食べ物で解決! 呼吸をしやすくなる「おやつ」とは?

2017.3.24
肺を丈夫にする食材に、咳を止めて喉を整える食べ合わせなど、中国に古くから根付く食養生の考え方を、鍼灸師の若林理砂さんに教わります。

呼吸で気を巡らせるためにケアが必要なのは、やはり肺。

「肺は、天の気を取り入れるだけでなく、体内の水分の分配を司るとも考えられています。不調になると肌荒れなどの原因にも。乾燥に弱いので、肺を潤して咳を止める効果のある食材をまめに摂りましょう。暖かくなってきたけれどまだ乾燥しているこの季節こそ、要注意です」

とは、鍼灸師で中国の食養生にも詳しい、若林理砂さん。大根や長ねぎなどの白い食べ物の他、

「ナッツやはちみつなど呼吸器の働きを助ける食材や、だ液を増やす果物もおすすめです」

さらに、全身の気の巡りを良くする働きのある、香り野菜を取り入れれば万全。下にまとめてみました。

白い食べ物は、肺を潤して、咳を止める。

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肺の経絡に働きかけ、肺を元気にするとされるのは、大根や長ねぎなどの白い食べ物。

「汁物にするのがおすすめ。気を増やす作用のある鶏ガラスープで煮たり、肺を活性化する生姜や七味唐辛子を加えるといいですね。また、牛乳も体の中を潤す作用が。ホットミルクにして、体を温めるシナモンを振ってどうぞ」

赤&オレンジの果物は、だ液を増やして喉の乾燥を防ぐ。

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「口が渇く、ちょっとした刺激で咳き込んでしまうという時は喉にトラブルがあるしるし。だ液を増やして咳を止める、りんごや柑橘類など、赤やオレンジ色の果物を摂りましょう」

胸苦しい咳は、肺にも不調があるサイン。

「こうした症状の場合は、肺の乾燥を防ぐ力も持つ、梨や杏、びわがおすすめです」。

ナッツとはちみつは、呼吸器全般を潤し、呼吸をしやすくする。

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のど飴にもよく使われているとおり、はちみつには喉の炎症を穏やかにする力が。

「大根などと同様に、肺を潤す作用があることでも知られています。また、アーモンドやピーナッツなどは、呼吸器のトラブルを鎮めてくれる食べ物。喉に不調があって呼吸も浅いと感じたら、ナッツのはちみつがけをおやつに」

香りのある野菜は、全身の気の巡りを良くする。

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呼吸器を整える食べ物と一緒に、ぜひ摂りたいのが香りのある葉野菜や香味野菜。

「いい香りのする野菜には、気を強力に巡らせる働きが。クレソンやセロリ、春菊などの野菜の他、パセリや青じそといった香味野菜をたっぷりと。山椒の葉など春が旬の山菜もいいですね。ハーブティーにも同じ効果があります」

若林理砂さん 鍼灸師。鍼灸とアロマテラピー、骨格調整を行うアシル治療室院長。著書に『東洋医学式 女性のカラダとココロの「不調」を治す44の養生訓』(原書房)ほか。

※『anan』2017年3月29日号より。イラスト・山中玲奈 取材、文・新田草子

(by anan編集部)


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