Juice=Juice「卒業公演までまず全力で頑張りたい」変化を遂げる現在地

写真・北尾渉 取材、文・かわむらあみり — 2022.4.14 — Page 1/2
【音楽通信】第107回目に登場するのは、国内外で高いパフォーマンス力を披露しているアイドルグループであり、来年で結成10周年を迎えるJuice=Juice(ジュース ジュース)!

大人っぽさと幼さが同居するグループへと変化


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写真左から、植村あかり、稲場愛香、井上玲音。


【音楽通信】vol.107

2013年2月に結成され、2013年9月にメジャーデビューした、Juice=Juice。
同年11月には第55回『輝く!日本レコード大賞』新人賞を受賞、2017年には世界10か国をまわったワールドツアーを行うなど、国内外で高いパフォーマンス力を披露してきている、ハロー!プロジェクトのアイドルグループです。

そんなJuice=Juiceが2022年4月20日、3rdアルバム『terzo(テルツォ)』をリリースされるということで、メンバーを代表して植村あかりさん、稲場愛香(いなばまなか)さん、井上玲音(いのうえれい)さんにお話をうかがいました。

――あらためて、おひとりずつ自己紹介からお願いします。

植村 Juice=Juiceのリーダーの植村あかりです。わたしの座右の銘は「動かなければ始まらない!」です。

稲場 サブリーダーの稲場愛香です。座右の銘は「自分らしく」です。

井上 井上玲音です。座右の銘は「温故知新」です。

――自己紹介ありがとうございました。まず小さい頃によく聴いていた音楽や、アイドルになろうと思ったきっかけから教えてください。

植村 小さい頃はあまり音楽に触れる機会がなかったのですが、アイドルの楽曲を最初に聴いたのは、モーニング娘。さんです。そんななかで親戚の方が、新聞に載っていたモーニング娘。さんのオーディション情報を見つけて受けたことがきっかけとなって、中学生のときにハロー!プロジェクトに入ることになりました。

稲場 4歳の頃からダンスと歌を習っていたので、いろいろな洋楽に合わせて踊っていましたし、歌のレッスンでは「涙そうそう」を歌ったことを覚えています。母もとても音楽が好きなので、車の中ではいつも安室奈美恵さんやB’zさんの曲がかかっていたので聴いていましたね。わたしもモーニング娘。さんのオーディションを受けたことがきっかけです。

井上 昔から親の影響でMr.Childrenさんや、姉がよく聴いていた西野カナさんなどの女性アーティストの方の歌を聴いていました。小さい頃にアニメ『きらりん☆レボリューション』(テレビ東京系 2006〜09年)の主人公の月島きらりちゃんがすごく好きでよく見ていて、母に「きらりちゃんみたいになりたい!」と伝えて。すると、母がハロプロではなく、姉妹プロジェクトのオーディションを見つけて、受けさせてくれていまに至ります。


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――2013年2月に結成、4月にインディーズデビュー、9月にメジャーデビューされました。今年は結成から9年、来年で10周年を迎えますが、結成当初からのメンバーである植村さんは、グループの変化をどのように感じていますか。

植村 Juice=Juiceは大人っぽいイメージを持っているファンの方が多かったのですが、メンバーの変遷もあって、いまはハロー!プロジェクトの中でもグッと平均年齢が低いグループになりました。これまでの大人っぽさ以外にも、幼い感じもあるグループになったことで、結成当初のことを思い出す感覚もありますし、最近は変化を感じてきていますね。

――井上さんは、2015年から、こぶしファクトリーのメンバーとして活動していましたね。その後、2020年にJuice=Juiceに加入されましたが、活動を振り返るといかがでしょうか。

井上 加入してからはまだ2年しか経っていないんですよね。コロナ禍ということもあって、最初は思うように活動できない時期でもありましたし。少しずつコンサートもやり始めてからは、覚えることがたくさんあって、いっぱいになってしまったときもありました。でも2021年7月に新しいメンバーが3名入って、「しっかりしよう」という意識が強くなって、責任感やまわりを見る余裕が生まれてきたと思います。

