岡崎体育がDJに苦言!? 「ヒーリング音楽の方が…」その真意は?

2019.6.1
岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「SE」です。
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ライブが始まる前にかかっている音楽のことをSE(Sound Effect)と言います。ライブ前の場の雰囲気を作るのに欠かせないもので、基本的にその日にライブをする演者が決めていることが多いですね。友達のライブに行って、開演前に流れている曲で、「あ、この曲、絶対ボーカルの子が選んでるわ」とか思うことあります。こだわっている方だと、ライブ後にSNSなどでその日のSEのプレイリストまで公開する人もいますしね。僕も自分のツアーでは、そのときに気にいっている曲を流すことが多いです。またはコンセプティブなツアーをするときは、雰囲気作りにSEを利用することもあります。「シマウマの中でも比較的凶暴なほう」ツアーのときには、サバンナの雰囲気を作りたくて、ずっと『ライオンキング』のサントラをかけてみたり、「キミイロハートII」ツアーは、恋愛シミュレーションゲームがテーマだったのでファミコンの音源を流してみたり。好きなアーティストのライブに行ったら、開演前に会場で流れている曲をちょっと気にしてみるといいと思います。アーティストの考えが詰まっていることは間違いないと思います。

僕が苦手なのは、開演前やバンドとバンドのセットチェンジの間に音源を流すのではなくDJが入るパターンのやつ。僕は開演前とか転換の間はゆっくりしたり、友達と見たライブの感想などをしゃべったりしたいんです。でもDJたちは、踊らそうとしたり、ちょっと盛り上げようとしてくるから、休む暇がない。そんなことされるならヒーリング音楽の「イマージュ」とか流して、ライブに備えて心穏やかに待ち時間を過ごさせてくれるほうがずっといい、と僕は思ってしまいます。でも、まあこれも個人の意見です。DJ入れるのも、アーティストの方がよかれと思ってしていること。そのほうが盛り上がりが持続していいという人も多いでしょう。

もうすぐ、僕のさいたまスーパーアリーナの単独公演です。そのときのSEはどうしようかな…。実はまだ何も考えてないんです。…必ずしも音楽である必要はないかもしれないですよね。思い切って語りとか? 僕が夢を叶える場所で、「夢を叶える方法」をライブの前に1時間にわたって語り続けるとかどうでしょうか。大きい会場だとモニターもあるだろうし、映像を使ってみるというのも面白いかも。

おかざき・たいいく 6/9(日)、さいたまスーパーアリーナにて単独公演「JINRO presents 岡崎体育ワンマンコンサート『BASIN TECHNO』」を開催。

※『anan』2019年6月5日号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・村田真弓 文・梅原加奈

(by anan編集部)


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