OKAMOTO’S「ズルいほどカッコいい」と絶賛のミュージシャンは?

2019.10.20
少年ぽさと大人の男が同居するロックバンド・OKAMOTO’S。色気をめぐり、あれやこれやと思いつくまま語っていただきました。
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レイジ:色気といえば、“岡村ちゃん”でしょう。岡村靖幸さん。

コウキ:色気のカタマリ。岡村さんが生み出す詞も曲も、歌もパフォーマンスも、すべてに色気があふれてる。めちゃくちゃカッコいいのに、どこかちょっと可愛げがある。

ショウ:「可愛い」と感じるのは、「隙」があるからなんだよね。

ハマ:そこです。岡村さんは、少年性と青年性と成人性とを兼ねそなえているじゃない。そういった面がいくつもあるということは、それぞれの間に隙間がある、ということで。

ショウ:要は「余白」だよね。鉄壁じゃないから色気を感じることができる。鉄壁だとそれは「エロ」になっちゃう気がするんだよね。エロにはセックスシンボルとしての強みはあるけど、色気はもっと「品」があるというか。岡村さんには品がある。

レイジ:つまり、「Y」の部分なんじゃないかな。「SEX」じゃなくて「SEXY」の「Y」。

ショウ:こっちが感じ取れる余地や可能性を感じさせる部分が「Y」。

レイジ:そう。リアルを感じる部分があるかどうかは大事だと思う。幻すぎると色気もなんも感じないもん。

ハマ:しかし、こんな話をしてると「じゃあオマエらどうなの?」って言われるのがオチで。でも、色気というのは他人が判断するものであって、自覚するものでもないわけで。

レイジ:ま、せっかくだったら色気のある大人になりたいとは思うけど。

ハマ:もしよろしければ。

コウキ:可能であれば。

ショウ:じゃあ、シャツのボタン、15個ぐらい開けてみようか。

全員:あはははは(笑)。

コウキ:15個開けていいのはディアンジェロだから(笑)。

ハマ:ディアンジェロのライブに行ったら、客席からがんがんバラが飛んでた。バラを飛ばそうって相当ですよ。出てきた瞬間ギャーッ!! だし。マイケル・ジャクソンがライブでダッてステージに飛び出てきてしばらく微動だにしないやつ、あるじゃない。立ってるだけで会場がウォォォ~!! って盛り上がるやつ。

コウキ:顔だけダッて客席に向いて。

ハマ:あの色気もすごい。すごいを通り越して笑っちゃうけど(笑)。

コウキ:そう考えると、色気のあるビートって前ノリより後ノリなのかなあ。ソウルミュージックとかの。

ショウ:でも、ソウル以外色気がないかといったらそうじゃないと思う。ジョー・ストラマーにもボブ・ディランにも色気はあるわけで。

ハマ:そこはもう感覚じゃないかな。はしたない意味ではなく、性癖みたいなものじゃないですか。どこに色気を感じるのかというのは。

ショウ:オレ、ソロで取材受けてたら、ニッキー・ミナージュとキム・カーダシアンがいちばんの色気だって答えるね、絶対(笑)。

レイジ:肉体かよ(笑)。

ショウ:好きよ、そういうエロも。

ハマ:でも、それは密接ですよ。どういう体にグッとくるかというのは。人間だって動物だもの。

レイジ:結局、脳みそなんだと思う。セクシーな人って自分に自信がある人だから。ディアンジェロにしてもニッキー・ミナージュにしても尋常じゃないほど自信があるでしょう。

ショウ:自信満々だから世界中の人に色気が伝わるんだもんね。

ハマ:ただ、日本語の「色気」という言葉は、英語の「セクシー」とはイメージが違うなあとも思う。セクシーはハツラツとした感じがするけど、色気はしっとり湿り気がある感じがするというか。わかりやすい例えでいえば、壇蜜さんとかね。それは刷り込みかもしれないけど。

コウキ:色気には日本特有の「わびさび」感があるかもね。

レイジ:でも、そういった色気にマウント取られる感じってない? 自分に自信がないと周囲に同調しがちじゃない。「ですよね~」って嫌われないようにニコニコしたりして。でも、「そんなことどうでもよくない?」って気だるい雰囲気をかもし出す人って、自分に自信があるから同調しないし、他者にも惑わされな。だから何を考えてるのかわからなくてミステリアスに感じてしまう。それが色気につながるんだろうね。

