銀座の老舗にミシュラン2つ星も “冬に贈りたい”おせんべい3選

2018.11.5
米菓の起こりは、平安時代、硬くなったお正月のお供え餅を欠き割って、揚げて食べたのがはじまりとされています。もち米で作るおかきやあられも、うるち米で作るおせんべいも、いまでは季節問わずあるけれど、冬にこそ贈りたいアイテム。かしこまらない菓子なので、相手に余計な気を遣わせないし、軽くて、日持ちがするのも使い勝手がいいところ。実は、おせんべいは、手みやげの好適品なんです。

おせんべい通の方々におススメの手みやげおせんべいを教えていただきました。

蓋を開けた瞬間の景色と香りも贈りもの。
さかぐち 京にしき缶 300g¥4,000
[ギフトコンシェルジュ・裏地桂子さんSelect]

おせんべい

薄い生地に、海苔を一枚一枚手巻きした「京にしき」は、昭和27年の創業から量り売りされているあられ。缶入りの要望に応えて詰めたところ、その景色が評判を呼び、いつしか定番に。「湿気ないよう個包装された米菓が多い中、海苔を巻いたあられ1種類が、そのままぎっしりと、ていねいに手詰めされていて、開けた瞬間の香りと迫力が格別。自宅用にもこの缶入りを買います。老若男女、どなたにも喜ばれる、ここぞというときのとっておきです」。東京都千代田区九段北4-1-5 TEL:03・3265・8601 9:30~19:00(土曜~17:00) 日・祝日休

予約が取れない京都の名店の味を、ぬれせんべいでお裾分け。
緒方 緒方おせんべい鱧山椒 70g¥1,500
[京都在住のライター&コーディネーター・大和まこさんSelect]

おせんべい

京都のミシュラン2つ星店『緒方』には、名物の鱧だれご飯がある。“そのたれでおせんべいを作ったら”という客の声から生まれたのが、しっとりした生地に甘辛の鱧だれがしみ込み、山椒がピリリと効いたぬれせんべい。「予約が取れない名店の、今夏登場したばかりのおもたせとなれば、食にうるさい方にも喜ばれるはず。お店の設えを映した竹を型押しした白いパッケージも美しくて軽く、ヘビーユースしそう」。京都府京都市下京区綾小路西洞院東入新釜座町726 TEL:075・344・8000 ogata.theshop.jpより取り寄せ可能。

もち米の粒が活きた薄いおかきに、銀座ならではの華を添えて。
赤坂柿山 歌舞伎柄ぽちおかき(銀座三越店限定) 4種18枚入り¥3,000
[ファッションスタイリスト・宇藤えみさんSelect]

おせんべい

かまわぬ、市松、菊五郎格子…。銀座にちなんだ歌舞伎役者文様のぽち袋に入っているのは、米菓専門店で40年以上続く金看板「慶長」。最高級とされる新大正もち米の粒の食感と味わいを、ごく薄い一枚に閉じ込めた薄焼きおかきだ。「華やかでオシャレで、しかもちゃんとおいしい。限定品とあってか、未だ、ほかの方と重なったことがありません。海外の方への手みやげにもおすすめです」。味は醤油、昆布、胡麻、海苔の4種。東京都中央区銀座4-6-16 銀座三越B2 TEL:03・3562・1111(代) 10:30~20:00 不定休

裏地桂子さん ギフトコンシェルジュ。手みやげのプロとして、多方面で活躍。著書多数。インスタ(@k.uraji)も好評。おせんべいは、くだけすぎないものを。

大和まこさん 京都在住のライター&コーディネーター。上&朝生菓子、おせんべいから、豆腐、酒に至るまで。京都のうまいもんをよく知る手みやげの達人。

宇藤えみさん ファッションスタイリスト。最近は好きが高じて、食をテーマとしたフードのスタイリングや空間作りも。見た目もかわいいおせんべいに精通。

※『anan』2018年11月7日号より。写真・市原慶子 スタイリスト・大谷優衣 取材、文・齋藤優子

(by anan編集部)


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