすると、背骨や、ひいては骨格がねじれてしまう原因に。立ち位置を変えずに作業しがちだけど、シンクやまな板に対して真正面に位置取りして、キッチンと平行に移動しながら作業する意識を。

(3)洗濯物と物干し竿の高さをなるべく近づける。
床に置いた洗濯物を、高いところにある物干し竿に干そうとすると、腰や肩、首など体の様々な骨に負担がかかる。こうした不要な負担を避けるためには、洗濯物を椅子や台に置いて、物干し竿と近づけよう。物干し竿を胸の高さに調整できるとなおいい。

(4)電車では踏ん張りすぎない。
電車で立っているとバランスを崩さないようにと、踏ん張ってしまいがち。ただ、それでは揺れによる衝撃を骨がもろに受けてしまうことに。なるべくつり革を掴んで膝の力を抜き、ゆらゆらと揺れの衝撃を受け流して。膝への負荷を減らすことができる。

(5)バッグを持つときは腋を締める。
バッグを肩に掛けるとき、持ち手が長すぎたり、体との距離が離れていると、重さが片方にだけかかり、姿勢が傾いてしまう。小脇に抱え、腋を締めれば、重心が偏って骨格がゆがんでしまうのを予防できる。時折、左右を持ち替えるのも効果的。

(6)重いものはお腹に力を入れて持つ。
ごみ捨てのときのごみ袋など、重いものは腕の力で持ってしまいがちだけど、実は腕に力を入れるよりも、背筋をピンと伸ばして、お腹に力を入れると持ちやすい。また、お腹まわり(=体幹)には骨がないので、ここがゆるむと背骨などがゆがむ原因にも。

仲野孝明先生 仲野整體東京青山院長、姿勢治療家、柔道整復師。大正15年創業の仲野整體4代目。人間本来の体の使い方を重視し、“姿勢が変わると、人生が変わる”がモットー。近著『調子いい!がずっとつづく カラダの使い方』(サンクチュアリ出版)。

※『anan』2019年10月30日号より。イラスト・ボブa.k.aえんちゃん

(by anan編集部)

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