D.A.N.、音楽のネット主流化に「メリットあり」その理由は?

2017.8.6
今の東京の音楽シーンを語るのに欠かせないスリーピースバンド、D.A.N.。全員’93年生まれのデジタルネイティブ世代。音楽をネット経由で楽しむ時代になったのも、彼らにとっては自然なこと。

メンバーの川上輝(D)、櫻木大悟(V&G&S)、市川仁也(B)に話を聞きました!

D.A.N.

櫻木:ストリーミングサービスの登場に特に抵抗はなかったし、当たり前の流れで出てきたものだなって思っています。僕の使い方は、図鑑みたいな感じ。気になる曲があった時、調べるツールみたいな。

川上:僕はストリーミングって、現代版のラジオのようなものなのかなって思う。気軽に聴けて、世界を広げてくれる。もちろん、ラジオよりずっと能動的に使うものではあるんだけど。

市川:音楽って、雑誌で紹介されていたりジャケットを見たりで視覚的には知っていても、実際耳にするまで時間がかかったりする。聴くまでに至らないこともあるし。とりあえずサクッと聴けるシステムができたのは、音楽を作る側としてもメリット。より早く、より多くの人に聴いてもらえるから。

櫻木:「とりあえずサクッと」が、実はすごいハマる可能性がある。僕はNetflixでそれを日々感じています(笑)。

市川:「意外にいいんだな」ってものに出合えるの、嬉しいよね。

川上:あとは、国外にもタイムラグなく音楽を届けられるのも今の時代のいいところ。海外でもライブしたいなと思っているので、その点でもメリットかと思います。

櫻木:もちろん曲ありきだから、僕らがやるべきことはいい音楽を作るってことに尽きるんですが。音楽の楽しみ方は変わっても、作る側のやることは変わらないのかもしれないですね。

D.A.N.

私的リピアーティストは?

川上:Frank Ocean
今一番欧米の若者の気持ちを代弁しているといわれるR&Bシンガー。「現在のヒップホップとかR&Bのジャンルの中でも突出した存在です。曲もいいし、世の中に対峙する姿勢もかっこいい。メンバーみんなで注目してます」
櫻木:Floating Points
プロデューサー、作曲家、DJとして活躍するロンドン育ちのアーティスト。ダンスミュージック界のキーパーソン。「本当に音楽が好きで、いろんなジャンルを取り入れているんだろうなと伝わってくる。音楽愛に溢れているんです」
市川:Nils Frahm
ポストクラシカルシーンを代表するピアニストの一人。作曲も手掛ける。「メロディも、コードも、全部好き。自分の好きなものが全て詰まっているんです。心地よくてやさしい音は、生活のあらゆるシーンで聴きたくなる」

今ハマっていることは?

川上:家のテレビでひたすらスポーツ観戦。
日頃、家でサッカー観戦ばかり。同世代の選手の熱い姿を見るのが好き。自分では疲れるんで、できないですけど(笑)。
櫻木:ナイキの靴を探してネットサーフィン。
「欲しいなー」と探す時間が楽しい。スパイクとか見ると「懐かし~!」と興奮。でも実際は3足しか持ってません。
市川:ひと昔前に流行ったお笑い番組に夢中です。
『ダウンタウンのごっつええ感じ』とか『笑う犬の生活』を観ています。世代じゃないのに、後からハマりました。

ダン 左から、川上輝(D)、櫻木大悟(V&G&S)、市川仁也(B)。2016年、アルバム『D.A.N.』で次世代の代表バンドとして評価を得る。今年4月ミニアルバム『TEMPEST』を発売。

※『anan』2017年8月9日号より。写真・岩澤高雄 文・保手濱奈美 河野友紀 間宮寧子

(by anan編集部)


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