納豆ってなんで健康にいいの? 理由はなんと“8つ”もあった!

2018.7.21
健康に良いといわれる納豆ですが、その理由は一体何? ということで、「全国納豆協同組合連合会」広報担当者にうかがいました。
納豆

「まずは材料である大豆が、とても栄養が豊富であることが一つ。とにかくタンパク質を多く含むのですが、大豆タンパクは油脂を含んでいないので、動物性タンパク質に比べてカロリーが低い。栄養価が高いのにヘルシーな理由はまずそこです。そして大豆には他に、イソフラボンやレシチン、カルシウムといった栄養素も含まれる。その大豆を納豆菌が出す酵素で発酵させることで、栄養素がアミノ酸レベルに分解されるので、より体が吸収しやすい状態になります。また、発酵により新たにビタミンなどが醸され、ただの大豆の何倍もパワフルになるわけです」

なるほど! 聞けば聞くほど納豆の力強さが気になります。ということで、“納豆を食べると起こるかもしれない良いことベスト8”をご紹介。これはもう、食べざるを得ません!

疲労回復

大豆のレシチンには疲労回復機能が。脳の働きを助けたり、ストレスを解消する働きもあるので、メンタル的な疲労にも一役買ってくれる。また同じく大豆が持つビタミンB1は、不足すると体がエネルギーを作れなくなるので、摂ることで疲労が回復。

美肌になる

大豆に含まれるカリウムは、細胞の働きを正常に保つので、皮脂細胞を活性化させ新陳代謝を促し、皮膚の再生を進めます。またビタミンEには皮膚を老化させる活性酸素を除去する作用が。また、ネバネバ成分も、皮膚の再生を進めます。

免疫力がアップ

発酵により、イソフラボンがアグリコンという分子に変化。アグリコンには免疫力を増強する力が。理想の摂取量の目安は1日70~75mg、納豆を1日1パック(約50g)ほど食べればOK。また発酵で生まれるジピコリン酸には、強い抗菌作用、抗ウイルス作用が。

腸内環境が整う

発酵の源である納豆菌は、腸に生きたまま届き、腸内を悪玉菌が増殖しにくい環境を作るといわれています。ちなみに納豆10gには100億個もの納豆菌がすんでいるとか! また大豆の持つ水溶性&不溶性食物繊維が腸壁を刺激し、善玉菌を増やし便通が良く。

健康的に痩せる

大豆に含まれる亜鉛には、摂取した糖質を筋肉細胞に吸収し、エネルギー化しやすくする力があり、糖質が中性脂肪化しにくくなる力が。さらに大豆の食物繊維が、腸内でコレステロールを吸着、さらに余った糖質も包み込み、体外に排出するお手伝いも。

高血圧・血栓の予防

大豆のサポニンは、血栓を作るもととなる過酸化脂質の生成を抑制。サポニンを摂ることで、動脈硬化を予防することが。さらに血中コレステロール、中性脂肪の低下も期待できます。また、カリウムには、ナトリウムを排出し、血圧を下げる効果あり。

骨が元気になる

骨を丈夫にするカルシウムの吸収には、タンパク質が必須。大豆には、タンパク質を構成するアミノ酸のうち18種類が含まれているので、摂るとカルシウムの吸収率がアップ。また発酵でできるビタミンK2は、カルシウムを骨に吸着させる作用が。

アンチエイジング

これはなんといっても、イソフラボンの力が絶大! 女性ホルモンのエストロゲンと同じ構造をしているので、女性ホルモンが低下したときに、ホルモンの代わりに作用する。それだけでなく、タンパク質が性ホルモンを増やすのをお手伝いする効果も。

納豆

全国納豆協同組合連合会 広報担当者 納豆製造業者による業界団体。略称は「納豆連」。ホームページで、納豆の情報を広く広報している。http://www.natto.or.jp

※『anan』2018年7月25日号より。イラスト・いぬんこ

(by anan編集部)