――稲場さんは、2014年からカントリー・ガールズのメンバーとして活動後、2018年にJuice=Juiceに加入されました。現在全国ツアー中ですが、5月30日に行われる日本武道館公演のツアー最終公演をもって、卒業を発表されましたね。

稲場 はい。卒業を決めて発表させていただいたのですが、まだ実感が湧かないというのが、正直なところです。自分で考えて決断したことではあるものの、時折「みんなと離れることが寂しいな」と感じたり、活動を振り返って「いろいろな経験をさせてもらったな」と日々これまでのことを噛み締めたりしている最中なんですよ。

きっとアッという間にその日が来てしまうと思うので、悔いのないように、毎日楽しく過ごしていきたいです。ハロー!プロジェクトでは約9年間過ごさせていただいたので、支えてくださっているみなさんにしっかりとその恩返しもできるように、最後まで全力で頑張りたいと思います。

3年ぶりのアルバムはベスト盤+新曲盤の2枚組


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リーダー 植村あかり。ニックネームは、あーりー。1998年12月30日、大阪府生まれ。O型。


――2022年4月20日に、3rdアルバム『terzo』をリリースされますね。

植村 2019年からJuice=Juiceのアルバムをリリースしていなかったので、今回が3年ぶりとなりました。「ここから音源化されていなかったのか!」という楽曲や、ファンのみなさんが「大好き」と言ってくださっているライブの定番曲も収録されることになって、今回のリリースがとてもうれしいです。

不思議なことに、アルバムを発売すると聞く1週間ぐらい前に、ふと「そういえばアルバム出してないな」と思って、いつからだろうと自分でも調べていたときの朗報だったんですよ。

稲場 えー! そんなことあるんだね。

植村 そうなの、ビックリでしょ(笑)。そのときに「3年も出してないんだ」と思ったということは、きっと会社の方も同じように思っていたはずなので、やっぱりそんな時期だなと(笑)。これだけブランクがあっても、ファンの方にも「アルバム待ってるよ」というお声もいただいていたので、念願叶ってのアルバムリリースとなりました。とても素敵な曲がたくさん詰まったアルバムになっています。


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サブリーダー 稲場愛香。ニックネームは、まなかん、いなばっちょ。1997年12月27日、北海道生まれ。B型。


――CD2枚組になっていますが、「Disc1」は、2019年から2022年までにリリースした楽曲のベスト選曲です。もちろんどれも思い入れのある曲だと思いますが、アルバムを聴くときの新たな視点として、しいて1曲選ぶとしたら一番の推し曲はどれになりますか。

稲場 わぁ、推し曲ばかりなので難しいですが……。ちなみに、わたしがJuice=Juiceに加入してから初参加した楽曲は、実はシングルではなくて2ndアルバム『Juice=Juice#2 -¡Una más!-』(2018年発売)の曲だったので、アルバムに始まりアルバムで終わるんですよね。

そう考えると、しいての1曲はファンのみなさんからわたしの「イメージがあるよ」とよく言っていただく、アルバムの1曲目に収録された「微炭酸」(2019年発売)です。初めてシングルで参加した曲で、ミュージックビデオでも切ない表情をしてみたりと、ドラマ風に撮影したことが印象的。ダンスが好きなので、この曲ではダンスパートも作っていただいてすごく思い入れが強い曲なので、推し曲に選びました。

植村 わたしはアルバムの11曲目「続いていく STORY(Symphonic Version feat.Karin)」(2020年発売)です。この楽曲には以前在籍していた宮本佳林ちゃん(2020年12月卒業)の声も入っていて、それからもずっとグループで受け継いで歌っている曲。落ちサビに『「ありがとう また明日」 何気ないこの瞬間』という歌詞があって、いつもグループを卒業するメンバーを送り出すときに一緒に歌うことが多く、わたしの中では一番印象に残っている曲ですね。

井上 推し曲は4曲目に収録された『「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?』(2019年発売)です。このシングルの発売時にはわたしはまだJuice=Juiceではなかったんですが、こぶしファクトリーにいながら「いい歌だな」と思って聴いていました。

