腸内環境を整えて太りにくいカラダに! 約100兆個の細菌に注目

2019.2.3
腸内環境を正して、自然と太りにくいカラダへ。3つのアプローチで腸を変えましょう。美腸ダイエットで痩せ体質に!
腸

リバウンドしないカラダを手に入れるには腸内環境に着目するのが一番、と内科医の小林暁子先生。腸の健康を司るのは、腸内に棲む約100兆個の細菌のバランス。

「食事内容や生活習慣など、日々のちょっとの気遣いで、細菌のバランスは確実に変化します」

カラダにいい働きをする善玉菌が増えれば、様々なメリットが。

「消化吸収、デトックスという腸本来の機能が改善される以外に、最近注目されているのが、善玉菌が作る短鎖脂肪酸と呼ばれる物質。基礎代謝を上げたり、満腹、空腹を正しく制御してくれるなど、ダイエットの強い味方になってくれます。腸が健康になれば、痩せにくい人やむくみやすい人でも、太りにくい体質に変わるんです」

腸内環境が整うと…太りにくい体質を支える、“やせ酸”を腸内細菌が作る!

腸内の善玉菌は食物繊維などの餌を食べると、短鎖脂肪酸と呼ばれる物質を作る。この物質(いわゆる“やせ酸”)が、ダイエットに大活躍。

「末梢神経に働きかけ交感神経を高めるので、基礎代謝が上がり、燃えやすいカラダに。同時に腸にも働きかけ、満腹や空腹を感じさせるホルモンの働きを正しくコントロールするので、ストレス食いなども予防。また、余計な皮下脂肪を溜めない方向に持っていってくれる点にも注目です」

腸内環境が整うと…消化吸収力がアップし、代謝の良いカラダに!

腸内環境が整えば、腸本来の働きである消化・吸収が効率よく行われるようになるのもポイント。

「太りにくいカラダを作る大前提は、必要な栄養はきちんと体内に摂取し、不要なものをデトックスするという流れが正しく行われること。腸内環境が整えば消化吸収力が改善され、代謝も上がり、動きやすい健康なカラダが作られていきます」

腸内環境を整えるために、意識したい3つのポイント。

【1】腸が働きやすい環境を作る。
乱れた食生活やストレスの影響で腸内環境は乱れがち。蠕動運動が緩慢になり、自律神経も乱れるなど、腸が本来の働きを発揮できない状況に。働き者の腸を取り戻すには、生活習慣の見直しが最優先。

【2】腸内細菌のエサを確保する。
腸は消化器官の一部なので、食べ物から受ける影響大。善玉菌が喜ぶ食物繊維や発酵食品などを多めに摂り、悪玉菌が好む動物性タンパク質はほどほどに。日々の食事で細菌のバランスは刻々と変わる。

【3】お腹まわりの血流を改善する。
冷えは内臓の血流を滞らせ、腸の働きを悪化させる可能性大。ダイエットにも冷えは大敵。運動不足やストレスも腸の働きを停滞させる要因になるので、温めたり、外から刺激して腸を活性化させて。

小林暁子先生 内科医、「小林メディカルクリニック東京」院長。長年、便秘外来を行う。米国の腸関連の最新医療や、漢方を取り入れるなど、QOLを向上させる総合的な医療を提案している。

※『anan』2019年2月6日号より。イラスト・山中玲奈 取材、文・板倉ミキコ

(by anan編集部)

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