DIY動画が話題の俳優・上杉柊平「正直、再生回数はあんまり気にしてない(笑)」

2021.10.28
俳優、そしてラッパーとしての顔を持ち、今では趣味の域を超えたDIYやリノベーション、こだわりのインテリアなど、YouTubeで配信中の多彩な部屋作り動画までもが人気の上杉柊平さん。

再生回数は気にせず、自分が作りたいものだけを。

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「家が好きで休みの日もまったく外に出ないんです。台本を読むのも曲を書くのも家だし、インテリアが好きなのもその環境を整えたいから。それに父がもともと内装デザインの仕事をしていたこともあって、家にあったインテリア関係の雑誌を小さい頃から読んでいたり、モノ作りに触れる機会も多かったんです」

上杉さんが初めて家具を手作りしたのは、一人暮らしを始めた21歳の頃。

「当時は若かったのであまり余裕もなく、なんとか低予算で機能的なものを作れないかなと思って。初めて作ったのは、壁に穴を開けずにテレビを壁掛けにする装置。テレビ台を置くスペースもなかったし、少しでもスペースを広げたいなと思って、DIYをやっている人のブログやインスタを見ながら作りました」

俳優業と音楽活動だけでも忙しい毎日を送る中、趣味のモノ作りを配信するYouTubeチャンネルを開設したのは、昨年のステイホームがきっかけだった。

「あれだけ長いこと家にいると、SNSに上げるネタも枯渇してしまう。そこで何か僕にできることはないかなって考えていた時、みなさんも家でできるようなことを何か発信できればいいなと思って、インスタグラムにこれまで自分が作ってきたものをいくつかアップしていたんです。そしたら、“これどうやって作るんですか?”っていうコメントをいっぱいいただいて。そのタイミングで動画制作をされている方からも、“もしよければチャンネルを開設して、もっと細かく配信したら面白いんじゃないか”と声をかけていただいたので、せっかくなのでやってみることにしたんです」

とはいえ、最初は抵抗もあったそう。

「俳優は私生活を見せないのがかっこいいと思っていたので…(笑)。でも今は動画の撮影があるからこそ、前からやってみたいと思ってはいたけど、なかなか重い腰が上がらなかった壁塗りとか大掛かりな作業にもチャレンジできているので、やってよかったなと思っています」

YouTubeは「俳優業と違って、完全に素でやっている」と語る通り、自然体の上杉さんならではの絶妙なゆるさも視聴者から好評を博している。

「正直、再生回数はあんまり気にしてないですね(笑)。制作サイドの方的には僕にもっと再生回数が伸びるようなテーマをやってほしくて、いろいろ提案してくださるんですけど、最初から自分のこだわりが見えないようなものは一切やりませんという話もしていたし、自分の直感でピンときたものしかやりたくなくて。天の邪鬼なんで、求められるとやりたくなくなっちゃうみたいなところもあるんですよね(笑)。でも自分がやりたくないことをやったら後悔しそうだし、基本、自分がかっこいいと思っていれば周りにどう思われてもいいタイプなので、企画もすべて自分で考えるようにしています」

配信を続けていくうち、新たな興味も。

「俳優業とはまったく別ですけど、家具の買い付けをやれたらなって。花屋もやりたいので、一つの店舗で右側が花屋で、左側がコーヒーと雑貨と家具。そういうお店はいつかやってみたいです。お店の内装も自分でデザインしたいんですけど、そうなると二級建築士の免許が必要だったりするので、通信か夜間の学校に通って免許を取れたらいいなと。ただ、趣味でお金を稼ぎ始めると満足して続かなくなりそうなので(笑)、あくまで生活の主軸は俳優業に置きつつ、今後も楽しんでいけたらいいなと思っています」

上杉柊平的こだわりポイント

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動画内で制作したお気に入りアイテム&スペースTOP3。

完成が待ち遠しい! レジンの丸テーブル。

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「制作中の直径70cmの丸テーブル。レジン(樹脂)を流して固まるのを待っているところです。中に入れたのは八ヶ岳で買った木材。脚はいいものを探し中」

パソコンコーナーはお気に入りの空間。

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「リフォーム前まで使っていたテーブルの天板が新しい部屋と合わなくなってしまって。でも捨てるのは寂しいのでPC台に。iMacの背面の色もお気に入り」

フルイドアートもインテリアの一部。

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「絵の具の流動によってできた模様を作品に落とし込むフルイドアート。YouTube用にやってみたら、意外といいものができたので新居にも飾っています」

Q1.未来の目標や夢は?
A1.家4つ。東京、山、スペイン、LAにそれぞれ、自分で外装も内装もデザインしたこだわりの家が欲しい。

Q2.最近ハマっているのは?
A2.家具探し。リフォームを機に自分の中で80点の家具は全部処分しちゃったんで、100点の家具を探し中。

Q3.オフの過ごし方は?
A3.基本的に何もしません。夕方くらいに起きてゴロゴロして寝ます。外に出ない罪悪感を解消するため、目的地なくドライブすることも。

「上杉柊平の3rdPlace」

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インテリアの他、車やスーツなど上杉さんの“好き”が詰まった企画が満載。

うえすぎ・しゅうへい 1992年5月18日生まれ、東京都出身。俳優のほか、KANDYTOWNのラッパーとしても活躍中。

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※『anan』2021年11月3日号より。写真・来家祐介(aosora) スタイリスト・鹿野巧真 ヘア&メイク・NOBUKIYO 取材、文・菅野綾子

(by anan編集部)