その後Juice=Juiceに加入したのですが、加入当時はコンサートができない状況だったので、本格稼働の前にJuice=Juiceの楽曲をパフォーマンスする映像企画をYouTubeでやっていたんです。まだJuice=Juiceの曲に全然慣れていなくて、どうやって歌ったらいいのか、メンバーとも一緒に歌っていないからわからなかったんです。そんな思い入れのある第1回目に歌ったのがこの曲だったので、推し曲に選びました。


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井上玲音。ニックネームは、れいれい。2001年7月17日、東京都生まれ。O型。


――「Disc2」には新曲6曲が含まれています。こちらもあえて1曲選んでいただき、あわせて注目ポイントも教えていただけますか。

稲場 1曲目の「GIRLS BE AMBITIOUS 2022」ですね。もともと1stアルバム『First Squeeze!』(2015年発売)に収録されていた楽曲で、Juice=Juiceの自己紹介曲になっていて、そのときどきのメンバーのことを歌っていて。今回も、「このメンバーはこういう感じだよね」ということをアンケートにして出し合って、それをもとに歌詞ができています。

だから本当に、わたしたちから見たそのままのメンバーの表現になっている歌詞がすごく面白いと思いますし、いまの9人のJuice=Juiceらしさが詰まっているんですよ。わたしは卒業が決まったということで、一度決定していた歌詞を変えました。今後も頑張っていきますよ、これまでの経験があれば大丈夫ですよ、というような歌詞にしていただいたので、いましか歌えない曲になっていますね。決意表明のような内容になっています。

植村  わたしは、今回初音源化された8曲目の「プラトニック・プラネット(Ultimate Juice Ver.)」ですね。この曲はこれまでのライブでも披露してきましたし、ファンの方からも「まだ音源化されないの?」とずっと心待ちにしていただいていた曲で、わたしたちも「まだかな」と感じていました(笑)。この楽曲がアルバムに収録されることで、より注目度が上がる曲になるんじゃないかなと思います。


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井上 3曲目の「STAGE〜アガってみな〜」です。ボイスパーカッションを担当させていただいている曲なんですが、どちらかというとヒューマンビートボックス寄りで、この曲はアップテンポなので速いビートを刻むのがけっこう難しくて。いつもはレコーディングと同じ日に先生に教えていただいて、できるようになってから録るんですが、今回はビートが難しかったので、教えていただく日とレコーディングを別日に分けました。それぐらい苦戦したので、注目して聴いてほしいですね。

――新曲には、年上メンバーと年下メンバーで分かれて歌ったという4曲目「Mon Amor(植村さん、稲場さん、段原瑠々さん、井上さん)」と、7曲目「雨の中の口笛(工藤由愛さん、松永里愛さん、有澤一華さん、入江里咲さん、江端妃咲さん)」もありますね。

井上 昨年新メンバーが一気に加入したこともあって、10代の年下メンバーが増えたので、20代の年上メンバーと分かれて歌うという、新しいチャレンジになった曲です。

稲場 そう、先輩チームと後輩チームという組み合わせですね。楽曲自体も、大人っぽい楽曲と、かわいい楽曲という雰囲気になっています。いまのJuice=Juiceは、そのメンバーが合わさっての9人なんですが、分けてみると全然違うグループに見えるところもあると思うので、そういう楽しみ方もしていただけると思います。

――みなさんが歌うときやパフォーマンスをするときに心がけていることはありますか。

植村 昨日、ボイストレーニングに行ってきたばかりなんですが、だいぶ知識も増えてきました。そんななかで、イヤモニ(特定の音だけを聴くことができる耳にはめる超小型スピーカー「イン・イヤー・モニター」の略称)をしていると、本当はきれいにユニゾンが聴こえるはずの曲が、すごく怖い声に聴こえるときがあるんですよ。


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イヤモニ自体を別のものに替えていくこともひとつの方法なんですが、歌い方をちょっとずつみんなで合わせていって、自分の声質も変えていくようなボイトレを最近していて。状況によって声質を変化させていくことを心がけていますね。

