角 佑宇子

ボーダーは「アリ」or「ナシ」? オフィスカジュアルの境界線 デキるOLマナー&コーデ術 ♯165

2019.6.18
オフィスカジュアルな服装って、どこからがオフィスカジュアルでどこからがカジュアルなのかさっぱりわかりませんよね。会社によって規定に違いがありますし、具体的に『このアイテムがダメ!』という決まり自体あまりない。そうなると失敗するのを恐れてつい無難なトップスに無難なパンツを合わせた無難コーデで終わってしまう……。通勤するだけだから良いと思いつつも、仕事中だってできるだけオシャレを自由に楽しみたいですよね。そこで今回は、オフィスカジュアルのボーダーラインと着こなしのポイントをご紹介します。

判断ポイントは「キレイめ感があるかないか」

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【デキるOLマナー&コーデ術】vol. 165

よく言われるオフィスカジュアルの判断基準は、キレイめ感があるかないかです。例えば人気のワイドパンツ。ワイドパンツは、それそのものがNGなのではなくワイドパンツを使ったカジュアルコーデがNGというだけで、キレイめ感さえあればワイドパンツを活用してもOKなのです。

デニムも、いかにもなダメージ感がある場合はNGな企業がほとんどですが、規定が厳しくない会社ではきちんとして見えるブラックやホワイトデニムならOKという会社もあるようですね。とはいえ、さすがにキレイめのデニムでも着用NGという企業も多いのでデニムは通勤服から外したほうが安心です。

このほか、NG要素の高いアイテムといえば露出の高いもの(ミニスカ・過度なオフショル・へそ出し・バックレスデザインなど)と柄の主張が激しいもの(アニマル柄・派手なカラーコーディネイトなど)が挙げられます。アパレル企業など、ファッション性の高い分野の仕事以外は基本的にシンプルかつ単色無地のアイテムを選ぶことがポイントです。

光沢感を足すとオフィスカジュアル感が増す

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手っ取り早くオフィスカジュアル感を出すなら、やはり光沢感のあるアイテムを取り入れることでしょうか。

例えば靴はエナメル素材のパンプスもしくは、メタリック素材のものを合わせる。アクセはキラッと光るゴールドのスキンアクセサリーをつけるなど、光り物を足してあげるだけで高見え効果が上がります。また、小物に光り物を入れるだけでなく、滑らかな光沢感のある生地を選ぶのも良いですね。

素材で言えば、シルクレーヨン、レーヨン、光沢加工のあるポリエステル系のアイテムは大人の女性にも人気が高いのでデザインと合わせて素材にも着目してみましょう。

個性は色の配色と小物で表現

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オフィスカジュアルを無難でまとめないカギは、全体コーデの配色と少しエッジの効いた小物を取り入れることです。色の配色は一般的なモノトーンや無難な色のみで構成せずに、差し色を入れたコーディネイトにすることでオシャレ度が増します。

例えば、最近のトレンドではキレイ色のスカートアイテムがたくさん登場していますよね。そうしたカラーアイテムをメインに入れて、靴やアクセも無難な黒でまとめず濃いめの同系色を合わせてみるなど、いつもとは違った配色コーディネイトを工夫して見てください。

また個性の強いデザインのアイテムは洋服で取り入れるとオフィス感を無くしてしまうのですが、小物で取り入れると一転してほど良くスパイスの効いたスタイルに変化します。バッグチャームやスカーフ、ヘアアクセや派手すぎなければネイルなどにアクセントを入れても良さそうです。

キレイめなアイテムを意識的に選ぶ

オフィスカジュアルの境目は難しいようでいて、実はシンプル。アイテムにキレイめ感があればそれだけでオフィスカジュアルになります。そのキレイめ感というのは、つるんとした滑らかな素材だったり、光沢感があったり、華美な装飾や過度な露出がないものを意味します。

とくにブラウスやパンツは奇をてらわずにシンプルなデザインを選びましょう。そこから少しずつ小物を足して自分らしいオフィスカジュアルコーデを作っていってみてくださいね。