“庭園”へ誘う味? ラ・メゾン・デュ・ショコラの新作はハーブの香りが◎

2018.1.12
ショコラ界を代表するトップメゾンから新作が登場。ショコラティエの個性と繊細な手仕事が生む、魔法のようなとびきりの一粒を心ゆくまで。

ラ・メゾン・デュ・ショコラ/ジャルダン パリジャン(4個入り¥2,025)

ショコラ9 (1003×1024)
 スタイリスト・岡尾美代子

今シーズン、『ラ・メゾン・デュ・ショコラ』のニコラ・クロワゾー氏は、私たちをパリの庭園へ誘う。それはチョコレートを通した散策。果物やハーブのショコラをいただいて目を閉じれば、瑞々しい香りの先に花壇や並木の景色が次々と広がる。例えば「ミエルドゥ ティユール シトロネ」。ミルクチョコレートのこくまろな口どけにリンデン(菩提樹)の香り、レモンの爽やかさが重なり、蜂蜜がゆったりとした印象を残す。そこには確かに、パリの菩提樹並木の木陰でのんびり過ごす清々しいシーンがあった。オレンジ園の鮮やかな香りはじけるショコラも、ジャスミンの優しさに包まれる一粒もどこか呑気で、幸福感に満ちている。

ショコラ10

パリの生活に欠かせない庭園をテーマに、散策で感じられる香りやイメージを表現。ネーブルとブラッド、2種のオレンジの生き生きとしたノートが広がる「オランジュレ」、バニラ風味のマンゴージュレとジャスミン香るミルクガナッシュの「ジャスマン フリュイテ」など4つの風景が収まる。1月中旬発売予定。●東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル1F TEL:03・3201・6006 11:00~20:00 無休

アンリ・ルルー/コフレ・フュメ(6個入り¥2,900)

ショコラ11 (1024×1002)
 スタイリスト・岡尾美代子

スモーキーな中国茶ラプサンスーチョンに、スコットランド・アイラ島産モルトのピート……キャラクターの濃い燻香とショコラ。個性がケンカしそうだが、『アンリ・ルルー』2代目シェフ、ジュリアン・グジアン氏は、燻香でショコラの知られざる深みを引き出していく。「ラプサンスーチョン」は自家製マジパンに混ぜてガナッシュと2層にすることで、強烈な香りを和ませ魅力的な個性に。その層はマジパン3mm、ガナッシュ8mmと導き出した、厳密なバランスで成り立っていて、舌に全てが溶け合う時、スモーク香の中にカカオの豊かなコクが現れる。そこにはルルー氏から受け継がれる繊細な手仕事が垣間見えるのだった。

ショコラ12

香料着色料を一切入れないで作るピスタチオプラリネのボンボンショコラ「ピスタチア」は、香り高さが段違い。モルトを使った「アイレイ」はピート香の余韻がダンディ。ボックスは昨年に続き、京友禅着物の老舗『千總』とコラボ。販売期間1/17~2/14。●東京都新宿区新宿3-14-1 伊勢丹新宿本店B1 TEL:03・3352・1111(大代表) 10:30~20:00 不定休

※紹介している商品は、掲載アドレス以外に直営ブティックやオンラインショップでも購入可能。

※『anan』2018年1月17日号より。写真・枦木 功(nomadica) 文・chico 構成・綿貫あかね 撮影協力・AWABEES UTUWA

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