稲場 いろいろなことを考えながらパフォーマンスしていますが、とくにダンスに関しては、リハーサルなどで「ここは揃えようね」と話している箇所や「重点的に練習しよう」と決めているところは、ちゃんと本番でキメられるようにという意識を持っています。歌に関しては、ユニゾンを揃えるようにと、意識を持つだけでも全然変わるんですよね。

先ほども話が出ましたが、わたしもイヤモニにずっと苦戦していて。イヤモニ無しなら歌えたのに、つけると歌えない場所があって、その場所ごとに臨機応変に歌えるようにしなくてはと勉強している最中です。もうすぐ卒業ですが、できる限りのことを最後までやろうと、常にそのときのベストを出せるように意識していますね。

井上 わたしはそのときどきの気持ちが歌にも表れやすいところがあるので、あまり考えすぎずないように、何も考えずに歌うことにしています。とはいえ、さすがにコンサートのリハーサルのときは「ここはこうしよう」と曲のことを考えて確認していきますが、それはリハーサルが終わるまでにすべて頭に叩き込んでおいて、本番では考えない。そうしないと、どこか慎重な歌になってしまうので、本番だけでも自信を持ってやることを大事にしています。

――アルバムをどんなふうに聴いてほしいですか。

稲場 今回のアルバムは特殊で、いまの9人だけじゃなく、既発曲に入っている当時にいらっしゃった先輩方の歌声も入った曲が現在のバージョンにアレンジされて入っていて。わたしたちも完成形を聴いたときに、「こういう構成になっているんだ」と驚いたので、そんな楽しみ方もできると思います。さらに、どういうふうに曲がアレンジされているのかだったり、こんな時代もあったなと懐かしくなったり、さまざまな面から聴いていただけたらうれしいですね。


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――全国ツアーのファイナルとなる日本武道館公演で稲場さんは卒業されますが、どんなステージになりそうでしょうか。

植村 もう全然考えられないね(と稲場さんと見つめ合う)、(稲場)愛香は、どう思う?

稲場 まだツアー中なので、どんなふうに進んでいくかわからない段階ですが、「いまの9人でしっかりとひとつの形を作れたらいいよね」とメンバー同士で話しています。1回ずつの公演を大事にしながら、千秋楽を迎える公演で卒業なので……。

植村 想像するの? 自分でもこうなるとかは。

井上 考えているんですか?

稲場 最後はどんな衣装を着るんだろうとか。

植村 うん、楽しみ!

稲場 少しずつ打ち合わせは始まってきているので、想像し始めてはいるんですが、セットリストにしてもまだ詳しくは決まっていないんです。だから、まだどんな卒業公演になるかはわからないですが、最後までみんなと楽しみたいですね。

「メンバーみんな健康第一でツアーしたい」


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――お話は変わりますが、みなさんが最近ハマっているものはありますか。

植村 最近はブログにハマっていて、日課としてやっていますね。ブログに載せる写真についても、最新のものだけでなく過去のものも探すときがあって、「これいつ頃の写真だっけ?」と思ってスマホのアルバムを見直すことも。でも自分では、昔撮った写真はいつのものかすぐわからないのに、他のメンバーは「これあの時期のだね」と、髪型でわかるんですよ、すごい(笑)。そうやって写真整理しながら振り返ることにハマっています。

稲場 ずっとYouTubeを観ています。美容系のYouTuberさんのメイク動画を流しながら、自分でもメイクしてみたり。ご飯を食べるときは雑談動画を流したり。それも以前流行していた、やってみた系のものではなくて、日常のこんなことがあってこうだったという、ささやかなものだったり。

あとはドラマや映画も好きで、何作品かは同時進行で観ることが多いです。最近観たものだと、韓国ドラマの『謗法~運命を変える方法~』が面白かったですね。オカルト系のドラマなんですが、たまたまネイルサロンで流れていた1話を観たらハマって、怖いシーンもあるもののどんなふうに話が進むのか気になって、自分でも続きを観たら一気に観終わってしまいました。

井上 前までは韓国ドラマも観ていたのですが、最近はアニメを観ることが多いですね。あとはフィルムカメラにもハマっていて。でも、現像しに行くときに、お店の人に顔を覚えられないように服の系統を変えて行っています。

――アイドルということを知られないようにですか?

