顔がシュッとする! 短期間で変化を実感できる「脱マスクに向けた簡単顏トレ」

文・小田原みみ — 2023.3.13
マスク着用が、屋内外問わず原則個人の判断に委ねられることになりました。いったん様子見というかたが大半だと思うのですが、約3年間のマスク生活で顔のたるみがヤバい…というかたも多いのでは。そこで、緩みきった表情筋に簡単かつ即効性のあるトレーニング紹介します。

1週間で変化が!? 顔筋トレにトライ!

表情筋研究家の間々田佳子さんに顔筋トレについて教えてもらいました。

間々田さん 顔の筋肉は小さいので早くて1週間で変化が表れます。しかし動かし方にはクセがあるので、はじめは左右均等に動かすのが難しいことも。じっくり鏡を見ながら左右バランスよく動くようにトレーニングしましょう。

基本の姿勢

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間々田さんが提唱する独自のメソッド、「コアフェイストレーニング®」のベースは顔とカラダの中心軸を整えること。そのためにはまず、基本の座り姿勢を身につけるのが第一歩。足裏を床につけて座り、坐骨で椅子を押す。おヘソの下に力を入れてお腹を引き締め、背すじと首をまっすぐに。まずは姿勢を正して、顔筋トレのスタートです!

口角舌筋ストレッチ

口角を引き上げる筋肉を縮ませて、上の歯をしっかり見せる練習。

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1、目を大きく開いて舌を前に突き出し、上下の歯で軽く挟む。

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2、舌の位置はそのまま、上の歯およそ8本を見せ左右に隙間を作った状態で口が逆三角形になるよう口角を引き上げる。このとき下の歯が見えてしまわないように。最初は指でサポートして口角を引き上げてもOK。最短で5秒、10秒キープできれば上出来。
NG:一緒に目を細めないように

リップトレ

唇まわりをぐるりと覆う口輪筋を刺激してぷるんぷるんのリップを作る。

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唇を真ん中に引き寄せて花が開くように外側に開く。左右の口角をできるだけ引き寄せ、唇と歯の間に空間を作るつもりで口をまん丸にするのがポイント。このとき奥歯を噛み締めたり眉間にシワを寄せないように。最初は唇の上にペンを当て、唇をめくり上げるイメージを掴むとやりやすい。5~10秒キープ。

フェイスストレッチ

小鼻の横の上唇鼻翼挙筋を大胆に伸ばし、表情筋全体の血行をアップ。

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1、口の形を「う」にして左右の口角を寄せ、唇を小鼻と同じ幅にする。
NG:眉間にシワを寄せない

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2、小鼻の横の筋肉を縦に長く伸ばすイメージで鼻の下をできるだけ伸ばし、口を「お」の形にする。

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3、次に、視線を上に向ける。唇と目で引っ張り合うように顔を上下方向にストレッチさせる。そのまま5~10秒キープ。

ままだ・よしこ 著書15冊以上。研修やイベントなどレッスンの受講者はのべ3万人を超える表情筋研究家。顔の筋トレを広めるべく精力的な活動を続けている。

まだある! 「1週間で変化が感じられる顔筋トレ」を読む


※ 『anan』2023年2月1日号より。写真・小笠原真紀(モデル) ヘア&メイク・yumi(Three PEACE) モデル・ベッドナルツ玲奈(LIGHT management) イラスト・山中玲奈 取材、文・石飛カノ(by anan編集部)
※ 2023年1月29日配信


まずは10日間続けて! 口まわりの老化撃退簡単トレーニング

歯科医師の石井さとこさんに、口周りの筋肉「口輪筋」の簡単トレーニングを教えてもらいました。

石井さん もともと日本語は表情筋を3割程度しか使わない言語なのですが、マスクをしていることで会話が減り、ますます顔の筋肉が使われない生活になってしまいました。その結果、口輪筋や舌筋が衰えて口呼吸になり、たるみやほうれい線まで出現。衰えてしまった口輪筋や舌筋を鍛え直し、唾液の分泌を促進させることが大切です。まずは10日間、続けてみてください。

顔のむくみやたるみたるみに効果的な顔トレ

マスク生活で、顔や口元の筋肉を動かさなくなってくると、筋肉にリンパ液を押し流す働きが弱まり、筋肉も衰えます。表情筋、舌筋をすべて動かせる顔トレを行って。

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「は」と言いながら大きく口を開ける。「に」と口を横に開け、歯をしっかり見せて口角も上げる。両頬をくっつけるように口をすぼめて「ふ」、口角を横に引いて「え」、舌を口の中で丸めて巻き舌で「ろ」と言う。スキマ時間に元気よく行い、1日1回でもOK!

