『刀剣乱舞』の崎山つばさの意外な素顔「ミステリアスでも何でもないです(笑)」

2019.3.10
新宿・歌舞伎町を舞台に、法外な金と引き換えに、どんな危ない仕事でも引き受けて処理する“解決屋”。映画『クロガラス』は、そんな裏稼業を生業とする3人組の物語。

役の生き様が滲むような立ち居振る舞いも研究しました。

崎山つばさ

「正義なのか悪なのか、本当に味方なのか敵なのか、わからない存在。ある一面から見れば悪でも、その人にとっては正しかったりもするわけです。物語では明確に描かれないけれど、演じる上で、その辺の境界を繊細に線引きしながら作っていかないととは思っていました」

そう話すのは、ミュージカル『刀剣乱舞』などで人気を博す崎山つばささん。演じているのは、解決屋・クロガラスのリーダー・黒斗。これが映画初出演にして初主演となる。

「ミステリアスなキャラクターなので、人間っぽくない無機質な感じを目指しました。これまで、ダークサイドの人を演じることがなかったので、歌舞伎町が舞台の作品を観て、彼の生き様が滲むよう、立ち居振る舞いも細かく研究したりもして」

そんな話の端々から、素の真面目さが透けて見える。黒斗は、崎山さんとは真逆ともいえる役柄だけれど、「近いのは、何考えているかわからない、とよく言われるところ」だそう。ただ、「黒斗は本音を隠しているけれど、僕自身は隠しているつもりはない」とか。ならば、普段の崎山さんは、どんな人?

「仕事している時は仕事のことしか考えていないですね。舞台の公演中は、つねに頭にあるのはその時に演じている役のこと。もっと違うアプローチができないかと考えたり。でも、家に帰ったら、そのスイッチはいったんオフにして、のんびりテレビを見ていることが多いです。好きなのは、お笑いのネタ番組。いま注目しているのは、四千頭身さんとか、ジェラードンさんとか…。ミステリアスでも何でもないです(笑)」

デビューして5年が経った。

「お芝居を始めたての頃は正解がわからず、自分の引き出しを増やさなきゃって、もがいていた気がします。でも、それって経験と一緒に自ずとくっついてくるものなんですよね。それに気付けてから、演じることが少し楽になりました。考えすぎず、その時その時に、必要なものを吸収しながら、表現を見つけていけばいいのかなって」

穏やかで静かな印象を受けるけれど、じつはかなりの負けず嫌い。内には熱い闘志を秘めた人。

「根本に持っているのは、この仕事を一生続けていきたいということ。そのために、いまこの年齢に何をすべきかを考えていたりします。主演にこだわりはないけれど、この先の役者人生のために主演を経験させていただくのは重要なことでもある。今回の映画は、『1』と『2』を同時に撮っていて、2作が立て続けに公開されますが、まだ黒斗について描かれていない部分も多いんです。この先、3、4…と続けていけたらいいですよね」

崎山つばさ

『クロガラス』 常連客が多額のツケを残し失踪。切羽詰まったホストの和輝は、解決屋・クロガラスの事務所を訪ねる。シネマート新宿とシネマート心斎橋にて、Part.1は3月9日から、Part.2は3月30日からそれぞれ1週間限定レイトショー。©エイベックス・ピクチャーズ

さきやま・つばさ 1989年11月3日生まれ。千葉県出身。ミュージカル『刀剣乱舞』石切丸役で注目される。ドラマ『広告会社、男子寮のおかずくん』( TVKほか)に出演中。1st LIVE DVD『UTOPIA』が3月20日発売。

シャツブルゾン¥28,000(TOMORROWLAND/トゥモローランド TEL:0120・983・522) パンツ¥21,000(KNOTT MEN/トゥモローランド) カーディガン¥21,000(Thing dub Things/H〉FRACTAL TEL:03・6447・2432) シャツ¥13,000(PARADOX/H〉FRACTAL)

※『anan』2019年3月13日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・OBU- ヘア&メイク・猪狩友介(Three PEACE) インタビュー、文・望月リサ

(by anan編集部)

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