井上 いえ、ちょっと恥ずかしくて……。

稲場 けっこうメンバーの変顔とかも撮ってるもんね(笑)?

井上 そう。フィルムカメラは現像できているかお店の人が写真をチェックすると思うので、「この子って変顔するあの子だな」と思われないように、毎回雰囲気を変えています(笑)。もともとはディズニーランドに行ったときに、いつもと違うことがしたくて、コンビニに売っていた「写ルンです」を買って、自分や友達の写真を撮ったことがあって。現像したときに、「エモいな」と思ってから、フィルムカメラにハマりました。

――紙の写真はエモいんですね(!)。続いて、ダイエットや美容法で、わたしたちにもできそうなオススメの方法があれば教えてください。

植村 わたしは日本酒風呂をオススメします。最初はいろいろな種類の入浴剤を集めていたんですが、あるとき「日本酒風呂は気持ちまでスッキリする」と耳にしてから試したら良くて、メンバーにもオススメしたんですよ。

稲場 わたしもやってみました(笑)。

植村 お酒ならなんでもいいわけではなく、焼酎でもちょっと違うみたいで、日本酒がいいらしくて。より血管の収縮を促すそうで、カラダの中からきれいになって、美肌になるみたいです。

――湯船にどのくらいの量を入れるんですか?

植村 おちょこ一杯分ぐらいですね。

稲場 えーっ! わたしはけっこうドボドボと日本酒を湯船に入れていました(笑)。

植村 あっ(笑)! では人によると思うので、自分なりの量でも大丈夫みたいです。

井上 気分によって変えるんでしょうか。

植村 香りが強めでもいいときは、ちょっと多めに入れてもいかもしれない。日本酒風呂に入った後は、温泉に入ったあとのような感じになります。もちもちっと美肌になる気がしますね。

稲場 わたしがオススメしたいのは、簡単にお腹を凹ませるコツ。筋トレをおうちでやろうとすると面倒になることもあると思うんですが、お腹に意識を集中させるだけで、効果があるものです。例えばお仕事に行かれるときやデスクワークのときに、お腹をへっこめるように少し力を入れたり、歩くときにお腹を引き上げるイメージで歩くと、それだけで筋トレのようになって、腹筋が疲れて「効いてるな」と感じることができますよ。ながらでやれるので、オススメです。

井上 わたしは寝ることが一番だと思っています(笑)。

植村 確かに(笑)。


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井上 熟睡するのが一番です。例えば、よく眠りにつけるようにと寝るときに音楽を聴く人もいますよね。人によって好きな音は違うと思いますが、わたしは音楽ではなく、好きな“足音”があるんです。

稲場 足音!?

井上 足音(笑)。わたしの姉も足音が好きで、歩いているときの音を録音しておいて、寝るときにその足音を流しながら、好きな香りのハンドクリームを塗って寝ると、リラックスできます。寝るのも気持ちいいですし、起きるときも爽快な気分で目覚めますね。

稲場 すごく珍しい。

井上 足音は全般的に好きなんですが、アニメを観ていても、靴のコツコツする音がいいんですよ。わたしはジブリの作品の音が大好きで、足のサイズが違うと靴も違いますし、歩き方が違うと鳴る足音も違うので、ずっと聴いていられます。わかりやすいジブリ作品だと、『借りぐらしのアリエッティ』(2010年)。小人と人間の足音が違いますし、釘の上を歩くときの足音も違って、面白いです。ぜひ聴いてみてください。

――いろいろなお話をありがとうございました。では最後に、Juice=Juiceとしての今後の抱負を教えてください。

植村 ハロプロのグループみんなが思っていることは、それぞれ単独ツアーがやりたいということです。コロナ禍で開催していたツアーが途中で中止になるようなことも経験しているので、みんながライブを行ったときにステージで輝く姿は、よりいっそうピカピカして見えるはずだから。ファンの方もマスクはあれど、マスクの奥で笑顔でいてくださる様子も伝わってきますし、「待ってたよー!」という感じで手を振ってくださるんです。