ショウ:だけどさ、セクシーな人っていつからセクシーになるのかな。赤ん坊の頃から「コイツはわかってる」って言われる子、いるじゃない。素質がある子。そういう意味でいえば、オレはヤン(GREAT3、jan and naomiとして活動するミュージシャン、ベーシスト)だと思う。同い年だと。

ハマ:浮世離れしてるもん、ヤンは。

コウキ:ズルいほどカッコいいもん。

レイジ:KANDYTOWNのRyohu君は? 余裕がある感じがする。同い年なのに年上っぽい雰囲気。

コウキ:一歩引いた余裕があるよね。

レイジ:先輩だと奥田民生さんにそういった余裕の色気を感じるなあ。

ショウ:斉藤和義さんとかね。

ハマ:細野(晴臣)さんも。

コウキ:細野さんは超セクシー。遊び心にもあふれてるからね。

ハマ:やっぱり、ミュージシャンの色気って、ステージでどうかというところなんですよ。だから、僕らにも色気があるとするならば、それはもうステージの上でしかないよね。自信を持ってやってることといえば音楽だしライブなんだから。

レイジ:必死にやってるけどね。

ショウ:自信満々で必死。

レイジ:あのハマ・オカモトが険しい顔で汗をかきながらベース弾いてる! というギャップ(笑)。

コウキ:ハマ君の汗のかき方って、サウナに入ったのかなって思うほどなんだよね。それがもしかするとセクシーに見えるのかもしれない。

レイジ:ちょっとヌルヌルの(笑)。

ハマ:いやいや、サラサラだから。

レイジ:でも、ショウみたいにキラキラと飛んでいかないじゃん。

ショウ:飛ぶよ~オレのは。

ハマ:ボーカルで動き回るからでしょ! 僕はそんなに動かないし。

レイジ:オレはドラム叩くけど、あんま汗かかない。ギターはどうよ?

コウキ:あ、僕は普通です。

全員:はははは(笑)。

レイジ:普通って何よ! いちばんセクシーじゃない答え(笑)。

ハマ:僕ら、色気のある大人になるにはまだまだ修業がいるね。

OKAMOTO’S オカモトショウ(Vo)、オカモトコウキ(Gt)、ハマ・オカモト(Ba)、オカモトレイジ(Dr)。中学校からの同級生で結成された4人組ロックバンド。2019年1月には10周年イヤーを飾るフルアルバム『BOY』をリリース。また、全国ツアー「OKAMOTO’S10th ANNIVERSARY LIVE TOUR 2019“BOY”」のファイナルでは初の日本武道館公演を敢行し大成功を収めた。

ショウさん・ジャケット¥68,000(stein/STUDIO FABWORK TEL:03・6438・9575) ニット¥32,000(JUHA TEL:03・6659・9915) パンツ¥75,000(NAMACHEKO/TOMORROWLAND TEL:0120・983・522) シューズ¥32,000(BLOHM/STUDIO FABWORK) コウキさん・ブルゾン¥38,000(TIMONE/ティモーネ東京ショールームTEL:03・6434・5184) ポロシャツ¥35,000(JOHN SMEDLEY/Lea mills agency TEL:03・5784・1238) デニムパンツ¥25,000(BARENA/TOMORROWLAND) ハマさん・レザージャケット¥120,000(JUHA) ニット¥31,000(JOHN SMEDLEY/Lea mills agency) パンツ¥38,000(PT01/TOMORROWLAND) レイジさん・ジャケット¥54,000(KNOTT MEN/TOMORROWLAND) タートルネックカットソー 参考商品(ISABEL MARANT/ISABEL MARANT 表参道店TEL:03・5772・0412) パンツ¥30,000(LE VERNEUIL/TOMORROWLAND) その他はすべてスタイリスト私物

※『anan』2019年10月23日号より。写真・宮崎健太郎 スタイリスト・TEPPEI ヘア&メイク・高草木 剛 取材、文・辛島いづみ

(by anan編集部)

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