山田孝之も参加! 業界も注目のフジファブリックの新作

2018.9.28
ワンフレーズ聴いてすぐにそれとわかる揺るぎない世界観を確立し、業界にも多くのファンを持つフジファブリック。そんな彼らが、ミニアルバム『FAB FIVE』をリリース。3人それぞれが作詞作曲した楽曲がバランスよく収録されている。

転がり続ければ丸くなるけど、それでもどこか尖っていたい。

フジファブリック

山内:“FAB”にはフジファブリックの“ファブ”と、素晴らしいという意味の“fabulous”、2つの意味を込めて、『FAB FIVE』と名付けました。どの曲もシングルみたいに際立った、まさに“素晴らしい5曲”です。映画『ここは退屈迎えに来て』の主題歌「Water Lily Flower」は、僕がギターでずっと弾いていたアルペジオの大好きなフレーズがあって、いつか曲にしたいと思っていたら、お話をいただいた映画の世界観とマッチしたんです。曲作りは時間があるほど考えすぎてしまうので、言っちゃえば即興のセッションが一番好き。そういう意味では、テーマが与えられている映画やドラマの書き下ろしは楽しかったですね。

加藤:「1/365」は、NHKの小中学生向けメディア・リテラシー番組のテーマ曲用に、オープニングの30秒だけを作ってそのままにしていたのですが、今回、まっさらな気持ちでフルサイズにしました。こういう作り方は初めてで新鮮でしたね。

山内:「電光石火」はスカパー! チャンネル『J SPORTS STADIUM2018』プロ野球中継のテーマソングになっています。’09年に志村(正彦)くんと一緒に作った「Sugar!!」が当時この番組のテーマ曲で、同じスタッフがまたオファーをくださり、嬉しかったです。

金澤:「かくれんぼ」はキヤノンのショートムービーのテーマソングです。そのストーリーに沿って、恋人が別れる瞬間を表現しました。このタイトルも気になるでしょ?(笑)

山内:ドラマ『山田孝之のカンヌ映画祭』のオープニング曲「カンヌの休日feat.山田孝之」は、全員で作りました。僕たちは、作品に関わる人と一緒に楽曲を作りたいという思いがあって、それで山田さんにも「一緒に歌いませんか」とオファーしました。山田さん、歌が上手くていい声で。歌詞にはカンヌ映画祭の受賞作のタイトルを並べたりと、遊び心をちりばめています。今なら『万引き家族』も入れたんだけど(笑)。

加藤:ライブでは入れてみたよね。

山内:うん。思いつきで入れたから、次の歌詞間違えちゃったけど…(笑)。

3人:あははは(笑)。

山内:僕らの中には安定したらあかんって気持ちが常にあって、いつも遊び心を持ってチャレンジを続けていきたいんです。そこから生まれる不安定さが自分たちの安心に繋がっている。転がり続けていると年々丸みを帯びていくものだけど、どこかには尖ったものを持っていたいから。

金澤:そう、だからいつまでもいびつでいいんだよね。

山内:制作において、3人で会話もしまくるし、言葉で解決できない場合は体や音でも伝える。バンドのコミュニケーションの仕方は、どんどん多彩になっているかもしれません。

フジファブリック

「Water Lily Flower」「電光石火」「1/365」「カンヌの休日」「かくれんぼ」収録のミニアルバム『FAB FIVE』は10/3リリース。【初回限定盤CD+DVD】¥2,500 【通常盤CD】¥1,800(Sony Music)

加藤慎一(Ba)、山内総一郎(Vo&Gt)、金澤ダイスケ(Key)。10/4から、ハナレグミとのユニット「ハナレフジ」によるツアー「ハナレフジLIVE TOUR“宝船”~僕らはすでに持ちあわせている~」がスタート!

加藤さん・シャツ¥22,000(NEEDLES/NEPENTHES TEL:03・3400・7227) Tシャツ¥7,000(SANDINISTA/A.B.C. TEL:076・334・8185) 山内さん・シャツ¥33,000(SISE/VAL TEL:03・6277・2147) パンツ¥29,000(WRAPINKNOT/HEMT PR TEL:03・6721・0882) 金澤さん・ジャケット¥37,000(STILL BY HAND/STYLE DEPARTMENT TEL:03・5784・5430) シャツ¥29,000(SISE/VAL)

※『anan』2018年10月3日号より。写真・内田紘倫(The VOICE) インタビュー、文・若山あや

(by anan編集部)


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