稲場 今回、単独ツアーの初日でも、ファンの方の拍手が鳴り止まなかったんですよ。

植村 本当に心待ちにしてくださっていたことが伝わってきて、うれしかったんです。だから、まずはメンバーみんな健康第一で、ツアーも無欠席でやっていけたらいいな。愛香の卒業公演も控えていますので、そこまではまず全力でみんなで頑張っていけたらと思っています。

取材後記

全国ツアー中という忙しいスケジュールの中で、ananwebの取材を受けてくださったJuice=Juiceの植村あかりさん、稲場愛香さん、井上玲音さん。撮影やインタビュー中は和気あいあいに、凛々しくもふんわりとした植村さん、もうすぐ迎える卒業を胸に飾らない思いを伝えてくれた稲場さん、クールそうでいてユニークな面も見せてくれた井上さんでした。そんなJuice=Juiceの3rdアルバムをみなさんも、ぜひチェックしてみてくださいね。


写真・北尾渉 取材、文・かわむらあみり

Juice=Juice PROFILE


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2013年2月3日「Hello!Project誕生15周年記念ライブ2013冬」の福岡公演にて、ハロプロ研修生内新ユニットの結成を発表し、2月25日にはグループ名をJuice=Juiceと発表した。

ユニット名の由来は、「採れたて」「もぎたて」「新鮮」「天然」「100%」で「しぼりたて」というように、いつまでもフレッシュで個性の詰まったユニットになってほしいという願いが込められ、名付けられた。

2013年3月、「Hello!Project 春の大感謝祭 ひな祭りフェスティバル 2013」のパシフィコ横浜にて1stインディーズシングル「私が言う前に抱きしめなきゃね」を初披露。
9月、トリプルA面シングル「ロマンスの途中/私が言う前に抱きしめなきゃね(MEMORIAL EDIT)/五月雨美女がさ乱れる(MEMORIAL EDIT)」でメジャーデビュー。

2022年4月20日、ニューアルバム『terzo』をリリース。
3月から2年ぶりのコンサート・ツアー「Hello! Project 2022 Spring CITY CIRCUIT Juice=Juice CONCERT TOUR ~terzo~」を開催中。メンバーの稲場は、同ツアーの5月30日の日本武道館公演をもって卒業することが発表された。

Information


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New Release
『terzo』

(収録曲)
【Disc1】The Best Juice 2019-2022
01. 微炭酸
02. ポツリと
03. Good bye & Good luck !
04.「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?
05. 25歳永遠説
06.「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?(New Vocal Ver.)
07. ポップミュージック
08. 好きって言ってよ
09. Borderline
10. Va-Va-Voom
11. 続いていく STORY (Symphonic Version feat.Karin)
12. DOWN TOWN
13. がんばれないよ
14. プラスティック・ラブ 15. Familia
16. Future Smile

【Disc2】「The Brand-New Juice 2022

01. GIRLS BE AMBITIOUS ! 2022 2. POPPIN’ LOVE
03. STAGE〜アガッてみな〜
04. Mon Amor / 植村あかり、稲場愛香、段原瑠々、井上玲音
05. ノクチルカ
06. G.O.A.T.
07. 雨の中の口笛 / 工藤由愛、松永里愛、有澤一華、入江里咲、江端妃咲
08. プラトニック・プラネット(Ultimate Juice Ver.)

2022年4月20日発売
*収録曲は全形態共通。

(通常盤)
HKCN-50718(2CD)
¥3,300(税込)

(初回生産限定盤A)
HKCN-50712(2CD+BD)
¥6,600(税込)
特典:2CD+BD(MV&SPOT集+ジャケット撮影メイキンク)+8Pフォトブックレット+デジパック仕様・トールケースサイズ

(初回生産限定盤B)
HKCN-50715(2CD+BD)
¥6,600(税込)
特典:2CD+BD(MV別Ver.集)+8Pフォトブックレット+デジパック仕様・トールケースサイズ


Juice=Juice オフィシャルサイト
http://www.helloproject.com/juicejuice/

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