実は夏に気をつけるべき! 「冷え」を改善する“かかと上げ”

2018.8.27
暑い夏に、冷たい飲み物を飲んだり、キンキンに冷えた部屋に入ると、生き生きするもの。でも、ちょっと待って! その行動、「冷え」を誘発してしまうんです。“油断している夏こそ冷える”と心得て、体を温めることも意識しよう。

冷えの季節といえば冬を思い浮かべる人も多いと思うけど、本当に気をつけるべきは夏なのだそう。

「20代以下の人は、子どもの頃からエアコンが普及していた世代。年中、快適な温度の中で暮らしてきたので、本来、人間に備わる体温調節の機能が鍛えられていない。そのため冷房がきいた部屋に入ると一定の体温が維持できず、下がりすぎてしまう。しかも、薄着など夏は冷える原因が多いんです」(東洋医学研究所付属クリニック自然医療部門医師・川嶋朗先生)

体が冷えるだけでもツラいけど、さらに冷えによって、さまざまな不調が引き起こされるそう。

「冷えると血液循環が悪くなります。その影響で肩凝りや頭痛をはじめ、臓器の機能が低下して、月経不順などのトラブルになることも。また、夏の冷えは、外が暑いぶん自覚しづらいこともあり、悪化する懸念も」(女性ライフクリニック新宿院長・早田輝子先生)

甘くみてはいけない夏の冷え。その改善法を伝授します!

【お悩み】脚だけが凍るように冷えて、ふくらはぎやつま先が痛いんです(泣)。

ANSWER:座りっぱなしや露出に注意。脚の血流を促す運動にトライ。
「原因として考えられるのは、座りっぱなしの時間が長いことです」と早田先生。

長時間座っていると坐骨神経などが圧迫されて、下半身への血の巡りが滞り、冷えてしまうそう。

「しかも、サンダルなどで脚を露出しがちな夏は、冷えが助長されて、痛みをともなうケースも。冷えてしまったら、ふくらはぎを手で温めながら揉みほぐしたり、拳で下から上に強めに叩き上げるといいでしょう。ふくらはぎの筋肉を使うかかと上げ運動も、下半身に滞った血液を心臓へ戻す効果があっておすすめです。また、冷房がきいた室内では、レッグウォーマーなどで温めるよう意識して」

・足首を温める。

冷え

11種類の鉱物パウダーを吸着させたコットン生地を使用。体温に反応して足首をじんわり温める。足首ウォーマー 16¥6,400(ジェイ・エス TEL:0120・058・258)

・かかと上げで血流アップ。

冷え2

足を肩幅に開き、かかとを上下する運動を10回ほど。ふくらはぎの筋肉には血液を送るポンプの役割があり、動かすと巡りがよくなって、脚全体がぽかぽかに。

川嶋 朗先生 東洋医学研究所付属クリニック自然医療部門医師。東洋医学に基づいた、冷えの権威として知られる。近著は『たった1分! あてるだけでキレイが目覚めるドライヤーお灸』(現代書林)。

早田輝子先生 女性ライフクリニック新宿院長。対馬ルリ子先生が運営する女性外来にて診療を行う。今回、対馬先生総監修の『夏冷え・冬冷えがつらいときの本』(小学館)をもとに、冷え対策を指南。

※『anan』2018年8月29日号より。イラスト・徳永明子 取材、文・保手濱奈美

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