ダイエットは脳から鍛える!? 食欲に振り回されない「やせ脳」作り

2019.2.2
脳が変われば、もう食欲に振り回されない!? 一生モノの“やせ脳”を作る、マインドフルネスダイエットって?
マインドフルネスダイエット

「太りやすい人は、脳がストレスを感じると無意識に“食べる”行動で解消しようとする傾向に。そのストレスをいかに乗りこなすかがダイエットの鍵になります」とは、医学博士の山下あきこ先生。

そこで実践したいのが“マインドフルネス”。マインドフルネスとは瞑想などを通じた脳の休息法のことで、ダイエットへの有効性も、数々の研究で実証されている。

「マインドフルネスを実践すると大脳の司令塔であるDLPFC(背外側前頭前野)が活性化します。ここは、やる気、判断、我慢、問題解決などに関わり、食欲に流されない理性的な判断を助けてくれます。また目標に向けて頑張る力を支える役割もあるので、ダイエットのモチベーションを上げ、成功率を高める効果もあります」

マインドフルネスが習慣化すれば、約3週間でリバウンドしにくい“やせ脳”が出来上がるという。

“太る脳”では、こんなことが起きています…。

【脳が“自動運転”で食事を摂っている。】
人間の脳には、マルチタスクをしているときに働く“DMN”と呼ばれる自動運転機能が備わっている。例えばスマホを見ながら食事をすると、この機能の働きによって、味や匂いを感じにくくなり、なかなか満足感を得られない。

【“食べる快楽”でストレスを解消する。】
イライラしたときに甘いものを食べて“ふわっと幸せになる”快楽。それを脳が学んでしまうと、肥満につながる恐れアリ。苛立ち→食べるという回路が作られ、ストレスを感じると無意識に食べる行動で解消しようとしてしまう。

【本当に空腹かどうか体がわからない。】
太りやすい人の脳は体の感覚を正しく把握できていない場合も多い。満腹なはずなのに食べ続けたり、空腹に気づかず遅い時間になって高カロリーのものを食べるといった例は、体のメッセージを感じ取る能力が衰えている証拠。

あなたは太る脳? やせる脳? まずはチェック!

次のような習慣がある人は、“太りやすい脳”になっている恐れあり。3つ以上あてはまったら、要注意!

□移動中など常に考え事をしている。

□食事中、テレビやスマホをよく見る。

□仕事中、ついつい間食をしてしまう。

□食べすぎたと後悔することがよくある。

□同じことで何度も悩むことがある。

4ステップで体質チェンジ! “やせ脳”へのロードマップ

何から始めればよいのかわからない人のために、4つのステップをご用意。まずはベーシックな呼吸瞑想から段階を追って取り入れてみよう。3週間後には効果を実感できるはず。

STEP1:呼吸瞑想→“本当に食べたいか”がわかるようになる。

STEP2:食事瞑想→“必要な分量”で満足できるようになる。

STEP3:ボディスキャン瞑想→“食べたあと”を想像できるようになる。

STEP4:RAIN瞑想→“どうしても食べたい”をなんとかする。

山下あきこ先生 医学博士、脳神経内科・内科医師。株式会社マインドフルヘルス代表。健康に関するセミナーを行う傍ら、マインドフルネスVRを体験できるアプリの開発・配信なども手がける。

※『anan』2019年2月6日号より。イラスト・ずっく 取材、文・黒澤祐美

(by anan編集部)

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