感謝の手紙を書く、自分をダメだし “自己肯定感UP法”とは?

2018.12.6
敏感すぎる自分を変える! 心理カウンセラーの根本裕幸さんが“自己肯定感をアップさせる7日間ワーク”を教えてくれました。ここでは5日目以降のワークをご紹介!
ワーク

【ワークの進め方】1日1つのワークを気軽に書いてみよう。

自分自身に意識を向け、ありのままの自分を認めてあげるための1日1テーマ×7日間の集中ワーク。時間をかけてじっくり考えてもいいし、ぱっと思いつくままに書き込むのでもいい。また、どうしても思い浮かばないときは無理に書かずに飛ばしてもOK。

5日目:感謝の手紙を書いてみる

誰に送る手紙でもいいので、その人への感謝の気持ちを言葉にしてみる。実際に手紙を出すわけでも、人に見せるわけでもないので、素直な気持ちを綴って。

ワーク

【解説】
実際に送らなくても大丈夫!
このワークの意図は、実際に誰かに感謝の手紙を送ることではないのだとか(もちろん、送ってもいいのだけれど)。

「実は、手紙の文面はそれほど重要ではないんです。感謝の手紙を書いているときの自分の気持ちを思い起こしてみてください。誰かに感謝するって、とても気分がいいことだと思いませんか? その気分のよさが自己肯定感につながります」

いま自分が他人軸で行動しているのか自分軸で行動しているのかは、それをするときの気分で判別。いい気分でできるならば、それが人のためにすることであっても、自分軸での行動といえる。反対に気分が悪ければ、自発的にやっているつもりでも、他人軸でしている可能性が……。

「頭では『私は頑張っている』と自分を騙せても、気分=心はごまかせないもの。その頭と心のズレが、ストレスになってしまうのです」

6日目:自分のダメなところを書き出す

自己肯定感が低いと無限に挙げられそうな気もするけれど、すぐ思いついた3つほどを。「仕事が遅い」「忘れっぽい」など、漠然としていても大丈夫。

ワーク

【解説】
できるようにならなくてもいい。
4日目、5日目のワークで自分のいいところにせっかく気づき始めたのに、ここにきて短所を書き出すのはちょっと辛い作業かも……。

「ここで書き出した短所は、あなたが抱いている理想の裏返し。理想どおりではない自分を『ダメな私』だと思ってしまいがちなのです」

自己肯定感の低い人とは、自己否定の強い人ともいえそう。「こうでなければならない」「これ以外はダメ」というふうに、勝手に決めた理想やルールに縛られてしまうのも、他人軸で生きてきたから。「自分はどうしたいのか」という発想がつい抜けてしまう。

「短所を書くのは、『これも私なんだ』と認められるようになるため。できないことをできるように努力するのはもちろん素晴らしいことですが、このワークでは、できない自分、理想とは違う不完全な自分を受け入れることに意味があります」

7日目:最高の一日を想像してみる

どこで、誰と、どんなふうに過ごすか? 自分が心から幸せを感じられるような充実した一日を想像してみて。まったく現実味がないプランでも問題なし!

ワーク

【解説】
本当にやりたいことが見えてくる!
「最終日のワークは、ぜひ楽しい気分で、思いきり好きなことをする一日の予定を立ててみてください。簡単なようですが、日頃から他人軸で考えるクセがついていると、自分がしたいことが何なのか分からなくなってしまうのです」

ポイントは、他人軸で考えた、なんとなく素敵に思えそうなことではなく、自分が本当に好きなことでなければ意味がないという点。書くことが何も思い浮かばなかったり、書いてみたもののそれが心からの希望なのかどうかが分からないなら、もっと自己肯定感を高めて、自分軸で物事を考えるためのトレーニングが必要なのかも?

「自己肯定感を高めるのは、本当にしたいことに気づき、それを実現して自分らしく生きていくため。どんな小さなことでもいいんです。他人軸で考えた『こうあるべき』という理想の殻をやぶれば、自信を持って一歩を踏み出せるでしょう」

8日目以降:継続こそが自己肯定感アップにつながる。

心の中や過去を眺めて、ありのままの自分を受け入れ、自己肯定感を高めていく感覚をつかめたら、ぜひ継続を。気に入ったいくつかのワークを3週間ほど続けるだけでも効果あり。

【何も変わっていないと感じたときは。】
ちゃんとトレーニングをしたのに、ちっとも自己肯定感が上がっていない気がするという人もいるのでは。「そんなときは、できなかったことより、少しでもできたこと、変わったことのほうに目を向けてみてください。どんな小さな変化でも、変わることができた自分を褒めてあげましょう。シンプルなことを継続するのが効果的。一足飛びにはいきませんが、らせん階段を上るように少しずつ自己肯定感が高まるのを実感できるはずです」

【人間関係がギクシャクするのは自分軸の証。】
他人軸で行動していた人が、自分の意見を言うようになり、頼みごとを断ったりしたら、今までと違って人間関係がうまくいかなくなることもあるかも。「ただ、その相手が本当にあなたの価値や魅力を分かっている人なら、あなたの変化を受け入れてくれるはずです。それに、自分軸に従って生きていれば嫌われることも怖くなくなります。そもそも、すべての人に嫌われたくないと気を遣ってしまうことが、ストレスのもとなのです」

根本裕幸さん 心理カウンセラー。カウンセリング、セミナー、講演等で活躍。著書に『敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法』(あさ出版)、最新刊『人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本』(大和書房)など。

※『anan』2018年12月12日号より。イラスト・阿部伸二 取材、文・黒澤 彩

(by anan編集部)


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