【異臭で緊急事態発生!? スーツケース危機一髪!-移動編-】実録! トラブルトラベラーMasamiの事件簿 vol.3
移動中のスーツケースに異臭発生 in カプリ島!
【実録! トラブルトラベラーMasamiの事件簿】vol. 3
それは、ロンドンに留学中だった2012年夏の終わり。姉と従姉と3人でイタリアへ旅行したときのこと。
私と姉だけは、まずパリに寄ってからイタリアに入ることになっていたのですが、パリの友達の家に滞在していた私たちは、お礼の意味も兼ねて、日本食を振舞うことに。そこで、姉に日本から持ってきてもらった食材をいくつか使い、残りをスーツケースに詰めて、いざイタリアへと出発! そして、青の洞窟で有名なカプリ島へと到着した私たち。
美しい景色を眺めながら、ホテルでほっとひと息ついてスーツケースを開けたそのとき!
なぜか、スーツケースから香ばしくておいしそうなにおいがするではないですかっ! といっても、パッと見では大きな異変を感じないスーツケース。しかし、その内部で起きていたこととは……。
ごま油まるごと1本ぶちまけた(涙)!
なんと、パリで料理したときに使ったごま油のフタがスーツケースの中でオープン! きちんと袋でぐるぐる巻きにしたはずが、移動中に開いてしまったようで、1本分全部が流出してしまい、スーツケースの内側の布にすべて吸収されてしまったのです……。
スーツケースだけでなく、パリ土産のチョコがごま油まみれとなってしまい、もちろん衝撃的でしたが、せっかく日本からはるばるやってきた純正ごま油を失ったショックが大きかった私としては、もったいなさすぎて、吸い取りたかったくらい。(笑) とはいえ、そうも言っていられないので……。
とりあえず応急処置として、ひたすら拭き取る!
旅行開始早々でまさかのハプニングに見舞われてしまったのですが、幸いにも洋服や靴などはすべて袋に入れていたので、被害は一緒に入れていた食料品のみでギリギリセーフ(って、漏れてる時点でアウトなんですけど……)。
そんなこんなで、スーツケースを買い替えるという考えがよぎらなかった私は、ごま油スーツケースとともに、ローマやミラノを周り、ロンドンへと戻ったのです。そして、「どうせ捨てるなら “あること” を試してみよう!」と思い立った私がしたこととは……。
食器用洗剤でスーツケースを洗ってみた!
「油ものが落ちるものといえばなんだろう?」と考えていたときに、キッチンの食器用洗剤を思い出し、バスタブでスーツケースを泡まみれに! そして、泡をきちんと洗い流してから、お庭で日干しにしてみました。
当時、同居していた猫のタティアーナも不思議そうに寄ってきましたが、このあと近くでウ〇チをされるわ、干してるそばからまさかの雨でずぶぬれになるわで、散々でしたが、ようやく乾いたスーツケースを見てみると……。
なんと、前よりキレイになった!(笑)
内側の油感もにおいもすっかりなくなり、何なら外側の汚れまで取れて新品同様に! 思いがけない結果に大満足した私は、その後の旅行でもたびたび使用し、最終的には日本まで連れて帰ってしまったくらいです。(笑)
もちろん、スーツケースの素材などにもよるので、むやみに食器用洗剤で洗うことはオススメしませんが、汚れがひどくて、最悪捨ててもいいというくらいなら、その前に一度試してみてもいいかもしれません。(ただし、屋外に干す際には、事前に天気の確認をお忘れなく!)
しかし、私が今回言いたいことは「スーツケースも洗えますよ」ということではありません!
そもそも、みなさんにはスーツケースを洗うような事態に陥らないようにして頂きたいのです。
実は、その数年前にも同じようなことが。旅行でカナダへ向かうために乗り継ぎをした際には、アメリカの空港で受け取ったスーツケースがなぜかベタベタで甘いにおいがしていたので確認すると、中に入れていたボトルが粉々に割れていて、シロップのような液体が流出したこともありました。
おそらく運搬中のスーツケースの扱いも悪かったとは思いますが、今回と同じく、私の梱包方法にも問題があるのだと気がついたのです(いまさらかと言われそうですが……)。
では、「どうすればいいの?」と思ったあなた!
まず、お土産でお酒などのビン類やグラスなどの割れ物を購入した際に、注意が必要となります。
もし、事前にそういったものを買う予定があれば、プチプチのような衝撃を吸収してくれるものを少しでも持っていくのもいいですし、なければ汚れてもいいようなタオルやTシャツなどをクッション代わりにして、きちんと包んでからスーツケースに入れるようにしてください。
というのも、以前ある空港で見かけたことがあるのですが、荷物を飛行機から下ろしたりするときに、スーツケースをかなりの高さから投げているところもあったので、もちろんすべての空港ではないと信じていますが、用心するに越したことはありません。
なので、できれば手荷物に入れるのがよいかと思うのですが、液体類だと機内持ち込みの量や内容に細かい制限があり、規定外だと安全に持って帰るどころか、飛行機に乗る前に没収されてしまうので、くれぐれもお間違えなく!
もし、預けたスーツケースの中で物が壊れたらどうする?
先程のボトルが割れたエピソードには続きがあるのですが、帰国後、入っていた海外保険に確認したところ、携行品損害の対象となり、スーツケースと破損したものの金額を補償してもらうことができたのです(ちなみに、その時は洗うという発想がなく、帰ってから数日置いただけで、なんとスーツケースにカビが生えました……)。
ということで、もしこれらの心配がある人は、加入する保険内容もきちんと事前に確認するようにしましょう! 「どうせいつも掛け捨てだから、今回は入らなくてもいいや!」なんてときに限ってトラブルが起きることもありますし、いまは安く入れる保険など、種類もいろいろあるので、自分の条件に合ったものを検討してみてください。
とはいえ、荷物を梱包するときはちゃんと注意すること!
「開けてびっくりスーツケース!」とならないように、カギを閉める前に、”たかが荷造り、されど荷造り精神” を忘れずに、再度チェックする習慣をつけるようにしましょう。旅行中にスーツケースごときで貴重な時間を無駄に費やすことのないように、スマートな移動をして、そのぶん楽しい思い出を増やすようにしてくださいね!
以上、「異臭で緊急事態発生!? スーツケース危機一髪!-移動編-」でした。まだまだスーツケースにまつわる事件はノンストップ! 次回もどうぞお楽しみに。