できない人が増えてる? “しゃがむ”動きで楽に動けるカラダに

2017.11.20
運動しなきゃとは思っていても、なかなか時間がとれない……そんな忙しい人におススメなのが、“しゃがむ”動作を活かした運動。オフィスでもできる簡単エクササイズをご紹介します。
1710_3333

人間本来が持っている、滑らかな動きを最大限に生かせるのが、しゃがむ動作。最も高い立ち姿勢から、最も低い立ち姿勢へと変化すること。でも、現代人はしゃがめない人、しゃがむのが苦手な人が増えている。

「しゃがむ、正座する、あぐらをかくなど、昔の日本人がしていた、低い姿勢で動作をする習慣が少なくなってしまった結果、私たちは重力を正しく受けた、自然な動作をしづらくなっています」(「えにし治療院」院長・中村考宏さん)

しゃがむ姿勢が強く安定していて、いつでも動き出せる状態を維持できるのが理想。草むしりや雑巾がけのポーズがイメージ。

「しゃがめるようになれば、股関節、膝、足首などの関節に十分な可動域が生まれ、カラダの深部感覚(自分のカラダを所有する感覚)もわかる。結果、楽に動けるカラダの使い方ができるのです」

でも、しゃがめるようになるために、筋肉を鍛える必要はなし。

「特定の筋肉を意識するのではなく、自分のカラダをコントロールして、深部感覚を使うこと。しゃがむ姿勢のポイントを押さえれば、誰でもマスターできますよ」

以下で、しゃがむ動きのポイントをご紹介。

POINT1 骨盤を立てる。
つま先はやや外に向けてしゃがみ、腰が落ちないよう骨盤をしっかり立てる。

POINT2 胸を出す。
背中が丸くならないよう胸を出す。両手は前方の下におろして、重心を分散。

POINT3 下半身の各関節を正しい方向に曲げる。
膝を内側に入れずに、各関節を自然な方向に曲げる。足の指先とかかとの感覚を意識。

→その時、カラダの内部では?
下半身の筋力アップを目的とした一般的なスクワットと違い、しゃがむことで、筋肉ではなく深部感覚にアプローチできる。結果、下半身が安定し、強度が増し、さらにカラダそのもののコントロール力も強化される。

さらに以下で、オフィスでもできる「椅子スクワット」の方法をレクチャー。

しゃがむ

1.足を骨盤幅に広げて立ち、背中が丸まらないように腕を少し前に出す。
2.足裏の接地を感じながらゆっくりしゃがむ。
3.重力を感じながら椅子に腰を下ろす。
4.ゆっくり手を下ろす。

ブラトップ¥3,500 タイツ¥8,000(共にナイキ/ナイキ カスタマーサービスTEL:0120・6453・77)

中村考宏さん 「えにし治療院」院長。スポーツ・股割り研究所所長。MATAWARI JAPAN代表。著書に『しゃがむ力~スクワットで足腰がよみがえる』(晶文社)など多数。

※『anan』2017年11月22日号より。写真・多田 寛(DOUBLE ONE) スタイリスト・仮屋薗寛子 ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ) モデル・メイ・パクディ 文・板倉ミキコ

【人気記事】
三浦春馬「ヤらせてくれよ」でガチで引かれた?

【驚愕!意外とみられてた!】知っておきたい「脱毛サロン」の選び方4つ