“母親”の好きなもの知ってる? 話題の動画「母の日テスト」が本に

2019.5.11
あなたは、“母親”についてどれだけのことを知っているだろうか? 生まれたときから身近に感じていたら、感覚的には知っているつもりになるかもしれない。でも、パーソナルな情報を思い出そうとすると、実はあやふや…。その“母親”についての知識を直球で問うのが『母の日テスト Dear Mom』である。

いちばん近くにいた人と“文字”を介して、再び出会う日。

mother

昨年、「母の日」をまえに、西武・そごうが公式サイトで公開した「全国一斉母の日テスト」の動画が話題となった。母親に関する100の質問と、その解答への母親からのコメントのやりとりは、温かな笑いと感動を生んだ。そのテストをもとに作られたのがこの本である。

設問は、「あなたの母の年齢」から、「あなたの母がじつは好きだったアイドル」など、事実から母の胸中まで、実に幅広い。答えているうちに、そもそも聞いたこともなかったり、いかに知らないことが多いかと呆然とする人も続出するだろう。それと同時に、親子の会話の多くが、親から子への問いかけと子から親への社会への疑問で成立していたことにも気づくかもしれない。

この本の楽しみは、自分で書き込むことはもとより、母親による答え合わせで倍となる。昨年の例をみると、そこには、甘い採点や、容赦ないコメント、思いがけない突っ込みも…。文字を介すると、独自の愛情表現がにじむような余白が生まれる。書籍化にあたり、自由に書ける往復書簡や質問項目もプラス。コミュニケーションツールとして、より深く踏み込める作りとなっている。再び手元に戻ってきたときには、自分の知らなかった一人の人間としての“母”が浮かび上がるだろう。

今年は、5月12日が「母の日」だ。今更、深く語り合うのが照れくさい人ほど、この本を使ってみてはどうだろうか。互いに書き上げる過程や、世界で一冊のこの本が完成した瞬間から、相手への新たな問いかけや、答えが生まれる。そこから、また新たな母の日の物語が始まっていく。

『母の日テスト Dear Mom』 100の質問のほか、母との思い出を振り返ったり、これからを考えるページもあり完成が楽しみになる。カバーはメッセージカード付き。祥伝社 1500円

※『anan』2019年5月15日号より。写真・中島慶子

(by anan編集部)

「診断」をもっと試す-_バナー

朝・昼・晩、3500時間どんな時もスキンケアタイム&“モテ”時間。
ファンデ美容で叶うこと。