4日間限定であの東京国立博物館がビアガーデンに! 気になる内容は…?
話題沸騰!縄文アートを楽しむ展覧会
【女子的アートナビ】vol. 118
現在、上野の東京国立博物館では特別展『縄文―1万年の美の鼓動』が開かれています。約1万3000年前から1万年ほど続いた縄文時代のアートに焦点をあてた同展では、土器や石器、土偶などの貴重な作品が勢ぞろい。北海道から沖縄まで日本全国のさまざまな地域で出土した「縄文の美」約200点を楽しめる展覧会です。
今展で特に注目されているのが、国宝6点が集まる展示室。縄文時代の遺跡は9万点以上も確認されているのですが、国宝に指定されているのはわずか6点のみ。今回そのすべてが上野に集結します。(※《土偶 縄文のビーナス》と《土偶 仮面の女神》は7月31日から展示。)
このなかには、教科書で一度は見たことのある国宝《火焔型土器》も含まれています。映像や写真で見た人も多いと思いますが、実物はかなり存在感があり迫力満点。とてつもないパワーが伝わってきます。
土器の周囲は粘土のひもで装飾されていますが、これは隆線文(りゅうせんもん)と呼ばれる文様。へりの部分からは鶏のとさかのようなものが突き出ていて一種独特な造形美を楽しめます。
このような土器は、当時の人たちが火を使って煮炊きするためにつくられたもの。実用的な道具なのですが、縄文人たちは美しく装飾して楽しんでいたのですね。
ゆるカワ土偶に胸キュン!
そして、数ある土偶のなかでもイチオシの作品は縄文時代後期の《みみずく土偶》です。なんともゆるカワな雰囲気にすっかり魅了されてしまったのですが、実はこの作品からは当時の風俗などが読み取れるとのこと。
例えば、耳に飾りがついているのですが、これは縄文時代のピアス。縄文人は幼いころに耳に穴をあけて耳飾りを入れる習慣があり、大人になるにつれて大きな飾りに入れ替えていったそうです。縄文ピアスには透かし彫りされたものなどさまざまなデザインがあり、会場にはピアスだけを集めた展示コーナーもあります。
博物館でビールが飲める!
この縄文展期間中の4日間、7月27日(金)、28日(土)、8月3日(金)、4日(土) に東京国立博物館本館前の特設会場で楽しいイベント「トーハク BEER NIGHT!」が開催されます。ちょっとお堅いイメージのある国立の博物館にビアガーデンがオープンするなんて、なかなか珍しい企画ですよね。
実は2017年の夏にも開かれていたイベントで、2018年はさらにキッチンカーのメニューなどもパワーアップして再登場。展覧会にあわせ、縄文の国宝6件が出土した北海道や東北、長野など各地域のクラフトビール(800円)が各日数量限定で販売されるそうです。しかも、クラフトビールを買った人には、特別展オリジナルグッズ「火焔型土器紙コップ」も付いています!
しかし4日間限定となると会場内は大混雑してテーブル席はあいていないのでは……と心配になりますよね。でも大丈夫です! トーハクのかわいいキャラクターがデザインされたオリジナルレジャーシート(500円)を生ビール販売テントにて購入可能。ピクニック気分でビールを楽しめちゃいます!
さらにビアガーデンでは縄文展オリジナルグッズの特設ショップも登場。土偶ペンライト(1300円)や土偶パペットタオル(2000円)などインパクト強めの「攻めた」グッズも買うことができます。※各日16:00~20:00
4日間限定の博物館で楽しむビアガーデン、展覧会とあわせて楽しんでみては?
Information
会期:~9月2日(日)
休館日:月曜日(ただし8月13日は開館)
時間:9:30~17:00(金曜、土曜は21:00まで。日曜は18:00まで。) ※入館は閉館の30分前まで
会場:東京国立博物館平成館
料金:一般 1,600円/大学生1,200円/高校生900円/中学生以下無料
公式サイト:http://jomon-kodo.jp/
「トーハク BEER NIGHT!」
開催日 : 2018年7月27日(金)、28日(土)、8月3日(金)、4日(土)
時間 : 9:30~21:00(オーダーストップ 20:00)
※アルコールの提供は16:00~
会場 : 本館前庭特設会場 ※荒天中止
参加方法: 事前申込・予約不要。
※当日の入館料は必要です(特別展「縄文-1万年の美の鼓動」は別料金)
東京国立博物館公式サイト:http://www.tnm.jp/