石井さとこさん 歯科医師。女優やモデルなどからの信頼も厚い口もと美容スペシャリスト。近著に『マスクしたまま30秒!! マスク老け撃退顔トレ』(集英社)。

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まだある! 「口周りの老化撃退簡単トレーニング」を読む

※ 『anan』2021年11月10日号より。写真・小笠原真紀(モデル) スタイリスト・白男川清美 ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ) モデル・松木育未(LIGHT management) 取材、文・岡井美絹子(by anan編集部)
※ 2021年11月6日配信


“ほうれい線ケア”に簡単コリほぐし!

ヘッドセラピストの山本幸恵さんと歯科医師の五十嵐俊彦さんに、マスク生活が私たちの顔に与えた影響や、その対策を教えてもらいました。

山本さん マスクをしていると顔の筋肉の動きは制限され、話す時も口を小さく開けざるをえません。リモートワークや、自粛生活で話す機会が減ったという人もいるでしょう。どちらも、顔の筋肉の運動不足が問題になります。口を開けっぱなしでいると、口輪筋がゆるみ、さらに顎のオトガイ筋が衰えてゆるむという負の連鎖が起こります。結果、頬がたるんでしまうのです。

食べる時の筋肉の使い方も、顔の劣化に影響を及ぼす。

五十嵐さん 最近の人は、しっかり噛む回数が減っていることもあり、口輪筋やオトガイ筋などの口周辺の筋肉が衰えやすい傾向にあります。口周辺の筋肉が衰えると口呼吸を誘発し、浅い呼吸になりがちです。浅い呼吸は自律神経のバランスを崩すので、体調不良の原因にもなるでしょう。

働くことを忘れた筋肉を目覚めさせ、運動不足でたるんだ部分はトレーニングあるのみ!

口呼吸や筋肉の運動不足で、口まわりはどんどんたるむ。

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口を閉じたり、唇を尖らせる時に動かす口輪筋。多くの表情筋は口輪筋から放射状に伸びている。衰えると口角が下がる。顎の重要な筋肉オトガイ筋は、口輪筋の劣化の影響をダイレクトに受ける筋肉。

ほうれい線ケア

ブルドッグ顔に見える一番の原因、ほうれい線の対策を。

ここをほぐす!

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使うのはココ!

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両手の人さし指の第二関節を使う。しっかり力を入れ、関節の骨で刺激して。

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1、小鼻の脇からスタート。両手の人さし指の第二関節を使い、グリグリと強めの刺激で筋肉のコリをほぐす。当てている指は皮膚の上を滑らせないようにする。イタ気持ちいい刺激で。

2、小鼻の脇から少し下に移動し、頬骨キワの筋肉をほぐす。さらにほうれい線に沿って口角の横あたりの筋肉までほぐす。

山本幸恵さん ヘッドセラピスト。15年前にヘッドスパ専門サロンをスタート。体の不調にも働きかける、独自開発の深頭筋マッサージ®を、これまで3万人以上に施している。https://www.yukie-head.com

五十嵐俊彦さん 歯科医師。「飯田橋内科歯科クリニック」勤務。噛み合わせの調整による心身への様々な効果を研究。マウスピース製作にも力を入れ、トップアスリートのパフォーマンスアップにも貢献。

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まだある! 「簡単! ほうれい線ケア」の解説を読む


※ 『anan』2021年6月9日号より。写真・中島慶子 スタイリスト・仮屋薗寛子 ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ) モデル・メイ・パクディ 取材、文・板倉ミキコ(by anan編集部)
※ 2021年6月6日配信


表情筋を鍛え直して、とびきりの笑顔で脱マスク!

筋トレは、たった1回では効果は出ず、変化を感じるためにはある程度継続する必要があります。しかし、顔の筋トレは、表情筋ひとつひとつが小さいため、短期間で効果が出るのが嬉しいですね。今日から顔筋トレを頑張って、マスク生活前よりも素敵な笑顔ですごせるようにしましょう!